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紫のパンジー

2025年01月13日 06時01分53秒 | 日々の出来事
真冬の花壇ですね



1/12/2025
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餅による窒息死のリスクが高い地域は

2025年01月13日 03時03分44秒 | 食のこと
餅による窒息死のリスクが高い地域は(倉原優) - エキスパート - Yahoo!ニュース 




餅による窒息死のリスクが高い地域は(倉原優) - エキスパート - Yahoo!ニュース 


餅による窒息死のリスクが高い地域は


倉原優呼吸器内科医
12/30(土) 8:15
(写真:アフロ)
餅(もち)の窒息を起こして救急搬送される事例は毎日のようにどこかで起こっています。日本は次第に高齢化社会となりつつあり、飲み込む能力が低下していることを自覚していない人が増えています。そのため、正月に窒息で救急搬送される高齢者はなかなか後を絶ちません。


一番危ない日は「元旦」
人口動態調査死亡票を用いた研究において、1月のうち元旦、2日、3日の「三が日」に窒息による死亡が集中していることが報告されています(図1)。一番左のグラフは、縦軸ではなく、これがグラフの値そのものです。ほかの暦日と比べると圧倒的に多いことが分かります。


図1.食物の誤嚥による窒息死(参考資料1より引用)
現場レベルにおいても、たとえば大阪府の窒息による心肺停止を調べた研究によると、これも1月に搬送例が集中していることが分かりました。特に餅によるものが多いとされており、1月の元旦、2日、3日の「三が日」に搬送例が集中しています。これもやはり、元旦が最も多いです(図2)。


図2.餅の窒息による救急搬送例(参考資料2より引用)
餅による窒息死のリスクが高いのは東北地方
餅の消費量が多い都道府県で、救急搬送の時間がかかってしまう過疎地では注意が必要です。


たとえば、窒息による標準化死亡比は新潟県が最も高いとされています(最低は京都府)。新潟県の1世帯当たりの餅の消費量は全国8位で、救急搬送までの時間は全国ワースト7位であり、これらの組み合わせによって餅による窒息死のリスクが高いとされています(1)。地図を見ても、東北地方のリスクが高いことが分かります(図3)。


図3.都道府県別の窒息の標準化死亡比(参考資料1をもとに筆者作成)
餅が窒息したらどうすればよい?
餅が詰まって窒息した場合、救急車を呼ぶことが重要です。通常の窒息と違って、なかなか詰まったものが取れにくいので、救急車をすぐに呼ぶ必要があります。


応急処置としては、背中を叩いて吐き出させる背部叩打法がもっとも簡単ですが、餅はネバネバしているのでなかなか排出は結構難しいです(図4)。その他、腹部突き上げ法などもよく行われますが、これも相手が餅だとなかなか取れません。


図4.窒息の応急処置(イラスト・説明は政府広報オンラインの参考資料3、4より一部使用)
そのため、上記の応急処置が無効なら、心肺蘇生を開始しましょう。訓練を受けていない人やよく分からない人は、救急隊到着まで胸骨圧迫をできるだけ続けることが重要です。


餅は細かく切ろう
多くの餅は大きいので、細かく切るなどの工夫をすることで窒息リスクを減らすことができます。事前にお茶や汁物でのどを潤しておいて、餅が引っかからないようにしておきます。また、高齢者は餅に限らず誤嚥が多いので、しっかり噛んで飲み込むことが重要です(図5)。


図5.餅の窒息を予防する工夫(DALL-E 3 にて筆者作成)
まとめ
餅の窒息事故は、医療機関が手薄な正月の「三が日」に集中します。小さな子どもや高齢者は窒息のリスクが高いので、特に救急搬送に時間がかかる地域にお住まいの方は注意してください。餅を食べる場合、高齢者の場合は、餅を小さく切るなどの工夫をするとよいでしょう。


(参考)


(1) Taniguchi Y, et al. J Epidemiol. 2021 May 5;31(5):356-360.


(2) Kiyohara K, et al. J Epidemiol. 2018 Feb 05;28(2);67-74.


(3) 政府広報オンライン. 「えっ?そんな小さいもので?」子供の窒息事故を防ぐ!(URL:https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201809/2.html)


(4) 餅による窒息に要注意!喉に詰まったときの応急手当は?(URL:https://www.gov-online.go.jp/useful/article/202212/2.html)



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雑煮の「餅」、東日本は「角餅」で西日本は「丸餅」? 違いはなぜ生まれた?>おおむかしの

2025年01月13日 00時03分22秒 | 歴史的なできごと
 新年を祝う食卓に欠かせない「雑煮」。雑煮に入れる具といえば「餅」が定番ですが、餅の形には「角餅」と「丸餅」があり、主に東西でその違いがみられるようです。

