派遣バイトの3人が帰ってしまってから数日が経ち・・・。
バイキング会場勤務の若者が僕1人という寂しい日々が続きました。
台湾青年Sさんは富士山チャレンジ中で留守だし、高校生Yuちゃんも、学校が始まったという事で1週間ほど来ていません。
ひたすら先輩のおじさん・おばさんと共に仕事します。
この前まで随分にぎやかだったのに、急に寂しくなっちゃったなぁ。
仕事環境はというと、ここ数日はお盆休暇が終わったという事で閑散期に突入しており、1日の宿泊客の数も50人を下回るという状態。
ピーク時のお客さんが600人だったことを考えると、少なすぎて笑ってしまいますねぇ~!
そのため、仕事も少なくかなり暇です。
このお客さんの極端な差も、観光地の巨大ホテルならではの現象ですよね。
とある日の夜。半分消灯した誰もいないバイキング会場で、1人で寂しく夕食を食べていました。
おやつはというと、朝の仕事でお客さんの席を片づけている時に見つけた未開封のジャム(笑)。捨てるのは勿体ないという事で取っておいたんですよね(←ケチな僕の悪い癖である。)
ひとけの無い薄暗いバイキング会場で1人、ひたすらチュ~チュ~とジャム吸う男。
あぁ~、人間終わってるよな~・・・完全に妖怪だろ・・・などと自分で思っていたら、バイキング会場責任者の、物腰の低いおじちゃんIさんが現れました。いかにもおじいさんが着ているような寝巻の格好です。手にはおつまみとビール。
・・・どうやら彼もここで一服していくようです。
聞くところによるとIさん、先週のお盆期間は忙しすぎて家に帰る暇も無く、フロントのカウンターで寝泊まりしていたらしい!!
確かにIさん、毎日出勤していたもんな~。
そういえば、もう一人の責任者のおばちゃんTさんも、毎日朝から晩まで仕事してて、休んでいるのを見たことがありません。まだ幼い子供がいるというのに可哀想だったなぁ。
そして思い出すのが、あらゆる仕事を兼務している、村上ショージ似のIさん。ここ1週間ほどは、朝はバイキング→昼は清掃&フロント業務→夜に再びバイキングと、何時間連続か分からないほどブッ続けで勤務していました。話を聞くと、もう2週間以上も休み無しらしい(!!!)。
「今日朝から何も食ってないよォ~!」と僕に訴えていたのを思い出します。・・・体は大丈夫なのかな?
先週のお盆期間は、みんな死にかけで仕事していたんだなぁ(汗)。
・・・それにしてもこのホテル、人使い荒すぎ!!
おじちゃんIさんと、食事をしながら色々話します。
話によると、数年前にも僕と同じように北海道から派遣バイトで来た人がいたという。夕張の農家の息子だったらしい。
翌年にはIさんから頼みこんで夕張メロンを送ってもらったらしい(笑)。
このホテルに、各地から派遣バイトの人が集まるのは毎年の恒例行事だといいます。やはり繁忙期だと、普段の従業員だけでは手が回らないので若い人をヘルプで呼んでいるんですね。
Iさんとしばし談笑したあと、もう夜も遅いという事で解散しました。
「清掃勤務で、夏木マリ似のYさんに怒られる」という何ともリアルな夢を見て、この日も終了(笑)。
その後も特に何も無く、ひたすら真面目に仕事をこなすのみという日々が続きましたが、8月28日に、ラスト(と思われる)休日があり、「龍王峡」までハイキングしたのが印象に残りました。(※カメラ電池不足により、残念ながら写真は無し!!)
↑「龍王峡」・・・名前からして何とも魅惑的ですよね♪渓谷が鬼怒川の流れによって浸食されて、まるで龍の姿に見える事からこの名が付けられました。温泉街とはまた違った鬼怒川の風景を見る事が出来ます。
いや~この龍王峡、鬼怒川温泉から3駅ほどの所にあり、「徒歩でチャレンジしてみるか~!」という事で、1人で1時間ほど歩いて行ったんですが・・・。快晴の中、セミの声を聞きながら歩く道のりが何とも良い感じでした!
連なる山々のふもとに設けられた田舎の一本道をひたすら歩いたのですが、道中通りかかった山あいの集落が何とものどかで、さながら映画「サマーウォーズ」の世界(笑)。相変わらず暑いですが、キレイに晴れた空が気持ちいい。
ひなびた商店があったり、道端に「馬頭観世音」碑がいくつもあったり・・・。こんな山奥の集落なんて滅多に来ないので、とても新鮮でした。
辿り着いた龍王峡も、周囲には山しか無く、ものすごい山奥!森の中の遊歩道を下って行くのですが、巨大な「虹の滝」を見降ろせる場所があったり、渓谷に架けられた橋も素敵な光景です。
川岸に降りて見ると、ちょっとした秘密の入り江のようになっていて、ここから眺める龍王峡もまた美しい。
岩に座って、静かな鬼怒川を眺めていると、「あぁ~!秘境に来たなぁ~!!」と嬉しくなったのでした。
とにかく、この栃木生活でベスト3に入るほどの思い出が出来たような気がします!夏を満喫しまくり、もう大満足でした!(写真が無いのが悔やまれる!)
