
ホワイトデーの“お返し問題”、スタバのカード1万円分をあげたのに…
毎日毎日コロナに関するニュースばかりで「それどころではない」という人が多いだろうが、3月14日は「ホワイトデー」だ。

3・13・2020
ホワイトデーに何を渡すか悩む男性は多い(画像はイメージです。以下同)
ここ数年、義理チョコが禁止になる職場も増えてきたが、バレンタインという儀式はなくなってはいない。そして、ホワイトデーのお返しに悩み、失敗する男性は毎年必ず存在するのだ。
お返しに優劣をつけたことがインスタでバレて冷や汗
「バレンタインは彼女以外お返しはあげないことに決めました」と話してくれたのは飲食店勤務の弘樹さん(26歳・仮名)だ。 彼の勤務先は都内近郊のおしゃれなダイニングバーで毎夜若い女性客で賑わっている。 「7割が女性客ですね、あとはカップルとか。だから結構チョコくれるお客さんは毎年いるんですよね。とはいえ、めっちゃ義理チョコですけど」
律儀な弘樹さんはチョコをくれた客全員にホワイトデーにお返しをしたそうだ。だが、その中身は一律ではなかった。 「明らかに安そうなチョコの子にはコンビニで売ってるチョコを何個かあげて、高そうなチョコくれた子には可愛いキャンディー。それで個人的に可愛いな~って思ってる子にはキャラクターもののクッキーをあげました」 お返しをあげると皆一様に喜んでくれたという。だが、意外なところでお返しに“差”があったことがばれてしまう。
それは――。 「SNSですね。お気に入りの子がインスタで、『○○って店の弘樹クンから』って僕があげたクッキーと自撮りを載せたんです。それを呑気に『可愛いなぁ~』なんて思っていたんですが、翌日来店した常連客にあからさまに嫌な顔されて無視されて。気になって話しかけたら『私にはコンビニのチョコなのにね!』って言われたんです」 なんと弘樹さんのお気に入り客のSNSを常連客がたまたま見つけてしまったというのだ。 「まさかの店長にも呼び出されて怒られましたからね。『わざわざお返しをあげたのは良いことだけど、あげるなら全員に同じもの渡せよ』って。まさかインスタにどこの誰からのお返しって書かれるとも思わなかったけど、女の子っていくつになっても自分が何番かは気になるんですかね~? そもそも優劣をつけた僕が悪かったんですけど。それにどちらかといえば良いお返しをあげるべきだったのは常連客でしたね……。今年はコロナのこともあってそれどころじゃないから、不謹慎ですが助かりました。お返しは面倒くさいです」
「いったい何をあげたら正解なんでしょうか……?」と困惑している様子の要さん(28歳・仮名)は、ホワイトデーがトラウマだという。 「付き合って3年目なんですが、1回目のホワイトデーはバッグ、2回目はネックレス。それぞれ約2、3万円ぐらい。でもサラリーマンには痛い出費ですよ……。3回目の去年はそんなに頑張らなくてもいいかなぁって、スタバのプリペイドカードを1万円分あげたんです」 誰もが知るスターバックスコーヒーのプリベイドカードはアイドルの差し入れとしても人気が高く、しかも1万円となれば誰もが喜ぶはずだ。 「ですよね? 彼女はあそこのコーヒーが好きでよく飲んでるし、しかも1万円分もあればしばらく困らないじゃないですか。我ながら良いチョイスをしたなって思ったんですが、お礼はいうものの彼女は明らかにテンションが低いんです」
彼女に問いただした要さん。すると「あたしのこともうあんまり好きじゃない……?」とポツリ。 「去年、一昨年よりも値段が低かったことがネックだったようです(苦笑)。俺的にはいい意味で慣れたから……ってこと
だったんだけど、彼女からしたら“手を抜かれた”って感じたみたいです。あと、カードだったから『今年はあんまり私のこと考えてくれなかったの?』って言われたんです」 確かにバッグやアクセサリーだと“何色が好きか”とか“どんなデザインが似合うか”など相手のことを考える時間は長い。だが、プリペイドカードだってそのショップが好きでよく行くということを考えた上でのチョイスなので悲観することは全くないと思うが。 「いちばん実用的じゃんって思ったんですけど、消耗品だし、なかなか自分で買わないものだし。とはいえ、誕生日やクリスマスに加えホワイトデーまでちゃんとプレゼントしろって、ちょっとしんどいですよ。逆に今回のことで彼女に冷めちゃいましたね」
本命だろうと義理だろうと、なんだかんだバレンタインにチョコをもらえると男性は嬉しいだろうが、つきまとう“お返し問題”。同額のお返しで済むなら男性側も気が楽だろうが、同額以上を求める女性が多いのも事実だろう。お互いの納得のいくバレンタイン&ホワイトデーは存在しないのだろうか――。