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人は、なぜ退職して肩書が外れると途端に劣化するのか…いとも簡単に“闇落ち”してしまう人々について

2024年06月25日 23時07分23秒 | 日々の出来事

人は、なぜ退職して肩書が外れると途端に劣化するのか…いとも簡単に“闇落ち”してしまう人々について (msn.com) 



6/13/2024

 以前、FIREって流行ったじゃないですか。FIRE。


 現役時代に一生懸命働いて、おカネ貯めて、会社辞めてから貯めたおカネの運用益を得て働かず暮らすってやつ。


 私の身の回りでも、30代猛烈に働いた外資系金融お勤めの人や弁護士、上場企業の創業役員などなど、ガッツリ億単位のおカネを貯めて引退した人たちがおるわけなんですが…なぜか、皆さん離婚したり、破産したり、精神疾患で望まぬ入院したりされている。

© 文春オンライン
 宝くじで大金が当たったり、仮想通貨で大儲けしたりといった、一見羨ましいと思うような幸運をつかんだはずの人が、その後の人生を踏み外して転落しているのをみると、人間社会の侘び寂びのようなものを感じるんですよ。
有能な人物が突然、陰謀論サイトにハマり…どうしてこうなった?
 また、人生の大先輩で、私のようなのと20年以上ご親交くださった会社役員の方が、最近連絡取れないなと思ったら、奥さんから連絡あって「退職後、YouTubeの陰謀論サイトにハマってしまい、WHO脱退デモに参加するなどしていて困っている」との近況報告が。私が話している時はまともな人物だったのに…。


 果ては、ながらく友人関係にあった、多忙な編集者や仕事の品質の高さで人望もあった人物が、早めの引退を経て地方に引っ込んだら突然反ワクチン反マスク界隈に首まで漬かっておかしくなってしまうとか。どうしてこうなった。


 昔であれば、定年などで引退して人間関係が希薄になっておかしくなる人がいたとしても「近所にいる変なおじさん」で済んでいたものが、ネット社会がここまでリアルに浸透してしまうと「変なおじさん」が変な人同士ネットで結合し、また変な人の承認欲求を満たすように変な人たちに持ち上げられ、褒められてカルト的な組織までできてしまうのです。


 やっぱり、「肩書を持ち、役割を果たすために真面目に日々働く」ってのは、社会に生きる人間が人間であり続けるために必要な刺激なんじゃないか、って最近強く思うようになりました。自分はこう思うけど、組織や上司や同僚や取引先や部下や友人や家族との人間関係の中で「誰かが自分と違う考えを持ちながら、役割を果たして暮らしている」という歯止めがどこかで利くことで「自分はこう思うけど、そう思わない人もいる」という現実を受け止めて生きていける。


 ところが、突然会社の退職金をブチ込んで手打ち蕎麦の店をいきなり出して2カ月で潰れたり、コロナ禍で憧れの東京離脱を果たした先で無農薬野菜の栽培をおっぱじめてカルトにハマったりする事例を見るにつけ「人間だもの」では済まない悲劇だと感じることも増えてきました。おまえって、そういうやつだったっけ。


 こういうレールから脱落する傾向の話ってたくさんあります。ただ、男の美学的にはラノベ的な世界観として、パーティーから追い出された主人公には実は能力があって、もの凄い成功をして元いたパーティーの連中を見返してハーレムを築いて幸せに暮らす、という定番に憧れる面があります。


人っていとも簡単に闇落ちしてしまうんです
 普段働いている歯車としての肩書が外れた瞬間から、そういう男のロマンに抗えず「正しい俺を証明して見せる」という一発逆転を志し、脱サラやFIREに挑戦し、しかし失敗し、虎の子だった資産を失って途方に暮れたり、陰謀論サイトにハマったり、極右政党を応援し始めたりする。ある意味で、何者でもない自分がうだつの上がらない状態であることを受け入れられず、他の人が知らない何かを知ってしまって「気づく」「目覚める」プロセスと共に狂っていくのです。


 普通の知能を持ち、周りにちゃんと相談できる友人がいれば、カルト的な陰謀論にハマったり、ネットで見た変な著名人の広告詐欺を踏んで男百万も突っ込んだりしないはずなんですよ。「おまえ、馬鹿じゃないの」って遠慮なく言ってくれる友人や同僚、先輩後輩、上司部下の関係があることって、現代を生きる人にとって実はもの凄いセーフティネットになっているのでしょう。


 ネットde真実って往々にしてみんなを不幸にするものだと思うんですが、マスコミが報じない本当の事実を俺は知っているんだという謎の万能感に浸ると事業で成功したビジネスマンでも大組織を退職した有力OBでも、いとも簡単に闇落ちしてしまうことになるのです。


 世間も家族もそういう落ちていく人には冷たくて、組織の肩書に対して礼を尽くしていた人は、その組織を辞めた人が新しく立ち上げた蕎麦屋には行かないし、いきなり自費出版で出した謎のノウハウ本を買って書評を書くことなどありません。


 メールが来て「定期的に集まろう」と言われても、組織を離れて影響力が落ちた人のそばに寄っていく人よりも、組織に残ってそいつの悪口を言い合う会合に行く人の方が増えるのが人間社会だと思うんです。


定年まで会社にしがみつくのも人の顔色をうかがうのもアリ?
「もともとその程度の人だった」という説もあるんですが、でもやっぱり、みんなに期待されて、多くの人たちと共に働き、いろんな利害調整の真ん中に立っていて、役職としての機能をまっとうすることって人間が能力を磨き前を向いて生きていくためには必要な刺激なんでしょう。


 肩書から外れて自由に好きなことをして生きる、と界隈から去った人が、そのまま「あの人はいま」になってしまうのは、往年のハリのある時間を共に送ってきた周りの人間からするとやるせないんですよねえ。残念、というか。


