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老化を防ぐ『治療』の開発が進んでいる>実用化されれば、老いのない社会が実現するかもしれない

2025年02月08日 23時01分20秒 | 医学と生物学の研究のこと

老化とがんは関係しているのか」東大教授の最新研究で分かってきた"老いの正体"

>■老化細胞にはがんを防ぐ機能もある 

12/30/2021

老化を防ぐ治療薬の開発が進んでいる。東京大学医科学研究所の中西真教授は「老化の原因となる『老化細胞』のメカニズムを解明し、老化細胞を除去するための薬の開発に成功した。この薬が一般に向けて実用化されれば、老いのない社会が実現するかもしれない」という――。(第1回/全2回) 

【この記事の画像を見る】  ※本稿は、中西真『老化は治療できる! 』(宝島社新書)の一部を再編集したものです。 


■老化の原因を特定することに成功  私たち、東京大学医科学研究所などの研究チームは2021年1月15日、アメリカの科学誌『サイエンス』に次のような論文を発表しました。 


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〈老齢のマウスに、GLS-1という酵素の働きを阻害する薬剤を投与したところ、老化細胞の多くが除去され、老年病や老化が改善した〉 
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私たちは、「老い」の原因となる「老化細胞」が生存するメカニズムを読み解き、そこから「老化細胞」を選択的に除去するための薬を導き出しました。今、私たちは、この薬の実用化に向けた研究を進めています。この薬が広く一般に向けて実用化されれば、「老化」を防いだり改善して、老いずに歳を重ねるということができる社会が到来するかもしれません。 


 本稿では、「老化細胞」とは何か、私たちが発見した老化細胞の生存に必要なGLS-1とは何か、そしてなぜGLS-1阻害薬を投与すると老化細胞を殺すことができるのか、そして、そもそも「老化」するとは何なのか、ということを一つひとつ説明していきたいと思います。

 ■身体に残った「老化細胞」がさまざまな疾患を引き起こす  まず、人間の肉体というのも、最初は受精卵ひとつから始まるのは、みなさんご存じのとおりです。それがどんどん細胞分裂していって成長し、内臓なり筋肉なり骨なりをつくっていきます。  

人間の体は60兆個もの細胞によってつくられています。細胞のなかには、不老不死に近い幹細胞というものもあります。たとえば、血液系であれば、赤血球や白血球、血小板やリンパ球などの血液系細胞の大元になる「幹細胞」というものがあります。この幹細胞の数はそれほど多くありません。  

多くの細胞は、そこから分化して分裂していったもので、この細胞は不老不死ではありません。人間であれば、50~60回ほど分裂したら、もうそれ以上は分裂できなくなります。こうして、完全に活動を停止してしまった細胞が「老化細胞」になってしまうのです。つまり、全身にある60兆個の細胞のうち、一部の幹細胞を除いた多くは、いずれ老化細胞になっていくということです。  

これらの老化細胞は、本来であれば免疫細胞であるマクロファージ(白血球の一種)などが食べて除去してくれるのですが、生き延びた老化細胞が残ってしまい、体内のあちこちに蓄積されていきます。それらの老化細胞が炎症物質を誘発して、臓器や皮膚などにさまざまな炎症を起こしていきます。それが内臓疾患やシワなど、いわゆる加齢が原因のさまざまな疾患や症状として現れてくるのです。


<中略>

■老化細胞にはがんを防ぐ機能もある 

<中略>

老化だけでなくがんリスクも高めると聞くと、心中穏やかではいられないという方も多いと思います。とはいえ、人間の体というのは非常に複雑なプログラムで成り立っており、老化細胞には完全にマイナスの面しかないかというと、そうとも言い切れないのです。 

 というのも、老化細胞は、異常な増殖を繰り返すがん細胞を、その周囲の細胞とともに老化させて、増殖を抑え込むという役割も果たしているからです。繰り返しになりますが、老化細胞はもう細胞分裂しません。増殖しない細胞です。がん細胞を老化させることによって、その異常増殖を防ぐ、つまりがんを防ぐことが老化細胞のプログラムのひとつであると考えられるのです。

<中略>

■老化細胞を適切に除去できれば、老化の進行は止められる

<中略>

細胞の遺伝子の異常が生じてがん化したとしても、細胞をも老化させることで自身の異常増殖を防ぐ。考えてみれば、よくできた人間の防御プロセスだといえるでしょう。あとは、老化細胞を適切に除去し、新しく健康な細胞が増えていけば、老化の進行は止められるというわけです。

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中西 真(なかにし・まこと
 東京大学医科学研究所癌防御シグナル分野教授 名古屋市立大学医学部医学科卒業、名古屋市立大学大学院医学研究科博士課程修了(医学博士)。自治医科大学医学部助手、米国ベイラー医科大学留学、名古屋市立大学大学院医学研究科基礎医科学講座細胞生物学分野教授を経て、2016年4月より現職。 
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北島康介さん実家精肉店が閉店 午後10時半まで名物メンチカツ求め行列「感謝しかない」

