意外な花粉症対策

岩国市の特産である蓮根を子どもの時から飽きる程食べています。私にとって蓮根は身近な野菜ですが、ありきたりの食材で、さしたる有り難みも感じることもない存在でした。

ところが、蓮根が花粉症の症状を緩解する効果のある唯一の食材と聞き、俄然愛おしくなりました。今年は例年以上に花粉が飛散するとの予報を聞いていますので、なおさら有り難みが増します。

但し、料理方法に工夫が必要です。花粉症に効果のあるポリフェノールが皮の真下にあり、このポリフェノールは水溶性です。ですので、このポリフェノールを摂取するためには、蓮根切って水でアク抜きすることなく、皮ごと食べる必要があります。今年は毎食皮付きの蓮根を食べて、花粉症対策は万全です。

蓮根は泥の中から掘り出すため、地元でも表面の皮を食べる習慣は有りませんでした。従来の料理方法では、蓮根の皮をむき、水につけてアクをしっかり抜いて料理していました。ポリフェノールを洗い流した後のデンプンのみを食べていたことになります。将に灯台もと暗しでした。

皮付き蓮根が花粉症に効果があるという情報が広まれば、蓮根の値段は値上がり間違い有りません。岩国の蓮根農家には、上手に宣伝する工夫が求められます。