 巷では退職者を養分に投資詐欺や健康食品詐欺などを引き起こしている事件も増え、変な国粋系やレッズ系YouTubeを見て泡沫政党に多額の寄付金を入れてしまう高齢者が出るのも、世間とのかかわりが薄れるとまともな判断ができなくなっていく例なんじゃないのかとも思います。


 やっぱこう、組織の中の権力闘争に明け暮れるのでも会社に定年までしがみつくのでもいいので、いろんな立場の人の顔色をうかがいながら必死に生きることが、人生で狂わずに済む最良の方策なのではないでしょうか。


 また、奥さんの変調に気づかずに離婚されてしまったり体調を崩されたりして、そのままご夫婦で社会のさざなみに沈んで行ってしまう人も少なくなく、非常に残念に感じます。とにかく、家族を最優先でお大事に。


(山本 一郎)







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“ほぼ全裸”選挙ポスターのモデル・桜井MIUに殺害予告 

2024年06月25日 22時06分11秒 | 文化と芸能



“ほぼ全裸”選挙ポスターのモデル・桜井MIUに殺害予告 警察への相談も視野 「私の非常識な行動に対するお怒りの表れだと」


6/25(火) 19:17配信




ねとらぼ
画像は桜井MIU Instagramから



 ほぼ全裸の女性のポスターが東京都知事選(7月7日投開票)のポスター掲示板に掲出された騒動で、ポスターのモデルとなったグラビアアイドルの桜井MIUさんが6月25日、Xを更新。自身に殺害予告が届いていると明かしました。


【画像】桜井MIUさんのSNS投稿


 騒動を受け、23日に謝罪コメントを出していた桜井さん。


 25日の更新では、「都知事選掲示板への猥褻ポスター掲示の件以降、SNS等に私、桜井MIU宛へ脅迫や殺害予告の連絡が届いております。私の非常識な行動に対するお怒りの表れだと受け止めて反省しておりますが、悪意はともかく、殺意を感じるようなものであるならば、さすがに警察へ相談することになります」とポスト。


 「私としてはこれ以上の混乱を起こし、多くの方に御迷惑をおかけしたい訳ではありませんので、殺意に近い危険を感じる行動はお控え下さるようお願い申し上げます」と呼びかけました。


 また、「選挙掲示板の、私の猥褻ポスターを公序良俗に反するからといって、勝手に剥がしたり破られますと公職選挙法で罰せられます。私の猥褻ポスターから都の公序良俗を守るための行動が逆に罰せられるような事があっては申し訳ありませんので、只今、警視庁より猥褻であるとの警告を受けたポスターに関しましては急ぎ撤去し、現在は掲示可能なポスターに差し替えが完了しております」と、問題となっていたポスターの撤去は完了していると報告。


 ただし、もし撤去しきれていないポスターを見つけた際はSNSで連絡してほしいと呼びかけ、「速やかに撤去し違反しないものに差し替え致します」とつづりました。


 問題とされていたポスターは、胸や下半身の一部が隠されているだけという桜井さんの姿が写されていたもの。桜井さんをポスターのモデルに起用した候補者は20日、警視庁から迷惑防止条例違反に当たる可能性があるとして「警告」を受けたと明かし、ポスターを撤去する事態となっていました。



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『何の為めに僕 樺太へ来たのか分らない』 岩野泡鳴

2024年06月25日 21時06分39秒 | 文化と芸能


『何の為めに僕』  岩野泡鳴 いわの ほうめい

9/7/2021


何の 為めに、僕、
樺太へ 来たのか 分らない。
蟹の 缶詰、何だ それが?
酒と 女、これも 何だ?

東京を 去り、友輩に 遠ざかり、
愛婦と 離れ、文学的努力 を 忘れ、
握り得たのは 金でも ない
ただ 僕自身の、力、
これが 思ふ様に 動いて ゐない 夕べには、
単調子な 樺太の 海へ
僕の 身も 腹わたも 投げて しまひたくなる。




岩野泡鳴最後の詩集『恋のしやりかうべ』(1915年/大正4年)に収められた。実際にこの詩が書かれたのはその5年ほど前、樺太で缶詰工場を起こすが失敗して北海道を放浪していたころ。



midnight press 
2008年10月13日





岩野 泡鳴
(いわのほうめい)誕生死没職業言語国籍最終学歴活動期間ジャンル文学活動代表作
1873年1月20日
 日本・名東県津名郡洲本馬場町(現・兵庫県洲本市海岸通2丁目)
(1920-05-09) 1920年5月9日(47歳没)
 日本・東京府東京市本郷区
小説家
日本語
 日本
専修学校(現・専修大学)
1894年 - 1920年
小説・評論
自然主義文学
『神秘的半獣主義』(1906年、評論)
『耽溺』(1909年)
『放浪』(1910年)
 ウィキポータル 文学
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岩野 泡鳴(いわの ほうめい、1873年(明治6年)1月20日 - 1920年(大正9年)5月9日)は、明治・大正期の日本の小説家・詩人。本名は岩野美衛(よしえ)。新体詩人から自然主義作家に転身し、「神秘的半獣主義」を主張。代表作に『耽溺』など[1]。他の筆名は白滴子、阿波寺鳴門左衛門。乱脈な女性関係でも知られる[1]。 

Wiki: https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B2%A9%E9%87%8E%E6%B3%A1%E9%B3%B4



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夕闇の雨上がりですね!

2024年06月25日 20時06分06秒 | 日々の出来事
雨上がりの夕闇、境内ですね!




3/18/2023
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アオモミジと雨の川面です

2024年06月25日 19時05分17秒 | いろいろな出来事
雨になりましたね🍀




4/24/2022
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