2025年02月08日 22時03分38秒 | 社会のことなど


北島康介さん実家精肉店が閉店 午後10時半まで名物メンチカツ求め行列「感謝しかない」

2/1(水) 6:00配信2023
46コメント46件


閉店する実家の精肉店「北島商店」で店頭に立つ北島康介さん(右)。左は駆け付けた後輩の塩浦慎理(撮影・近藤由美子)

 競泳男子平泳ぎで2004年アテネ、08年北京オリンピック(五輪)連続2冠の北島康介さん(40)の実家の精肉店「北島商店」(東京都荒川区)が1月31日、77年続いたのれんを下ろした。長蛇の列が続き、北島さんも午後2時過ぎから急きょ販売を手伝った。

「最後だからね。ここで育ったから」。店内をしみじみと見回した。 【写真】実家の精肉店「北島商店」閉店日に、店頭に立つ北島康介さん 


 客足は途絶えず、店を閉めたのは閉店予定時間から約4時間半後の午後10時半ごろ。店では名物のメンチカツを約1000個用意したが、さらに約1000個作って対応した。北島さんは「これだけの人が買ってくれたら、店を閉じなくて済んだかも」と大勢の人に驚きながらも「感謝しかないです」と話した。閉店までの約8時間半、店頭に立ち、買い物客との記念撮影にも笑顔で応じた。

  北島さんの伯父にあたる保男さんと、長年店を守ってきた父富士男さん(76)は「さびしい思いはあるけど、ここまでよく頑張ったと思う」とすがすがしい表情。閉店の日に、丁寧に接客し続ける息子の姿に「気持ちを分かってくれて、来てくれてやってくれた」と感謝した上で「何も言えねぇ」と笑顔を見せた。 

 大勢の人が閉店を惜しんだ。競泳東京五輪日本代表の塩浦慎理・タレントおのののか夫妻も長女を連れて訪れた。塩浦は「実はメンチカツを食べるのは初めて。最初で最後ですが、楽しみです」と話した。 

 店の近所に住む30代の会社員女性は長男(4)の手を引いて列に並んだ。長男の水泳へのモチベーションを上げようと、毎週水泳教室帰りにメンチカツを買い求めていたという。

「息子は『金メダルを取りたいな』と話すようになるなど、刺激になったみたいです。閉店なんてさびしいですよね」と残念がった。また、「約3時間待ちました。ようやく買える!」と喜ぶ家族連れの姿などもあった。




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寒さの境内に>初詣が終わると夜の境内には人影がありません

2025年02月08日 21時05分16秒 | 日々の出来事
真冬の夕闇、寒さのお参りです


1・2025
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和田秀樹「実は一人暮らしの認知症患者ほど症状が進みにくい」…認知症の人にこれだけは絶対してはダメなこと

2025年02月08日 20時03分27秒 | 医療のこと
認知症のポジティブな面を知っておく
「認知症にだけはなりたくない」と、認知症になることがこの世の終わりかのようにとらえている人は多いと思いますが、認知症になってもまだまだやれることはたくさんありますし、医師の見解としては、ポジティブな面も大いにあると思っています。


和田秀樹「実は一人暮らしの認知症患者ほど症状が進みにくい」…認知症の人にこれだけは絶対してはダメなこと 


和田秀樹さん

© PRESIDENT Online
認知症になったら何もわからなくなり、何もできなくなる……。そう考える人は多いが、これまで3000人の認知症の患者を担当してきた精神科医の和田秀樹さんは「認知症ほど誤解されている病気はない。認知症にはポジティブな面があることを知れば、無用な恐怖心を手放すことができる」という――。
※本稿は、和田秀樹『脳と心が一瞬で整うシンプル習慣 60歳から頭はどんどんよくなる!』(飛鳥新社)の一部を再編集したものです。


頭のよい人は認知症をやみくもに怖れない
病気を必要以上に怖がらないということは、シニア世代の方が、これからの人生を賢く生きていくための知恵だと思います。


高齢を迎えた多くの人、あるいはその家族が抱える悩みとして、認知症に対する不安があるでしょう。


個人的に、認知症ほど誤解されている病気もほかにないのではないかと思います。


「認知症になったら最後、何もできなくなるし、何もわからなくなる」という誤った解釈が横行していますが、決してそんなことはありません。


認知症になったからといって、すぐに人の顔がわからなくなるようなことはないのです。意外に思われるかもしれませんが、最初の5年間くらいは、それまでとさほど変わらない生活を続けていける人がほとんどです。


さらに、認知症の症状が進行した状態でも、知的な能力は残り続けます。


69歳でアメリカの大統領になったドナルド・レーガン元大統領は、退任して5年後に、自身が実はアルツハイマーであったことを公表しました。その時にはかなり症状は進行していて、自分がまだ大統領だと思っていたようです。


