(「河北新報」平成21年12月13日(日)付け記事より引用)
先に開催された障害者就業セミナーの報告が掲載されていましたのでご紹介します。
すべての障害を対象に就労支援の在り方を探る
当事者らが実践報告 枠組み超えてノウハウ学ぶ
「障害者就業セミナーinみやぎ・せんだい2009」が先日、仙台市で開かれた。これまで障害別や地域ごとのセミナーはあったが、枠組みを超えて宮城県内の各分野の関係者が集まったのは初めてという。障害当事者が事例報告するなど、情
報交換しながら就労を目指す障害者への勇気付けを促す取り組みだ。
「ほかの社員と協力して仕事を頑張り、お昼休みにはみんなと楽しく話すよう
にしています」
仙台市の株式会社新陽ランドリーの泉工場で働き、知的障害がある伊藤洋さん
(41)は、病院の寝具類などをクリ圭一ングする職場の様子を語った。セミナーの
中で、目玉となった実践報告の1こまだ。
新陽ランドリーは全社員57人のうち39人が障害者で、10人は4月に新規採用された。知的障害者が35人で、精神や身体、聴覚の障害者もいる。
指導員を務める手塚証子さん(25)は「新入社員の教育とともに、作業配置の見
直しを進めることが重要だった」と話した。体力面などを考慮して勤務時間や内容をコーディネートすることで作業能力が向上し、残業が少なくなったという。
障害者スポーツや旅行、芋煮会など余暇活動にも力を入れている様子を、ビデオ映像も使って紹介。「仕事以外の楽しみを持つことで、仕事へのモチベーションが上がる」と強調した。
報告ではいずれも仙台市で、パンの製造・販売などを行っている「ふるたいむ
H」、障害者10人が働くレストラン「長町遊楽庵びすた~リ」の発表があった。
びすた~りで当事者スタッフとして働き、高次脳機能障害がある渡部公康さん
(47)は「各自違った個性やこだわりがあってぶつかり合うこともあるが、支援員
が話し合いによる解決の場をつくるようにしている」と体験談を披露した。
セミナーには、障害当事者や家族をはじめ、サービス事業所、障害者の関連施
設、行政、特別支援学校の関係者ら約300人が参加。厚生労働省の基調報告や就労促進に向けたシンポジウムもあり、参加者からは「さまざまな角度からの意見や発表に刺激を受けた」という感想が聞かれた。
セミナーの副実行委員長を務めた諸橋悟さん(61)は 「これまでは障害者を雇用する法人それぞれのノウハウを知る貴会はほとんどなかった。就労している障害
者が話すことで、ほかの障害者の就労の動機付けにもなる。今回のような研修会
を毎年開催する体制を確立したい」-と話している。
(生活文化部・石田浩司)
・・・昨日は,新聞休刊日なのでお手元に河北新報があるかと思います。どうぞご覧ください。
先に開催された障害者就業セミナーの報告が掲載されていましたのでご紹介します。
すべての障害を対象に就労支援の在り方を探る
当事者らが実践報告 枠組み超えてノウハウ学ぶ
「障害者就業セミナーinみやぎ・せんだい2009」が先日、仙台市で開かれた。これまで障害別や地域ごとのセミナーはあったが、枠組みを超えて宮城県内の各分野の関係者が集まったのは初めてという。障害当事者が事例報告するなど、情
報交換しながら就労を目指す障害者への勇気付けを促す取り組みだ。
「ほかの社員と協力して仕事を頑張り、お昼休みにはみんなと楽しく話すよう
にしています」
仙台市の株式会社新陽ランドリーの泉工場で働き、知的障害がある伊藤洋さん
(41)は、病院の寝具類などをクリ圭一ングする職場の様子を語った。セミナーの
中で、目玉となった実践報告の1こまだ。
新陽ランドリーは全社員57人のうち39人が障害者で、10人は4月に新規採用された。知的障害者が35人で、精神や身体、聴覚の障害者もいる。
指導員を務める手塚証子さん(25)は「新入社員の教育とともに、作業配置の見
直しを進めることが重要だった」と話した。体力面などを考慮して勤務時間や内容をコーディネートすることで作業能力が向上し、残業が少なくなったという。
障害者スポーツや旅行、芋煮会など余暇活動にも力を入れている様子を、ビデオ映像も使って紹介。「仕事以外の楽しみを持つことで、仕事へのモチベーションが上がる」と強調した。
報告ではいずれも仙台市で、パンの製造・販売などを行っている「ふるたいむ
H」、障害者10人が働くレストラン「長町遊楽庵びすた~リ」の発表があった。
びすた~りで当事者スタッフとして働き、高次脳機能障害がある渡部公康さん
(47)は「各自違った個性やこだわりがあってぶつかり合うこともあるが、支援員
が話し合いによる解決の場をつくるようにしている」と体験談を披露した。
セミナーには、障害当事者や家族をはじめ、サービス事業所、障害者の関連施
設、行政、特別支援学校の関係者ら約300人が参加。厚生労働省の基調報告や就労促進に向けたシンポジウムもあり、参加者からは「さまざまな角度からの意見や発表に刺激を受けた」という感想が聞かれた。
セミナーの副実行委員長を務めた諸橋悟さん(61)は 「これまでは障害者を雇用する法人それぞれのノウハウを知る貴会はほとんどなかった。就労している障害
者が話すことで、ほかの障害者の就労の動機付けにもなる。今回のような研修会
を毎年開催する体制を確立したい」-と話している。
(生活文化部・石田浩司)
・・・昨日は,新聞休刊日なのでお手元に河北新報があるかと思います。どうぞご覧ください。