・・・まぁ、龍王峡まで徒歩で行ったのは、本来は別のお目当てがあったからなのですが・・・。
珍スポットファンには垂涎の場所。きっちり紹介したいのですが、ほのぼのしたこの旅行シリーズには似つかわしくない内容なので、後日「番外編」としてお届けしようかと思います(笑)。
龍王峡を存分に楽しんだ夜。派遣バイトメンバーみんなで夕食を食べていた時のこと。
バイキング会場に、すっかり見慣れた長身の男性が現れました。
・・・台湾青年Sさんじゃないか!!
富士山からもう帰って来たの!?
すぐさま、みんなでSさんを呼び、一緒に食事をしながら話を聞きました(笑)。
Sさん「頂上まで登ってきたヨ~!!」
おぉ!スゲェ!やっぱり大変でしたか!?
「そんなに大変じゃナカッタヨ。」
う~ん、大したもんだ。
やはり富士山、世界遺産に登録された関係で話題になっているらしく、結構な人の多さだったようです。
Sさんに、富士山で撮ったという写真を何枚か見せてもらいました。
うははははwwwカッコイイ!!!
何やらアルピニストの風格すら感じるぞ!!
どうやら装備はすべてレンタルで借りた様子。宿代なども合わせて、やはりかなり高く付いたようです。
山なので水も貴重なため、ペットボトルの水ですら数百円もしたという(汗)。
その他にも、圧巻の登山道の風景、ありがたい御来光の様子、「全然お腹いっぱいにならない」というみすぼらしい宿の食事など、貴重な写真をたくさん見せてもらいました。
・・・いや~、それにしても、知り合いに富士山に登った人が出来るとは思わなかったなぁ~!
食事後も、みんなでロビーでダラダラ過ごします。
Sさんから富士山のお土産をもらいました(嬉)。
「絶景赤富士」の方は、巨大なアポロチョコといったところ。普通のチョコなんてここ数週間食べていなかったので、その美味しい事といったら・・・(感動)。
三重県出身のUくんが、「県民アプリ」なるものを僕にやらせてくれました。質問に「はい」か「いいえ」で答えるだけで、回答者の出身都道府県が当たるというのだ!!
・『「うがす」を使う事がある。』→いいえ。
・・・これはどこの方言だろう?聞いたことないなぁ。
・『「いる」を「おる」と言う事がある』→いいえ。
・・・これは西日本の方言ですね!大好きなSKE48の高柳さんが使っていてとってもかわいかった。
関西人Tさんも三重県人Uくんも使うと言っています。
・『「捨てる」を「投げる」と言う事がある。』→はい。
・・・うっ、だんだん絞られてきたか・・・。
・『(からあげの写真が出てきて)これを「ザンギ」と言いますか?』
・・・うわ。これで完全にバレるなwww
→はい。
『あなたの出身地は北海道ですね!』
ぱんぱかぱ~ん。正解~!!
うははは。こりゃすごいアプリだこと。他の人がやっても、数問で当たっていました。
・・・関西人Tさん、北海道には「ザンギ」があるのを知って「なんやねんそれ!」と爆笑していました(笑)。
先ほど、僕の残りの日々のシフト表を見せてもらったら、勤務最終日と思っていた9月1日が休日になっていました。
僕と同じ日に勤務が終了する関西人Tさんと三重県のUくんも、9月1日は休みらしい。
つまり3人とも、8月31日で勤務終了ということです。
「どうやって帰るんですか?」と2人に聞いたら、どうやら派遣会社にバスを手配してもらっているらしく、2人とも9月1日のバスで東京に向かうそうだ。
・・・僕はどうなってるんだろう?何も聞いていないが(汗)。
すぐさまフロントに行って聞いてみました。
フロント業務の人が、わざわざ支配人に電話をかけて聞いてくれています。
「大丈夫だってさ~!空いてる席に適当に乗って帰っていいよ。」
ということで、僕も9月1日のバスで東京に向かう事が決定!!!
・・・つまり、帰りの飛行機(9月2日夕方)まで約1日空いています。
う~む、適当に東京のビジネスホテルに泊まって、帰りの飛行機まで東京観光でもするか。
・・・ということで、最終日は数時間ですが念願の東京観光が決定!!
楽しみだなぁ!
次回!
