岩国矯正歯科クリニック(山口県)院長の矯正日記

院長が、健康・矯正に関すること、日々の出来事などを綴っています。

保定装置はいつまで使うの?

2011-01-15 19:02:01 | 矯正歯科に関すること
矯正治療は、歯を動かしている期間(ブラケットが装着されている期間)と、良い状態を保つ期間(保定期間)より構成されます。厳密に言うと、保定期間も、歯の裏からワイヤーを接着して保定している期間と着脱可能な保定装置で保定している期間より構成されます。

歯の裏からワイヤーを接着して保定している期間が終了すると、全く保定装置を付ける必要がないと、勘違いされている方も多く見られます。歯並びを気にされるのであれば、半一生保定装置を使ってください。夜間のみの使用で構いませんので。

歯の周りの組織から絶えず力を受けて、歯はいろんな方向に動く可能性があります。舌や頬粘膜、咬み合わせる反対側の歯などから、歯は随時力を受けています。口呼吸、唇を咬む癖、下前歯を舌で押す癖など、悪い癖などがあると、簡単に歯は動きます。親知らずを抜かないままにしておくと、後ろからドミノのように力を受けて、歯全体が前方に押し出されることも、成人によく見られます。

いろんな力が歯に絶えず掛かっていると分かれば、保定装置を長期間使用する必要性もご理解してくださるものと存じます。着脱可能な保定装置の代表例をご覧下さい。

米国人の患者さんのお母さんが自慢げに言っていました。<私は矯正した後、20年間保定装置を使ったいる。>確かに素晴らしく綺麗な歯並びでした。米国人では、長期間保定装置を使用するのは、ほぼ常識です。


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