(「河北新報」令和2年11月16日(月)付け記事より引用)
生徒が栽培・制作21日文化祭で披露
美里町の県立支援学校小午田高等学園の生徒たちが、校内で育てた藍を使った染め物づくりに取り組んでいる。本年度始まった授業「コゴタブループロジェクト」の一環で、創作を通じて生徒の芸術性を刺激し、学びにつなげている。
13日の授業では、大崎市田尻の藍染め作家山下のぞみさん(52)を講師に招き、2年生の24人が布を染めて作品をつくった。
生徒たちは45センチ四方の布を三角などに何度か折り畳み、割り箸を挟み込んだ。藍を染め込んだ布を乾かして開くと、割り箸の部分が幾何学模様の柄となった作品が仕上がった。
完成した作品を見ながら、生徒同士で「カキの実のようだ。」「花火が爆発したみたい」などと意見を出し合い、それぞれの出来を評価。山下さんは「模様の一つ一つに物語がある。一点物の作品ができて素晴らしい」と褒めた。
同校は農園で500株の藍を栽培。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う休校期間を除き、生徒たちが育てている。染料は育った藍を原料に作
り、これまでに全校生徒69人が染め物を仕上げた。
縦2メートルの布に藍の葉を金づちでたたいて染めた「たたき染」の18作品も制作。21日の同校文化祭で全作品を技露する。