初婚率はわずか0.7%…50歳超の婚活が「イバラの道」な理由
さん、こんにちは。結婚につながる恋のコンサルタント山本早織です。
山本早織
2・13・2020
50歳を超えて結婚していないと「生涯未婚」
「生涯未婚率(しょうがいみこんりつ)」、この言葉を聞いたことがあるという方は少なくないと思います。 人口の統計に用いる言葉であり、50歳になった時点で一度も結婚をしたことがない人間の割合を意味し、「45~49歳」と「50~54歳」未婚率の平均値から算出します。 「50歳を過ぎたら生涯未婚だという決めつけはおかしい」なんて声もあり、最近では政府の刊行物では使用が控えられているそうですが、実際、50歳を越えた初婚男性の成婚率はわずか0.7%程度。1%を切っているのも事実です。 4人に1人の男性が生涯未婚というデータも出ており、結婚相談所もどうにか結婚を望む50歳を越えた男性にも結婚という結果を作りたいと模索しています。 しかし、私自身も結婚相談所事業を3年、恋愛コンサルを5年近くやっている中で50歳を越え、初めての結婚した人は2人しか見たことがありません。 不可能ではない。しかし、50歳男性にとってはイバラの道。人生をもう折り返してある程度が経過し、「今さらこんな苦労をするのか……」と挫折する人が多いのです。
50歳を超えても急に結婚したがる男たち
では、実際、50歳未婚男性で結婚を手にすることができる人とそうではない人では何が違うのでしょうか。結婚まで至らない50歳男性の共通点を具体的にお伝えします。 「自分の穴を埋めたい。自分中心に世界が回る男性」。 50歳未婚男性は精神的にも肉体的にも忙しい年齢。なぜなら両親の介護、定年後に向けた準備、加齢からくる疲れ、本当にこのままでいいのかという焦り、女性から相手にされなくなる寂しさ……さまざまな面で誰かを求めるようになります。
※写真はイメージです(以下、同)
猫の手も借りたいくらい忙しくなり、介護や家事に追われれば、奥さんがほしいと感じるし、寂しさや将来の不安を感じれば、そばに誰かいてほしいと思うのは自然なことです。しかし、そんな自分のポッカリと空いた穴を埋めるための都合のいい相手を選んでいる人は結婚へつながりません。 「介護も手伝ってほしいから、そういった知識のある人がいい」「将来のお金が不安だから共働きしてくれる人がいい」と自分の穴を埋める条件がどんどん増え、まるで自分を中心に世界が回っているような状態に。
しかし、あなたの穴を埋めるためにあなたに尽くしてくれる女性がいるはずがないのです。あなたを支援したい。あなたを支えたいと相手が自ら感じ、行動に起こしてくれるようになるためには、まずあなた自身が相手へ支援することが必要ではないでしょうか。応援したい」と周囲から思ってもらえる人は結婚できる
婚活という言葉ができてから、「結婚」が目的になってしまっている人が多い気がします。しかし、本来はこの人を大切にしたい。こんなに素晴らしい人を支えたい。そんなパートナーシップの中の一つの形が結婚なのではないでしょうか。
例えば、あなたが無条件に何のメリットもなく応援し続けるアイドルのファンだとします。あなたは、そのアイドルの人間性、努力をする姿、舞台裏の素顔などを見れば見るほど応援したいと感じるのではないでしょうか。そして、もしそのファンにとってあなたという存在が価値ある人間で、あなたに魅力を感じ、アイドル自身もあなたを人として応援したいと感じたら、イチファンというポジションから恋人や旦那というポジションに変わっていくはずです。 言い換えれば、結婚相手とは誰よりもあなたのファンだということです。
もし、「自分なんて……」「自分には価値がない」などというマインドを持っていたら、その人の言動はきっとネガティブなものになるでしょう。そんなネガティブで自分に魅力がないと感じているあなたのファンになる人がいるはずがありません。
50歳を過ぎた男性は潜在意識の領域で、「失敗したくない」という大きな壁を作っており、失敗して傷つくことを恐れています。もう「50歳だから」というコンプレックスを持っており、そのためにプライドが高く見えてしまったり、頑固に見えてしまったり……さまざまな鎧を纏っているため、他人から見たときに、「この人を応援したい」と思ってもらいにくくなってしまいます。 「結婚したいはずなのに……やたら『あるべき論』を振りかざす男性」。
たとえ年齢を重ねたといしても、魅力的な人というのは、「素直」であるという共通点を持っています。「こうあるべき」などの固定概念を持たず、さまざまなチャレンジをできる自分でいることこそ、今の自分の魅力に気がついてくれる人を見つけるためには必要です。 私は50歳を越えても幸せな結婚をしたいとチャレンジしている人をとても素敵だなと感じています。ただ、そのチャレンジがちょっとうまくいかない人は、もしかしたら上記の共通点があるのではないでしょうか。 ぜひとも2020年のオリンピックを一緒に見る相手を見つけてほしいです。―[結婚につながる恋のはじめ方]―