ネット上では「わが家ではずっと丸餅です」「角餅しか食べたことがない」という声の他、「境界線はどの辺りなんだろう」「入れる前に餅を焼く/焼かないの違いもある?」などの疑問を持つ人も少なくありません。  なぜ、雑煮の餅は東西で形状が異なるのでしょうか。和文化研究家で日本礼法教授の齊木由香さんに聞きました。


「円満」を意味する、縁起よい丸餅

Q.そもそも、「雑煮」とはどのような食べ物でしょうか。 

齊木さん「雑煮は『雑煮餅』ともいわれ、新年の神様である『年神様(としがみさま)』にお供えした餅を神棚から下ろし、鶏肉や魚介、野菜と一緒に煮込んだ料理です。雑煮は今でこそ正月の代表的な食べ物ですが、その始まりは室町時代の儀礼的な酒宴などで、胃の調子を安定させるための前菜として食べられていたそうです。当時、餅は大変貴重で、武家の間で食べられていましたが、農耕民族である日本人にとって『ハレの日』のおめでたい食べ物であり、安土桃山時代以降、一般庶民の間でも、正月に食べる特別な料理として次第に浸透していきました。

 作り方としては、その年最初にくんだ水『若水(わかみず)』に具材を入れ、最初につけた火で煮込んでいました。その年の地場産物をお供えするため、具材は地域によってさまざまですが、餅やニンジン、ダイコン、サトイモなどが多いです。餅と具材を1つの鍋で煮て、神様と一緒に食事をすることも目的としていたようです。ちなみに『雑煮』の語源はさまざまな具材を煮合わせたことに由来する『煮雑ぜ(にまぜ)』から来ているといわれます」

 Q.東日本と西日本における、雑煮の餅の形状はどのように異なるのでしょうか。また、なぜ東西で餅の違いが生まれたのですか。 

齊木さん「雑煮の餅は東日本では『角餅』、西日本では『丸餅』が多く用いられています。もともと、日本の餅は丸い形をしており、関西では昔から、『円満』を意味する縁起のよい丸餅が主流だった一方、関東では、平たく伸ばした餅を切り分けることで一度に多く作れる角餅が使われるようになり、運搬のしやすさから、次第に東日本各地へ広がったといわれています。 ちなみに、北海道では、明治時代に開拓使が置かれて全国から人が集まったことで、さまざまな種類の雑煮が食べられるようになりました。一方、沖縄ではそもそも、古来正月に雑煮を食べる習慣がないのも特徴といえます。これは、アジア各地域の影響を強く受けていた琉球王国時代の名残かもしれません」 

Q.日本全国における、餅の形状の「分布エリア」について教えてください。 

齊木さん「東西の境界線は岐阜県の関ケ原辺りとされています。岐阜県や福井県、石川県、三重県、和歌山県などでは丸餅・角餅のどちらも使うようです。なお、山形県の庄内地方は角餅の文化圏である東日本にもかかわらず、丸餅を食べる珍しい地域として知られており、北前船によって、大阪や京都の文化が運ばれてきた影響によるものと考えられています」 


Q.ちなみに、「雑煮に入れる前に餅を焼く/焼かずに煮る」の違いもあるようですが、これは事実でしょうか。


 齊木さん「事実です。基本的に角餅は雑煮に入れる前に焼き、丸餅は焼かずにそのまま煮ることが多いようです。餅を焼いてから入れると香ばしい風味があり、形崩れしづらく、焼かずに入れると、どろどろとやわらかくなります。この違いが生まれた理由の一つは愛知県にあります。愛知県では、餅の色である『白』を『城』に例え、『城(白)を焼いてはならない』として、餅を焼かずに煮て食べるようになったとされ、やがて、東海地方にも広がったと考えられています。 一方で、角餅が主流である東日本でも一部の地域では『焼かずに煮る』風習があります。同様に、丸餅が主流の西日本の中でも、九州では焼く地域と煮る地域が混在しているようです。なお、餅を入れるタイミングに厳格な決まりはなく、地域やそれぞれの家庭でも異なります」


 Q.雑煮の正式な食べ方はあるのでしょうか。 

齊木さん「雑煮を食べるタイミングは地域によって異なるものの、一般的には、三が日(1月1日~3日)に食べることが多いようです。雑煮を食べるときは両端が細長くなっている『祝い箸』というものを使います。祝い箸は一方を人が使い、もう片方を神様が使う『神人共食(しんじんきょうしょく)』を表しており、雑煮を食べるにふさわしい縁起のよい箸です。また、雑煮を食べるときは『おせちの後に雑煮を食べる』『毎日、餅を1つずつ増やしながら食べる』ことで縁起がよくなるとされていますが、明確な決まりがあるわけではありません。

 昔の人は旧年の農作物の収穫や家族の無事に感謝するとともに、新たな年の豊作と家内安全を祈りながら雑煮を食べていました。日々、豊かな食事に恵まれる現代では忘れがちですが、家族が無事に新たな年を迎えたことに感謝しながら、雑煮をいただいてみてはいかがでしょうか」


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