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卓越性の探究者、波田野が皆さんに販売戦略・営業手法についてや、コミュニケーションについて思う事をお届けします。

自ら動き出す組織 保育園編11 ~動きだしたオフサイトミーティング~

2018-02-27 10:19:06 | ビジネス
こんにちは、彩りプロジェクトです。

このブログでは、中小企業支援を目的に様々な情報提供を行っております。

少しでも皆様の経営のお力添えが出来たらと思っております。

彩りプロジェクトは経済産業省・内閣府 経営革新等認定支援機関(関財金1第492号)です。



人事評価に関しては、喫緊の課題であった。

「どのように改善できるかな?」星野は考えを巡らせた。

まず自社の評価方法について調べてみた。

相対評価が行われている事。

業務内容など関係なく、全社員を一律評価している事、評価者の教育が行われていない事、レッテル評価・中心化傾向・期末評価などの評価者エラーが横行している事、被評価者へのフィードバックがされていない事、被評価者が評価基準を知らない事、など課題と思われる項目がいくつも散見されたのである。

まずは出来る事から始めようと思い、比較的年齢が若い係長(星野の会社では係長から評価者となる)とオフサイトミーティングを実施した。

メンバーは大原、重野、河東にした。

星野は人選についてはよく考えたつもりだった。

彼らはプロパーである点、勤続も15年以上であり、立場が同じであり、次期の部門長候補だったからである。

大原らは酒を飲むのが好きだった。

オフサイトミーティングとは名ばかりの上司の話をつまみに愚痴を言い合うといった場になっていった。

星野はこれでいいと思っていた。

本音で話をするための素地作りはとても重要であると、エナジーコンサルタントから指導を受けていたからである。

星野はあせらずに各自の愚痴を真剣に聴いていた。

愚痴を言えた大原はとても晴れ晴れとした気持ちでいた。

会社に入ってから、これだけ自分の事を話した事はなかった。

また、同年代ではあったものの、重野や河東と親しく話す事は無かった。

副部門長会議で顔を合わす程度の仲だったのである。

星野からの提案に3人は三者三様の対応をした。

大原は慎重に他の参加メンバーを確認していた。

重野は二つ返事だった。

河東は積極的に参加させて欲しいと頼み込む程だった。

星野はその3人全てと事前ミーティングを行う事にした。

内容は、各部門の課題についてである。

すると3人とも長時間の残業に苦しんでいる事がわかった。

部下が作業していても他の上役が帰宅してしまう為に、自分がいつも最後まで付き合っているとの事だった。

しかも、係長は残業代が支給されない制度なので、給与面での見返りもなかった事もモチベーションを下げている要因だった。

(続く)



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