WBCの準決勝2試合の結果です。
準決勝の日程と組合せが米国によって突如変更されるという毎回WBCではあるあるなのですが、奴らは恥も外聞もなくよくやりますね。それでも日本は打ち破って優勝して、全てをはね返してやれば良いのです。
▽準決勝
*ローンデポ・パーク
キューバ 100 010 000│ 2
米 国 212 224 01X│14
(勝)A.ウェインライト
(敗)R.エリアス
本塁打:P.ゴールドシュミット1号,T.ターナー3号・4号,C.マリンズ1号
⚾アメリカにとって今のキューバは敵ではないということは戦前から分かっていました。縦横無尽に打ちまくった圧勝のように見えますが、安打数を見るとキューバも12安打しているので、こと投手力に目をやるとアメリカの弱点が透けて来ます。
つけ入る隙はそこにあるように感じます。
メキシコ 000 300 020 │5
日 本 000 000 312x│6
(勝)大勢
(敗)G.ガイエゴス
本塁打:L.ウリアス1号,吉田2号
⚾終盤に大きく動いた試合は村上の逆転サヨナラ二塁打によって劇的な展開を見せました。この試合も3三振を含む4打数ノーヒットだった5番打者が最後に試合を決めることになるというのも、打順の巡り会わせを含めて筋書きのないドラマと言えます。日本が7回二死1・2塁で追い付いた吉田の3ランですが、膝元のチェンジアップを右手一本でライトのポール際に運んだ技ありの一打でした。この場面も吉田が繋いで満塁の場面になっていたら村上の9回の打席はなかったかも知れません。全てが巡り会わせの妙だったと言えそうです。
この試合にもし日本が敗れていたとしたら、「史上最強」ともてはやされた侍ジャパンは「結局弱い相手にしか勝てなかった」という誹謗中傷の的にされてしまうという危惧を持っていました。どう頑張ってもアンチはいます。野球嫌いの人にとっては、この騒動が鬱陶しくてしょうがないかも知れません。そういう少数派の意見も飲み込んで最高に盛り上げた立役者は選手全員の頑張りだと思います。大谷がクローズアップされるのは悪いことではありませんが、決して大谷一人でここまで来たわけではありませんし、ヌートバー一人でやってきた訳でもありません。局面局面で自らの役割を果たしてきた選手一人一人の頑張りが最高の試合を作り上げたのだと思っています。
こういう試合を繰り広げることで野球の面白さが世界に発信されるのであれば、世界的マイナー競技だった野球が少しでも受け入れられる一助もなると考えます。
連戦となる決勝ですが、日程的に有利なアメリカに対して総力戦で挑む日本に注目する方が1人でも増えれば良いと思います。
WBCの開催意義が立派な精神のもとに為されているとは思いませんが、そんな中で日本が頑張ることで世界中に野球のゲームとしての面白さが世界に発信されるのであれば、若干でも開催して良かったと思えるのかも知れません。
かつてこれほど野球で盛り上がったことはないと言うほど注目されるのなら、野球新時代が到来するかも知れませんね。それ自体は良いことだと感じています。
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