マーケティング研究 他社事例 その228 「おにぎりで販路開拓」 ~アグリホールディングスの挑戦~
シンガポールのオフィス街にタンジョンパガールがあります。
その複合施設のタンジョンパガールセンターに持ち帰り専門のおにぎり弁当店があります。
「SAMURICE(サムライス)」
平日昼12時を過ぎると周囲のビジネスパーソンを中心にお客様が次々と集まってきます。
店頭には明太子や鮭、おかか、ツナとマヨネーズ、梅干しなどオーソドックスなおにぎりに加え、照り焼きサーモンなどやや変わり種のおにぎりなど10種類以上が並びます。
おにぎりひとつの値段は約250円ほどです。
お弁当も用意されていて、唐揚げ、焼きサバなども典型的な日本の弁当で値段は1個約830円程となります。
おにぎり、弁当とも決して安くはありませんが、物価が日本よりも高いシンガポールですので、これが標準的なのかもしれませんね。
このサムライスを運営しているのが、アグリホールディングスです。
2014年7月に、シンガポールに1号店をオープンして現在は5店舗に増えて来ました。
2016年にはニューヨークにも進出しました。
アグリホールディングスのもう一つの事業の柱がシンガポールで開始した「ジャパンポイントサービス」です。
日本食材を使っている飲食店や販売している食料品店が対象で現在、約150社以上が加入しています。
利用者はなんと2万人に到達しています。
来店客は対象店での支払いで受け取ったレシートをスマートフォンのアプリに読み込ませて、1シンガポールドル当たり1ポイントを得る仕組みです。
ポイントは加盟する飲食店などで使えるクーポン券や食品との交換が出来ます。
おにぎり事業とポイント事業。
無関係に思える2つの事業をなぜ、手掛けているのでしょうか?
そこには日本食材の生産、輸出、海外での販売までを一貫して手掛ける同社の戦略があります。
ポイントサービスで加盟店を募り、現地の飲食店、食材販売店のネットワークを作る事と、ポイントを通じて現地の消費行動を把握する事です。
現地のニーズに応じて必要な食材を的確に日本の生産者からアグリホールディングスが調達する仕組みを構築してきました。
加盟店のひとつのジャパンレールカフェを運営する東日本旅客鉄道は「ポイントでリピーターが増えるなど集客数向上に役立っている。他店を含めた消費者の行動が分かるので魅力があり、さらに欲しい食材を少量でもアグリホールディングスが調達できるのは小規模店にとってありがたい」との話しています。
一方、生産者にとっても現地ニーズを知る事で輸出量を増やせるメリットがあります。
農林水産省の支援を受け、日通商事などが実施した九州産のイチゴのシンガポール向けの輸送試験では、アグリホールディングスがシンガポール人に対する九州産イチゴの調査を担当しました。
結果、ブランドが確立している「あまおう」でないと売れないという先入観があった生産者は比較的安い品種でも人気が高い事がわかり、今後は輸出に向く品種の生産強化を促していく事になりました。
アグリホールディングスの収益源は食品の調達販売とポイント事業を活用した市場調査です。
加盟店に対しては、ポイント特典のクーポンや商品の提供を求めますが、加盟料などは課していません。
消費者もアプリを自由に無料で使えます。
日本の農作物の生産者と海外の日本食材を扱う店とをつなげ、訪日客増加の影響もあり海外での日本食ブームが続く中、そのニーズは今後、さらに高まりそうです。
「リーダーシップ研修」、「未来を創るワークショップ研修」等、各企業の課題に合わせた研修をご提案差し上げます。
経営の根幹は「人」です。働く人次第で成果が変わります。自分事で働く社員を増やし、価値観を同じくし働く事で働きがいも増します。
彩りプロジェクトでは、製造メーカー、商社、小売業者、社会福祉法人、NPO法人等での研修実績があります。
研修と一言と言っても、こちらの考え方を一方的に押し付ける事はしません。実感いただき、改善課題を各自が見つけられる様な研修をカスタマイズしご提案しているのが、彩りプロジェクトの特徴です。
保育園・幼稚園へご提供している研修【私の保育園】【私の幼稚園】は大変ご好評をいただいています。
また、貴社に伺って行う研修を35,000円(2h)からご用意しておりますので、お気軽にお問い合わせ下さい。