ついに勤務最終日!何かが起こる!?
続く。
バイキング会場勤務の若者が僕1人という寂しい日々が続きました。
台湾青年Sさんは富士山チャレンジ中で留守だし、高校生Yuちゃんも、学校が始まったという事で1週間ほど来ていません。
ひたすら先輩のおじさん・おばさんと共に仕事します。
この前まで随分にぎやかだったのに、急に寂しくなっちゃったなぁ。
仕事環境はというと、ここ数日はお盆休暇が終わったという事で閑散期に突入しており、1日の宿泊客の数も50人を下回るという状態。
ピーク時のお客さんが600人だったことを考えると、少なすぎて笑ってしまいますねぇ~!
そのため、仕事も少なくかなり暇です。
このお客さんの極端な差も、観光地の巨大ホテルならではの現象ですよね。
とある日の夜。半分消灯した誰もいないバイキング会場で、1人で寂しく夕食を食べていました。
おやつはというと、朝の仕事でお客さんの席を片づけている時に見つけた未開封のジャム(笑)。捨てるのは勿体ないという事で取っておいたんですよね(←ケチな僕の悪い癖である。)
ひとけの無い薄暗いバイキング会場で1人、ひたすらチュ~チュ~とジャム吸う男。
あぁ~、人間終わってるよな~・・・完全に妖怪だろ・・・などと自分で思っていたら、バイキング会場責任者の、物腰の低いおじちゃんIさんが現れました。いかにもおじいさんが着ているような寝巻の格好です。手にはおつまみとビール。
・・・どうやら彼もここで一服していくようです。
聞くところによるとIさん、先週のお盆期間は忙しすぎて家に帰る暇も無く、フロントのカウンターで寝泊まりしていたらしい!!
確かにIさん、毎日出勤していたもんな~。
そういえば、もう一人の責任者のおばちゃんTさんも、毎日朝から晩まで仕事してて、休んでいるのを見たことがありません。まだ幼い子供がいるというのに可哀想だったなぁ。
そして思い出すのが、あらゆる仕事を兼務している、村上ショージ似のIさん。ここ1週間ほどは、朝はバイキング→昼は清掃&フロント業務→夜に再びバイキングと、何時間連続か分からないほどブッ続けで勤務していました。話を聞くと、もう2週間以上も休み無しらしい(!!!)。
「今日朝から何も食ってないよォ~!」と僕に訴えていたのを思い出します。・・・体は大丈夫なのかな?
先週のお盆期間は、みんな死にかけで仕事していたんだなぁ(汗)。
・・・それにしてもこのホテル、人使い荒すぎ!!
おじちゃんIさんと、食事をしながら色々話します。
話によると、数年前にも僕と同じように北海道から派遣バイトで来た人がいたという。夕張の農家の息子だったらしい。
翌年にはIさんから頼みこんで夕張メロンを送ってもらったらしい(笑)。
このホテルに、各地から派遣バイトの人が集まるのは毎年の恒例行事だといいます。やはり繁忙期だと、普段の従業員だけでは手が回らないので若い人をヘルプで呼んでいるんですね。
Iさんとしばし談笑したあと、もう夜も遅いという事で解散しました。
「清掃勤務で、夏木マリ似のYさんに怒られる」という何ともリアルな夢を見て、この日も終了(笑)。
その後も特に何も無く、ひたすら真面目に仕事をこなすのみという日々が続きましたが、8月28日に、ラスト(と思われる)休日があり、「龍王峡」までハイキングしたのが印象に残りました。(※カメラ電池不足により、残念ながら写真は無し!!)
↑「龍王峡」・・・名前からして何とも魅惑的ですよね♪渓谷が鬼怒川の流れによって浸食されて、まるで龍の姿に見える事からこの名が付けられました。温泉街とはまた違った鬼怒川の風景を見る事が出来ます。
いや~この龍王峡、鬼怒川温泉から3駅ほどの所にあり、「徒歩でチャレンジしてみるか~!」という事で、1人で1時間ほど歩いて行ったんですが・・・。快晴の中、セミの声を聞きながら歩く道のりが何とも良い感じでした!
連なる山々のふもとに設けられた田舎の一本道をひたすら歩いたのですが、道中通りかかった山あいの集落が何とものどかで、さながら映画「サマーウォーズ」の世界(笑)。相変わらず暑いですが、キレイに晴れた空が気持ちいい。
ひなびた商店があったり、道端に「馬頭観世音」碑がいくつもあったり・・・。こんな山奥の集落なんて滅多に来ないので、とても新鮮でした。
辿り着いた龍王峡も、周囲には山しか無く、ものすごい山奥!森の中の遊歩道を下って行くのですが、巨大な「虹の滝」を見降ろせる場所があったり、渓谷に架けられた橋も素敵な光景です。
川岸に降りて見ると、ちょっとした秘密の入り江のようになっていて、ここから眺める龍王峡もまた美しい。
岩に座って、静かな鬼怒川を眺めていると、「あぁ~!秘境に来たなぁ~!!」と嬉しくなったのでした。
とにかく、この栃木生活でベスト3に入るほどの思い出が出来たような気がします!夏を満喫しまくり、もう大満足でした!(写真が無いのが悔やまれる!)
