岡山シーガルズと就実高校は「水と油」、「天敵同士」、バレー感の根本的な相違があるので、交わる点が存在しません。それは指導者の感覚の違いというような生易しいものではなく、「積年の恨み」とでも言いますか、長年にわたる遺恨が積み重なって抜き差しならぬところまでこじれてしまったと言えそうです。就実側にも反省すべき点は多々あるとは思いますが、それよりもシーガルズと大阪国際(旧校名:大阪国際滝井)の関わりや岡山理大附との関係性など、絡み合ってほどける気配のないところにまで持って行ってしまったシーガルズ側の責任も相当大きいと思っています。それ故に地元の強豪校である就実からシーガルズに入団した選手がどこまで過去に遡っても存在しないという歴史的事実に帰着します。両者の間に雪解けが訪れることは未来永劫ないでしょうが、もし緩解の気配が見えだす可能性があるとすれば、双方の経営陣、及び指導者層が入れ替わることで柔軟な考えを持つ人たちにバトンが渡って以降になるでしょう。いつのことになるやら見当もつきませんが、ひょっとしたら近い将来訪れることになるかも知れません。
と、まあ春高バレーの話題とはかけ離れたところから入って来たのは、特に他意はありません。今季、SVリーグで調子の上がらない岡山シーガルズが昨日の山形戦にはストレートで勝ったという事実と春高バレーで準決勝進出を果たし、連覇に向けて挑んでいる就実の話題に触れる時に、この両者の仲たがいがどのように起こり、変遷して今日に至ったのか? 今後どうなるのか? ふと、そう思っただけのことです。
話題を春高バレーに戻したいと思います。
11日(土)は男女の準決勝が行われました。対戦カードは以下の通りです。
【準決勝の対戦カード】
▽準決勝
【男子】
駿台学園-市立尼崎
東福岡-東亜学園
【女子】
就実-共栄学園
下北沢成徳-金蘭会
早速、試合結果です。
▽準決勝
【男子】
駿台学園 3-0 市立尼崎
25-14
25-18
25-23
東福岡 3-0 東亜学園
25-10
25-17
25-18
🏐男子の準決勝はいずれもストレートで決着。駿台学園と東福岡が決勝に進出しました。今季の高校三冠と春高の3連覇を狙う絶対王者の駿台学園に対して、2021年の春高以来4年ぶり4回目の全国制覇に挑む東福岡の対戦は、下馬評では駿台学園が圧倒的に優位に立っていますが、まあ高校生の試合に絶対はありません。過去に男子の春高3連覇は1978年~1980年に3連覇した藤沢商(現校名:藤沢翔陵)と1998年~2000年に3連覇した岡谷工の2校のみです。いずれも旧春高バレーでの優勝であって、3年生が参加するようになった現行の春高バレーでは3連覇した学校はありません。さて、どうなりますか?
▽準決勝
【女子】
共栄学園 3-1 就実
25-17
21-25
25-21
26-24
下北沢成徳 3-2 金蘭会
25-20
22-25
20-25
25-19
15-12
🏐女子は共栄学園と下北沢成徳の東京同士の決勝になりました。連覇を狙った就実の挑戦は準決勝で潰えました。就実は一昨年の大会をコロナの影響で理不尽な不戦敗を喫しており、それ以外の2021年大会、2022年大会と昨年の大会を制して来ましたが、今大会は2020年以来の実戦での負けを喫することになりました。個人技に勝る共栄学園有利の前評判を覆すべく挑みましたが惜敗しました。もう一方の準決勝は昨年度の準優勝校の下北沢成徳とインターハイ優勝校の金蘭会の対戦となり、フルセットの死闘の末に下北沢成徳が制しました。共栄学園が勝てば20年ぶり3回目の優勝、下北沢成徳が勝てば8年ぶり6回目の優勝になります。尚、女子に関しては東九州龍谷が8回の優勝、そして2008年から2012年の不滅の5連覇という圧倒的優勝回数と連続優勝を誇っています。2010年までは旧春高バレーでの優勝、2011年からは現行の春高のレギュレーションでの優勝であり、当時は無敵の強さでした。就実の優勝回数は、八王子実践・古川学園(旧校名:古川商)・下北沢成徳(旧校名:成徳学園)と並んで5回で現状では2位タイに位置しています。
決勝は本日、1月12日(日)に東京体育館で行われます。
【決勝の対戦カード】
▽決勝
【男子】
駿台学園-東福岡
【女子】
共栄学園-下北沢成徳
今大会の頂点まではあと1勝です。
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