メール info@irodori-pro.jp
HP https://www.fuudokaikaku.com/
お問合せ https://www.fuudokaikaku.com/ホーム/お問い合わせ/
成長クリエイター 彩りプロジェクト 波田野 英嗣
現在、経済産業省では「経営改善計画策定支援事業」を行っており、金融支援を必要とする企業の経営改善計画書を策定する際の費用の2/3補助があり、上限は200万円です。
また、「早期経営改善計画策定支援事業」は、同様に策定する際の費用の2/3補助があり、上限は20万円です。
こちらの「早期経営改善計画策定支援制度」は金融支援を要しないものですので、容易に取得しやすいのが特徴です。
メリットとして、金融機関との信頼関係を構築する為の制度としては有用です。
なぜなら、経営内容を開示する事、計画進捗のモニタリングを金融機関に報告する事は、金融機関が企業を評価する際に「事業性の評価」をしやすくなります。
金融機関は担保に頼らずに融資するには、「事業性の評価」が不可欠です。
「事業性の評価」とは、金融機関がその企業の事業を理解する事です。
「事業性の評価」に積極的な金融機関とそうではない金融機関がありますが、これからの金融機関とのお付き合いの仕方として、有用な制度となりますので是非ご利用下さい。
※このような方(会社)におすすめです。(中小企業庁資料より)
・ここのところ、資金繰りが不安定だ
・よくわからないが売上げが減少している
・自社の状況を客観的に把握したい
・専門家等から経営に関するアドバイスが欲しい
・経営改善の進捗についてフォローアップをお願いしたい
この補助金を利用するには、経営革新等認定支援機関の支援が必要です。
彩りプロジェクトは認定支援機関です(関財金1第492号)
経営革新等支援機関とは、「経営改善、事業計画を策定したい」「自社の財務内容や経営状況の分析を行いたい」「取引先、販路を増やしたい」「返済猶予、銀行交渉のことを知りたい」
「事業承継に関して、代表者の個人補償をどうにかしたいんだけど・・・」
というお悩みを始め、中小企業経営者を支援するために国が認定した公的な支援機関の事です。
お気軽にご相談下さい。
当、彩りプロジェクトでは30分無料相談を実施しています。
どのような支援が受けられるのかだけでも、一度お聞きになって下さい。
→ https://www.fuudokaikaku.com/ホーム/お問い合わせ/
HPの申込フォームから(こちらから)どうぞ。
シンガポールのオフィス街にタンジョンパガールがあります。
その複合施設のタンジョンパガールセンターに持ち帰り専門のおにぎり弁当店があります。
「SAMURICE(サムライス)」
平日昼12時を過ぎると周囲のビジネスパーソンを中心にお客様が次々と集まってきます。
店頭には明太子や鮭、おかか、ツナとマヨネーズ、梅干しなどオーソドックスなおにぎりに加え、照り焼きサーモンなどやや変わり種のおにぎりなど10種類以上が並びます。
おにぎりひとつの値段は約250円ほどです。
お弁当も用意されていて、唐揚げ、焼きサバなども典型的な日本の弁当で値段は1個約830円程となります。
おにぎり、弁当とも決して安くはありませんが、物価が日本よりも高いシンガポールですので、これが標準的なのかもしれませんね。
このサムライスを運営しているのが、アグリホールディングスです。
2014年7月に、シンガポールに1号店をオープンして現在は5店舗に増えて来ました。
2016年にはニューヨークにも進出しました。
アグリホールディングスのもう一つの事業の柱がシンガポールで開始した「ジャパンポイントサービス」です。
日本食材を使っている飲食店や販売している食料品店が対象で現在、約150社以上が加入しています。
利用者はなんと2万人に到達しています。
来店客は対象店での支払いで受け取ったレシートをスマートフォンのアプリに読み込ませて、1シンガポールドル当たり1ポイントを得る仕組みです。
ポイントは加盟する飲食店などで使えるクーポン券や食品との交換が出来ます。
おにぎり事業とポイント事業。
無関係に思える2つの事業をなぜ、手掛けているのでしょうか?
