(「河北新報」平成26年7月17日(木)記事より引用)
仙南2市7町を管轄する仙南広域消防本部(宮城県大河原町)は1日から、聴覚障害や言語機能障害がある人たちが携帯電話などからインターネットを利用して119番できる緊急通報システムの運用を始めた。県内の消防本部での導入は初めて。
システムは、専用の画面から救急車を呼んだり火災発生を通報したりする仕組み。連絡を受けた消防本部では警報音が鳴り、通報を受け付けたとのメールを通報者に送信する。
携帯電話の衛星利用測位システム(GPS)機能を利用して通報者の所在地を把握するほか、「おなかが痛い」「役場近くで火事」などと入力できるため、症状の把握や火災現場の特定にも役立つ。受け付け後もメールのやりとりが可能で状況の変化も伝えられる。
聴覚障害者らの通報はファクスを利用するのが一般的だが、(1)消防本部から問い合わせることができない(2)火災だと屋外に避難して繰り返しファクスができない-などの課題があった。消防本部に通報が相次いだ場合、ファクスが見落とされる懸念もあるという。
新システムを利用する際は、事前に住所や氏名、携帯電話のメールアドレスを登録することが必要。申請書は各消防署や出張所にある。
仙南広域消防本部指令課の担当者は「東日本大震災では被災しても助けを呼ぶことができなかった障害者が多くいた。必要な方はぜひ登録してほしい」と話している。
仙南2市7町を管轄する仙南広域消防本部(宮城県大河原町)は1日から、聴覚障害や言語機能障害がある人たちが携帯電話などからインターネットを利用して119番できる緊急通報システムの運用を始めた。県内の消防本部での導入は初めて。
システムは、専用の画面から救急車を呼んだり火災発生を通報したりする仕組み。連絡を受けた消防本部では警報音が鳴り、通報を受け付けたとのメールを通報者に送信する。
携帯電話の衛星利用測位システム(GPS)機能を利用して通報者の所在地を把握するほか、「おなかが痛い」「役場近くで火事」などと入力できるため、症状の把握や火災現場の特定にも役立つ。受け付け後もメールのやりとりが可能で状況の変化も伝えられる。
聴覚障害者らの通報はファクスを利用するのが一般的だが、(1)消防本部から問い合わせることができない(2)火災だと屋外に避難して繰り返しファクスができない-などの課題があった。消防本部に通報が相次いだ場合、ファクスが見落とされる懸念もあるという。
新システムを利用する際は、事前に住所や氏名、携帯電話のメールアドレスを登録することが必要。申請書は各消防署や出張所にある。
仙南広域消防本部指令課の担当者は「東日本大震災では被災しても助けを呼ぶことができなかった障害者が多くいた。必要な方はぜひ登録してほしい」と話している。