※2018年1月訪問
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国道駅を後にした私は、そのまま午前11時過ぎの海芝浦支線に乗り、鶴見線の終着駅の1つである海芝浦駅まで行ってみることにした。
前述したように、鶴見線は工場関係者の利用が多い路線であるため、平日昼間という事もあってか乗客はまばらだ。
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辛うじて住宅街を通っていた線路も、弁天橋~浅野を過ぎたあたりからは工業地帯といった雰囲気にガラリと変わる。
反対側には京浜運河が広がるが、その向こうには工場のコンビナート群。
そして、ほんの数分で終点の海芝浦駅に到着した。
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…なんて素晴らしいロケーションの駅だこと!
ホームを出た途端に目の前に運河が広がる。柵のすぐ下はもう海である。
北海道でもここまで海が近い駅は無いのではなかろうか。
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運河の向こうには工場群。まるで港にいるような感覚だ。
強く吹きつける風が冷たい。
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線路はここで完全に途切れる。雪の積もった海芝浦駅というのも非常に珍しいだろう…。
電車は15分ほどですぐ折り返すようで、戻る方は電車内で待つようにとしきりにアナウンスされている。
さて、この「海芝浦」という駅であるが、私はその存在を小学生ぐらいの時から知っていた気がする。
なんせここは「改札から外に出られない駅」という事でマニアに知れ渡っている、全国でも例を見ない一風変わった場所なのである。
一体どういう事なのかというと……。
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いちおう自動改札は存在するが…。
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その向こうの出口はビルに通じている1か所のみ。
そしてそのビルには「TOSHIBA」の文字。
実はこの駅、東芝京浜事業所の構内ど真ん中に存在しており、会社関係者のためだけに旅客営業を行っている珍しい駅なのである!
つまり「海芝浦」の「芝浦」は「東京芝浦」の「芝浦」。
駅のすぐ隣は運河のため、東芝のビル入口以外に出口は無し。もちろん会社に用がなければビルには入れない。
一応ビルの手前に小さな公園はあるが、行き止まりでどこへも行けないのである。
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そんな変わった駅であるため、私のほかにも駅の見学目的で来られたような方が2人ほどいらっしゃる。
もちろん構内からは出られないので、皆さん電車の発車まで暇そうにしているが。
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とは言っても、目の前が運河という最高のロケーションではあるため、訪れて損はない場所だ。
もともと鶴見線は、国鉄以前は周辺の工場が出資して造った私鉄であった。ここ海芝浦駅は、そんな鶴見線の過去を物語る唯一無二の珍駅といえよう。
折り返しの電車は定刻通りに発車した。
あぁ、良かった。少しダイヤが乱れているところはあるようだが、なんとか札幌に帰ることができそうだ。
完。
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国道駅を後にした私は、そのまま午前11時過ぎの海芝浦支線に乗り、鶴見線の終着駅の1つである海芝浦駅まで行ってみることにした。
前述したように、鶴見線は工場関係者の利用が多い路線であるため、平日昼間という事もあってか乗客はまばらだ。
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辛うじて住宅街を通っていた線路も、弁天橋~浅野を過ぎたあたりからは工業地帯といった雰囲気にガラリと変わる。
反対側には京浜運河が広がるが、その向こうには工場のコンビナート群。
そして、ほんの数分で終点の海芝浦駅に到着した。
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…なんて素晴らしいロケーションの駅だこと!
ホームを出た途端に目の前に運河が広がる。柵のすぐ下はもう海である。
北海道でもここまで海が近い駅は無いのではなかろうか。
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運河の向こうには工場群。まるで港にいるような感覚だ。
強く吹きつける風が冷たい。
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線路はここで完全に途切れる。雪の積もった海芝浦駅というのも非常に珍しいだろう…。
電車は15分ほどですぐ折り返すようで、戻る方は電車内で待つようにとしきりにアナウンスされている。
さて、この「海芝浦」という駅であるが、私はその存在を小学生ぐらいの時から知っていた気がする。
なんせここは「改札から外に出られない駅」という事でマニアに知れ渡っている、全国でも例を見ない一風変わった場所なのである。
一体どういう事なのかというと……。
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いちおう自動改札は存在するが…。
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その向こうの出口はビルに通じている1か所のみ。
そしてそのビルには「TOSHIBA」の文字。
実はこの駅、東芝京浜事業所の構内ど真ん中に存在しており、会社関係者のためだけに旅客営業を行っている珍しい駅なのである!
つまり「海芝浦」の「芝浦」は「東京芝浦」の「芝浦」。
駅のすぐ隣は運河のため、東芝のビル入口以外に出口は無し。もちろん会社に用がなければビルには入れない。
一応ビルの手前に小さな公園はあるが、行き止まりでどこへも行けないのである。
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そんな変わった駅であるため、私のほかにも駅の見学目的で来られたような方が2人ほどいらっしゃる。
もちろん構内からは出られないので、皆さん電車の発車まで暇そうにしているが。
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とは言っても、目の前が運河という最高のロケーションではあるため、訪れて損はない場所だ。
もともと鶴見線は、国鉄以前は周辺の工場が出資して造った私鉄であった。ここ海芝浦駅は、そんな鶴見線の過去を物語る唯一無二の珍駅といえよう。
折り返しの電車は定刻通りに発車した。
あぁ、良かった。少しダイヤが乱れているところはあるようだが、なんとか札幌に帰ることができそうだ。
完。