石坂ファームハウスの『都会の田舎をおすそ分け』

多摩丘陵の自然豊かな里山から、その恵みを大切にした農家の暮らしをお伝えします

新茶の季節です

2008年05月20日 | 畑から
毎年、我が家では自家用にお茶つくりをします。普段何気なく飲んでいるお茶も手作りするとスゴーク手間隙がかかることをご存知ですか?手間隙かかっても、お茶本来の味を求め自家製茶を行います。

・・・5月の中旬になるとお茶の葉の伸び具合を見てお茶刈りをします。畑の土留めの役割を果たすためにも植えられているお茶の木ですが、この時期は春先に一度刈り込んでいるので柔らかい新芽が伸びています。この柔らかそうな新芽だけを袋付きお茶刈りはさみで刈るのですが、何しろ腕が棒の様になる作業です。(二の腕引き締め運動効果がありそうですが袋にたまった葉の重みもいい具合です。)刈り取った葉は蒸れないようにゴザに広げ、大釜の煮立った湯で少しずつ蒸します。蒸した葉は再び広げて軽く水分を飛ばしたあと葉を傷つけるように叩いたりもんだりします。そのあとはひたすら炒る作業です。大きな鉄板を炭火で熱して茶葉を乾燥させるのです。火が弱ければ時間がかかるし強ければ焦げてしまうので大勢の方の手を貸していただき強めの火で葉を乾かします。蒸してしんなりしていた軸の部分が「ポキン」と折れるようになったら完成です。

仕上がったお茶は市販されているような緑色ではなく黄色と茶色の間くらい。香りはまた市販されている物とは違いますが正真正銘の「お茶」です。刈り取りはじめから途中に用事もありましたが3日を費やし、45kの生葉は約10kのお茶になりました。今年の新茶も手間隙の分,一層美味しく感じるのでした。
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