・・・まぁ、龍王峡まで徒歩で行ったのは、本来は別のお目当てがあったからなのですが・・・。
珍スポットファンには垂涎の場所。きっちり紹介したいのですが、ほのぼのしたこの旅行シリーズには似つかわしくない内容なので、後日「番外編」としてお届けしようかと思います(笑)。
龍王峡を存分に楽しんだ夜。派遣バイトメンバーみんなで夕食を食べていた時のこと。
バイキング会場に、すっかり見慣れた長身の男性が現れました。
・・・台湾青年Sさんじゃないか!!
富士山からもう帰って来たの!?
すぐさま、みんなでSさんを呼び、一緒に食事をしながら話を聞きました(笑)。
Sさん「頂上まで登ってきたヨ~!!」
おぉ!スゲェ!やっぱり大変でしたか!?
「そんなに大変じゃナカッタヨ。」
う~ん、大したもんだ。
やはり富士山、世界遺産に登録された関係で話題になっているらしく、結構な人の多さだったようです。
Sさんに、富士山で撮ったという写真を何枚か見せてもらいました。
うははははwwwカッコイイ!!!
何やらアルピニストの風格すら感じるぞ!!
どうやら装備はすべてレンタルで借りた様子。宿代なども合わせて、やはりかなり高く付いたようです。
山なので水も貴重なため、ペットボトルの水ですら数百円もしたという(汗)。
その他にも、圧巻の登山道の風景、ありがたい御来光の様子、「全然お腹いっぱいにならない」というみすぼらしい宿の食事など、貴重な写真をたくさん見せてもらいました。
・・・いや~、それにしても、知り合いに富士山に登った人が出来るとは思わなかったなぁ~!
食事後も、みんなでロビーでダラダラ過ごします。
Sさんから富士山のお土産をもらいました(嬉)。
「絶景赤富士」の方は、巨大なアポロチョコといったところ。普通のチョコなんてここ数週間食べていなかったので、その美味しい事といったら・・・(感動)。
三重県出身のUくんが、「県民アプリ」なるものを僕にやらせてくれました。質問に「はい」か「いいえ」で答えるだけで、回答者の出身都道府県が当たるというのだ!!
・『「うがす」を使う事がある。』→いいえ。
・・・これはどこの方言だろう?聞いたことないなぁ。
・『「いる」を「おる」と言う事がある』→いいえ。
・・・これは西日本の方言ですね!大好きなSKE48の高柳さんが使っていてとってもかわいかった。
関西人Tさんも三重県人Uくんも使うと言っています。
・『「捨てる」を「投げる」と言う事がある。』→はい。
・・・うっ、だんだん絞られてきたか・・・。
・『(からあげの写真が出てきて)これを「ザンギ」と言いますか?』
・・・うわ。これで完全にバレるなwww
→はい。
『あなたの出身地は北海道ですね!』
ぱんぱかぱ~ん。正解~!!
うははは。こりゃすごいアプリだこと。他の人がやっても、数問で当たっていました。
・・・関西人Tさん、北海道には「ザンギ」があるのを知って「なんやねんそれ!」と爆笑していました(笑)。
先ほど、僕の残りの日々のシフト表を見せてもらったら、勤務最終日と思っていた9月1日が休日になっていました。
僕と同じ日に勤務が終了する関西人Tさんと三重県のUくんも、9月1日は休みらしい。
つまり3人とも、8月31日で勤務終了ということです。
「どうやって帰るんですか?」と2人に聞いたら、どうやら派遣会社にバスを手配してもらっているらしく、2人とも9月1日のバスで東京に向かうそうだ。
・・・僕はどうなってるんだろう?何も聞いていないが(汗)。
すぐさまフロントに行って聞いてみました。
フロント業務の人が、わざわざ支配人に電話をかけて聞いてくれています。
「大丈夫だってさ~!空いてる席に適当に乗って帰っていいよ。」
ということで、僕も9月1日のバスで東京に向かう事が決定!!!
・・・つまり、帰りの飛行機(9月2日夕方)まで約1日空いています。
う~む、適当に東京のビジネスホテルに泊まって、帰りの飛行機まで東京観光でもするか。
・・・ということで、最終日は数時間ですが念願の東京観光が決定!!
楽しみだなぁ!
次回!
ついに勤務最終日!何かが起こる!?
続く。