おそらく、大統領就任中にはすでに初期の認知症にかかっていて、記憶障害などの症状は起きていたと思います。それでもレーガン氏は人望のある大統領として活躍し、偉大な功績も残しました。


レーガン元大統領の例からもわかるように、認知症になったら一切の判断力がなくなる、何もできなくなるなどと思うのは大きな間違いで、認知症になってもできることはたくさんあります。


認知症の人にこれだけは絶対してはダメなこと
危険を察知する能力、怖いものを怖いと思う感覚も、認知症を発症してからかなりあとの段階まで残りますし、むしろ、危険を回避するための防御反応は高まります。


私はこれまで3000人以上の認知症の方を視てきましたが、徘徊中に転んでしまった人はいても、道で車にぶつかったという人は一人もいませんでした。車にぶつかるのは危険なことだと認識する能力は残っているからです。


私が高齢者医療の現場である浴風会病院に勤務していた当時は、年間100例ほどの解剖が行われていましたが、その結果判明したのは、85歳を過ぎると、脳にアルツハイマー型の神経変性がない人は一人もいないということです。



つまり、認知症は誰もが罹患するもの。病気というより老化現象の一つです。高齢になって体の機能が衰えるのと、何ら変わりはありません。


そして老化であるがゆえ、その進行速度もゆっくりしたものですし、個人差があります。


一番避けたいのは、認知症だからといって悲観的になり、家に閉じこもってしまうことです。頭と体をしっかり使うことで、認知症の進行は遅らせることができます。


ですから認知症になったときこそ、意識的に以前と変わらない生活を送ることが重要です。無理に行動を制限するほどに、進行は早まってしまいます。


私自身、医師としてたくさんの高齢患者さんを診察してきましたが、一人暮らしをしている人ほど、認知症の症状は進みにくいことがわかりました。それは、いろいろな家事をするなかで、必然的に頭を使うからです。日常生活を送るというのは、思っている以上に脳を働かせるものなのです


認知症の方が一人で暮らすのは不可能なのでは? と思う方もいるかもしれませんが、先に述べたように、認知症になると防御反応が高くなるため、多くの場合、食事の用意なども自分でしっかり行います。食べることは自分の生存に関わることだからです。


認知症になっても、できることはたくさんあります。その「できること」を失わないように、残存機能をとことん活用し続けることが大切なのです。


認知症のポジティブな面を知っておく
「認知症にだけはなりたくない」と、認知症になることがこの世の終わりかのようにとらえている人は多いと思いますが、認知症になってもまだまだやれることはたくさんありますし、医師の見解としては、ポジティブな面も大いにあると思っています。



認知症の症状が進んだ人ほど、嫌な記憶がなくなるせいか、ニコニコと温和な性格になり、多幸感にあふれているような印象を受けます。老人ホームなどでも、患者同士でレクリエーションを楽しんでいたり、職員とにこやかに会話をしていたりといった光景をよく目にします。


周囲がいくら不憫に思っていたとしても、当の本人が幸せでいられるのならば、それに勝るものはないのではないでしょうか。



また、かつては偉そうな態度だった人も、認知症が重くなると、いつしか誰に対しても敬語で丁寧に接するようになっていきます。


先にお伝えしたように、認知症になると防御反応が高まりますから、失敗やトラブルを起こさないように、相手が誰かわからなくても、ひとまずあらゆる人に丁重に接しようという意識になるのです。結果的に、朗らかでソフトな印象を与える、まさに理想的なシニアになっていきます。


認知症は誰もが経験する老化現象であることに加え、このような側面も持っています。であればこそ、「なったらなったでよい面もあるかも」という意識を持つことで、過度に怖れることはなくなるのではないでしょうか。


---------- 和田 秀樹(わだ・ひでき) 精神科医 1960年、大阪府生まれ。東京大学医学部卒業。精神科医。東京大学医学部附属病院精神神経科助手、アメリカ・カール・メニンガー精神医学校国際フェローを経て、現在、和田秀樹こころと体のクリニック院長。国際医療福祉大学教授(医療福祉学研究科臨床心理学専攻)。一橋大学経済学部非常勤講師(医療経済学)。川崎幸病院精神科顧問。高齢者専門の精神科医として、30年以上にわたって高齢者医療の現場に携わっている。2022年総合ベストセラーに輝いた『80歳の壁』(幻冬舎新書)をはじめ、『70歳が老化の分かれ道』(詩想社新書)、『老いの品格』(PHP新書)、『老後は要領』(幻冬舎)、『不安に負けない気持ちの整理術』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『どうせ死ぬんだから 好きなことだけやって寿命を使いきる』(SBクリエイティブ)など著書多数。 ----------










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夕焼け雲の赤が映えます❗

2025年02月08日 19時03分39秒 | いろいろな出来事


夕焼けの赤が好きですね🍀






1/29/2022
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