宝田明さん「ゴジラは反戦・反核の作品でもあった」
地域
中国総合
2022/3/18(最終更新: 2022/3/18)facebook twitter LINE この機能は会員限定です
ログインお申し込みはこちら宝田さんがジュニアライターに贈った色紙。「不戦不争」と書かれている
映画「ゴジラ」第1作に主演した俳優の宝田明さんが亡くなったことが18日分かりました。87歳でした。中国新聞のジュニアライターが2016年、宝田さんにゴジラに関してインタビューしています。戦争の恐ろしさを訴える内容でした。2016年1月28日付の紙面から、関連部分を再構成しました。(年齢などは掲載当時のまま)
◇
1954年11月に公開された「ゴジラ」第1作は、水爆実験による放射線を帯びて凶暴化した生物ゴジラが東京を襲うという怪獣映画です。しかし、単なる娯楽作品ではありません。反核、反戦の思いも込められていました。
「ゴジラ」製作には、米国がマーシャル諸島のビキニ環礁などで実施した水爆実験によって日本の漁船が被曝(ひばく)した第五福竜丸・ビキニ事件が影響を及ぼしました。第1作の上映と同じ年にあった出来事です。マグロなどの魚から放射線が検出され、日本でも放射性物質を含む雨が降るなどし、人々の不安が高まって原水爆禁止運動が広がっていきました。
「ゴジラ」の初上映から61年あまりたった今も核兵器はなくなっていません。ジュニアライターが、第1作で主演した俳優の宝田明さん(81)に「ゴジラ」への思いを電子メールで聞きました。
―被爆・終戦から9年後、第五福竜丸・ビキニ事件が起きた中で「ゴジラ」に出演するのは、どんな
以下は、リンクで