そこには日本食材の生産、輸出、海外での販売までを一貫して手掛ける同社の戦略があります。
ポイントサービスで加盟店を募り、現地の飲食店、食材販売店のネットワークを作る事と、ポイントを通じて現地の消費行動を把握する事です。
現地のニーズに応じて必要な食材を的確に日本の生産者からアグリホールディングスが調達する仕組みを構築してきました。
加盟店のひとつのジャパンレールカフェを運営する東日本旅客鉄道は「ポイントでリピーターが増えるなど集客数向上に役立っている。他店を含めた消費者の行動が分かるので魅力があり、さらに欲しい食材を少量でもアグリホールディングスが調達できるのは小規模店にとってありがたい」との話しています。
一方、生産者にとっても現地ニーズを知る事で輸出量を増やせるメリットがあります。
農林水産省の支援を受け、日通商事などが実施した九州産のイチゴのシンガポール向けの輸送試験では、アグリホールディングスがシンガポール人に対する九州産イチゴの調査を担当しました。
結果、ブランドが確立している「あまおう」でないと売れないという先入観があった生産者は比較的安い品種でも人気が高い事がわかり、今後は輸出に向く品種の生産強化を促していく事になりました。
アグリホールディングスの収益源は食品の調達販売とポイント事業を活用した市場調査です。
加盟店に対しては、ポイント特典のクーポンや商品の提供を求めますが、加盟料などは課していません。
消費者もアプリを自由に無料で使えます。
日本の農作物の生産者と海外の日本食材を扱う店とをつなげ、訪日客増加の影響もあり海外での日本食ブームが続く中、そのニーズは今後、さらに高まりそうです。
「リーダーシップ研修」、「未来を創るワークショップ研修」等、各企業の課題に合わせた研修をご提案差し上げます。
経営の根幹は「人」です。働く人次第で成果が変わります。自分事で働く社員を増やし、価値観を同じくし働く事で働きがいも増します。
彩りプロジェクトでは、製造メーカー、商社、小売業者、社会福祉法人、NPO法人等での研修実績があります。
研修と一言と言っても、こちらの考え方を一方的に押し付ける事はしません。実感いただき、改善課題を各自が見つけられる様な研修をカスタマイズしご提案しているのが、彩りプロジェクトの特徴です。
保育園・幼稚園へご提供している研修【私の保育園】【私の幼稚園】は大変ご好評をいただいています。
また、貴社に伺って行う研修を35,000円(2h)からご用意しておりますので、お気軽にお問い合わせ下さい。
メール info@irodori-pro.jp
HP https://www.fuudokaikaku.com/
お問合せ https://www.fuudokaikaku.com/ホーム/お問い合わせ/
成長クリエイター 彩りプロジェクト 波田野 英嗣
現在、経済産業省では「経営改善計画策定支援事業」を行っており、金融支援を必要とする企業の経営改善計画書を策定する際の費用の2/3補助があり、上限は200万円です。
また、「早期経営改善計画策定支援事業」は、同様に策定する際の費用の2/3補助があり、上限は20万円です。
こちらの「早期経営改善計画策定支援制度」は金融支援を要しないものですので、容易に取得しやすいのが特徴です。
メリットとして、金融機関との信頼関係を構築する為の制度としては有用です。
なぜなら、経営内容を開示する事、計画進捗のモニタリングを金融機関に報告する事は、金融機関が企業を評価する際に「事業性の評価」をしやすくなります。
金融機関は担保に頼らずに融資するには、「事業性の評価」が不可欠です。
「事業性の評価」とは、金融機関がその企業の事業を理解する事です。
「事業性の評価」に積極的な金融機関とそうではない金融機関がありますが、これからの金融機関とのお付き合いの仕方として、有用な制度となりますので是非ご利用下さい。
※このような方(会社)におすすめです。(中小企業庁資料より)
・ここのところ、資金繰りが不安定だ
・よくわからないが売上げが減少している
・自社の状況を客観的に把握したい
・専門家等から経営に関するアドバイスが欲しい
・経営改善の進捗についてフォローアップをお願いしたい
この補助金を利用するには、経営革新等認定支援機関の支援が必要です。
彩りプロジェクトは認定支援機関です(関財金1第492号)
経営革新等支援機関とは、「経営改善、事業計画を策定したい」「自社の財務内容や経営状況の分析を行いたい」「取引先、販路を増やしたい」「返済猶予、銀行交渉のことを知りたい」
「事業承継に関して、代表者の個人補償をどうにかしたいんだけど・・・」
というお悩みを始め、中小企業経営者を支援するために国が認定した公的な支援機関の事です。
お気軽にご相談下さい。
当、彩りプロジェクトでは30分無料相談を実施しています。
どのような支援が受けられるのかだけでも、一度お聞きになって下さい。
→ https://www.fuudokaikaku.com/ホーム/お問い合わせ/
HPの申込フォームから(こちらから)どうぞ。