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うそつき、経験不足、操り人形…マスクとトランプ「決裂」までのカウントダウンがはじまった

2025年01月10日 10時03分32秒 | 国際情勢のことなど

うそつき、経験不足、操り人形…マスクとトランプ「決裂」までのカウントダウンがはじまった(現代ビジネス) - Yahoo!ニュース 




うそつき、経験不足、操り人形…マスクとトランプ「決裂」までのカウントダウンがはじまった
1/9(木) 8:04配信




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現代ビジネス
看過できない人事
photo by gettyimages


筆者は週4~5日のペースで早朝6時半頃から自宅界隈をウォーキング(4500~5000歩)する。帰宅後、簡単な朝食を終えた後にコーヒーを飲みながら新聞を読む。それから8時のNHK BSの「ワールドニュース」を観る。


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正月松の内の終わり、1月7日放映の「ワールドニュース」を観て驚いた。その日のトップ扱いの英BBC(現地時間6日18:00)は、ドナルド・トランプ次期米大統領の盟友であり、総資産60兆円超の大富豪であるイーロン・マスク氏が英労働党政権のキア・スターマー首相批判を「うそに基づく議論」で行っていると報じたのである。


テムズ河畔から中継リポートした人物は映像下のテロップに「Chris Mason Political Editor」と記されていた。BBC編集局のクリス・メイソン政治編集長である。


さらにリポートを受けたTVスタジオのMCは、何と「マスク氏はどの国であれ権力を握る者を自分で決めたいようです」とコメントしたのだ。繰り返す。これは英国の公共放送BBCのことである。想像してもらいたい。果たして我が国の公共放送、NHKであり得ることなのか。


第2期トランプ政権(トランプ2.0)は20日に誕生する。後に撤回したが、未成年女性買春疑惑・薬物常習容疑者を司法長官、性的暴行疑惑で警察の捜査対象になった保守系FOXテレビ司会者を国防長官に指名したトランプ人事は想像の外である。


だが、派手さがないため話題とならなかったが、ここで看過すべきではない人事を挙げる。


ザッカーバーグも軍門に下った
それは通信事業の規制・監督を担う連邦通信委員会(FCC)委員長人事だった。トランプ氏が指名したのは保守系シンクタンク、ヘリテージ財団が発表した政府再編構想「プロジェクト2025」のFCC改革案の執筆者である弁護士ブレンダン・カー氏である。


同氏はその中でトランプ氏を支持する保守派の言論を巨大テック企業が検閲していると主張し、リベラル派のテレビ、新聞、ソーシャルメディアを「レガシーメディア」として強く批判する。当然、「政府効率化省(DOGE)」を率いるマスク氏とは極めて親しい。


GAFAMの一翼を占める米メタ(旧フェイスブック)の創業者マーク・ザッカーバーグCEOは早くもトランプ氏の軍門に下った。同社のナンバー2にブッシュ共和党政権(子)当時の大統領次席補佐官を起用したのだ。


さらに言えばホワイトハウスの要路を占める幹部リストをざっと精査するだけでも、スティーブン・ミラー大統領次席補佐官(政策担当)、ジョン・ラドクリフCIA長官、ラッセル・ヴォート行政管理予算局長、トム・ホーマン移民・関税執行局長官が「プロジェクト2025」の関係者である。


トランプ主要政策の柱となる「行政府縮小」と「不法移民強制退去」の責任者、そして政策プランナーと監視人として存在する。


まさに英BBCニュースが解説・危惧したように、政権枢要ポストをすでにマスク人脈が席捲しているのだ。


では、そのマスク氏はトランプ政権下でこのまま権勢を誇り続けることができるのか。その答えは、年末から年始にかけて日本の政財官界で話題となった『世界秩序が変わるとき―新自由主義からのゲームチェンジ』(文春新書)の著者である齋藤ジン氏(ワシントン在住)が刊行するニューズレターにあった。


「マスクの操り人形」
《マスクはトランプ2.0の成長促進派陣営に属しながら債務上限引き上げ問題で混乱を引き起こしたのはワシントンの街がどの様に動くのか、その経験がない(から)》


《上院の共和、民主党の議席数53対47からもDOGEが連邦政府の歳出削減において成功する可能性は低い。このアジェンダに関して大統領権限で出来ることには限りがある》


《トランプはまだ公に不満を示していないが、民主党や共和党の一部から「マスクの操り人形」と揶揄する漫画やテレビでの発言に、快く思うはずがない》


要するに、トランプとマスク両氏のハネムーン関係は3月中旬に終わりを告げるとの見方を示しているのだ。マスク氏など成長促進派(規制緩和強硬派)よりも、マイク・ウォルツ大統領補佐官(国家安全保障担当)らナショナリスト派(安全保障タカ派)の方がワシントン、すなわち米政府・議会での豊富な経験を持っている。


マスク氏の重用と頑ななワシントン否定が自らの足を引っ張ることに、トランプ氏がいつ気付くのか。


歳川 隆雄(ジャーナリスト・「インサイドライン」編集長)















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