

東京・西武新宿駅のすぐ近くにある『らぁ麺 鳳仙花』を知っているだろうか。現在、横浜店、綱島店と合わせて3店舗を展開しているラーメン店だ。
らぁ麺 鳳仙花

激戦区新宿で行列を作るラーメン
15分ほど待ち、無事入店することができた。
店内はカウンターのみで清潔感がある。トッピングが豪華になる特製らぁ麺(1000円)と金目鯛茶漬け(200円)の食券を購入し、着席して5分ほどで着丼した(金目鯛茶漬けはラーメンを食べ終わった後、店員さんに声をかける)。
特製らぁ麺(1000円)

キラキラと金色に輝くスープと、赤みがかったチャーシュー。最高のビジュアルだ。金目鯛のアラを惜しみなく使ったスープは、金目鯛の旨味を最大限に生かすために炊く時間や温度管理にこだわり抜いたという。
スープを一口頂くと、気品を感じさせる金目鯛の出汁の旨味と上品な油の香ばしさが感じられるが、いわゆる「上品」という枠だけに収まらず、こってり味を愛する私も納得の味になっている。 卓上の調味料が一つも置いていないのは、そのこだわりのスープをそのまま味わってもらいたいという思いからなのかもしれない。
調味料を一つも置かないこだわり
上品の枠に収まらないスープ
全粒粉を入れた細ストレート麺
名脇役たちの仕事ぶりがすごい
特筆すべきは長ーい穂先メンマ2本だ。サクサクっとした食感でみずみずしく、特別にしっかりとした味付けがされているというよりは、素材の味を楽しむという感じでいい脇役になってくれる。

濃厚な黄身が特徴の玉子も絶品だ
名脇役たちを少しずつ摘みながらラーメンをすすっていると、あっという間に完食した。お茶漬けのために残しておかなければならないはずのスープを飲みすぎてしまっていた。
このラーメンは年齢、性別問わず老若男女に刺さるものではないか。普段はほとんどこってりしか食べない私にも、しっかりと刺さった。
こだわりスープを最後まで楽しめる『金目鯛茶漬け』

〆は金目鯛茶漬け!
ご飯の上に金目鯛の切り身とネギ、貝から採った割りスープが入っている。その上から少なくなったラーメンのスープをかけ、わさびを溶かしてズズズッと一気に掻き込む。この奥深い旨味たっぷりなスープにご飯が合わないわけはなく、なるほど、これでこだわりのスープを最後まで楽しめるというわけだ。同店に来たらマストアイテムだろう。
“あっさり”“上品”で印象に残らず終わってしまうことはたくさんあるが、間違いなくまた食べたいと思わせてくれるラーメンであった。
次は数量限定の人気メニュー『金目鯛らぁ麺~濃厚白湯仕立て~』を食べに行くと決めた。<取材・文/ジロリアン陸>
らぁ麺 鳳仙花 新宿店
03-6273-9558
〒160-0021
東京都新宿区歌舞伎町1-24-6 鶴切ビル1F
営業時間:11:00〜23:00(L.O22:45)
定休日 :無休
アクセス :JR線 新宿駅東口 徒歩5分