おや? なんだろう? おもしろいね~ と自然に笑顔になり、楽しんで取り組みたいですね。 まさしくそれは彩りですね!!

卓越性の探究者、波田野が皆さんに販売戦略・営業手法についてや、コミュニケーションについて思う事をお届けします。

自ら動き出す組織 保育園編② ~課題意識~

2018-02-18 05:37:54 | ビジネス
こんにちは、彩りプロジェクトです。

このブログでは、中小企業支援を目的に様々な情報提供を行っております。

少しでも皆様の経営のお力添えが出来たらと思っております。

彩りプロジェクトは経済産業省・内閣府 経営革新等認定支援機関(関財金1第492号)です。



・自ら動き出す組織
 
【4つのプロジェクトが職場を動かす】

 風土改革デザイナーの星野は、その日の研修の終了後に園長の柳と懇談していた。

星野は、風土改革を推し進める人材育成を得意とするコンサルティング会社「ハピネス」の代表を務めている。

最近は特に保育園業界を中心にコンサルティング活動を行っていた。

そこには明確な狙いがあった。

保育園業界は待機児童問題などで、昨今TV等で取り上げられることが多かったが、組織内におけるマネジメント機能がとても脆弱である事に気付いていたからだ。

特に閉鎖的な組織風土や女性社会である点も星野がコンサルティングを進めて行くうえで、新たな挑戦ともなり、希望を持てると踏んでいたからである。

すると柳園長は「今年からはメンバー選考を公募にしたんです」と話始めた。

話の内容は2年前からスタートしていた風土改革プログラム「彩り」についてであった。

このプログラムの効果は職員が主体的に行動する事に焦点があてられており、具体的な効果が出るまで、星野とともに進めてきた社員プログラムであった。

今年からはメンバー選考を公募にしたとは、文字通りで前年まではメンバーをリーダーが選ぶという方法で進めていた。

なぜスタートから公募制にしなかったのか?

賢明な読者諸君はそのように思うと思うがその説明はこうである。

あらたなプロジェクトが立ち上がったのが、今から3年半前の2014年秋である。

その経緯を説明しておこう。

柳が園長を務める、ふるさと保育園は定員が150名の市内でも比較的大きな保育園であった。

職員数も50名近くおり、職員の働きやすさに対して大きな課題を感じていたところだった。

そんなおり「ハピネス」代表の星野と出会い本格的に取り組みをスタートさせたのだった。

星野と柳園長が出会ったきっかけは、星野が別事業で進めているサッカー指導でふるさと保育園に指導に来ていた時だった。

星野はサッカー指導後に職員室にて園長の柳と談笑していた。

「だんだんと子供達もサッカーに慣れて来て楽しんでいるようです。こちらも楽しくやらせてもらっていますよ」

星野は続けた。

「先生にも一緒に参加してもらい、こちらとしても大助かりなんです。もう少し先生にも積極的に関わっていただけるようにプログラムを組んでいきましょう」

『いつも星野先生にはお世話になっており大変助かっております。感謝申し上げます。先生達も楽しそうです。』

「ところで、先生方のモチベーションを上げる施策としてこちらの園では何か手を打っているんですか?」

「最近の保育園では、マネジメント機能の低下が叫ばれているんですよね」

『あら、先生お詳しいですね。実はそうなんです。職員の保育面以外の研修として、リーダー研修などを導入しているんですが、成果が見えづらいので、役に立っているのかどうか・・・。』

「他にお悩みなどあるんでしょうか?」

『実は職員間のコミュニケーションで悩んでいるんですよ』

『先生同士の価値観のすりあわせが出来ていない事、園の方針が浸透していない事、そんな所も問題を根深くさせてしまっていると思います』

そんな柳園長の話を受け、星野は笑顔で続けた。

(続く)




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