ホルマリンのマンネリ感

札幌出身苫小牧在住、ホルマリンです。怪しいスポット訪問、廃墟潜入、道内ミステリー情報、一人旅、昭和レトロなどなど…。

日本一危険な参拝旅 太田山神社編 その2

2016-08-22 01:24:52 | ホルマリン漬け北海道 秘境編
8月6日(土) 12:40

猛暑の中、ついに太田山ふもとの階段を登り始めました。
日本一危険な参拝チャレンジ、スタートです。
私の少し前に、真っ黒のスポーツカーで来た若いカップルが登って行ったけど、あんな軽装備で大丈夫なのかな?


階段に欠けた形跡がある…。傾斜45度というほぼハシゴに近い階段は幅がかなり狭く、カカトまで乗りきらない(汗)。
しかも砂や砂利が溜まっているせいで平坦じゃない箇所もあり、危険度はかなり高くなっています…。
もし足を踏み外したら最下までまっさかさまです(^_^;)。

ふと、後ろを振り返ってしまいました…。


怖ッ!こんな階段見たことない…(^_^;)
先程も述べましたが、私は高所恐怖症なのでこういうのは苦手なんです…。
それこそハシゴよろしく上段に手を添えながら、恐る恐る登りきりました。

…はぁ。既に本殿までは諦めかけています(笑)。
一瞬(ホントに一瞬だけ)リタイヤしようかと思いましたが、すぐに考え直しました。

この神社、結構テレビでも取り上げられており芸能人も多数チャレンジしています。
私が記憶しているのはエドはるみあばれる君と、大好きな乃木坂46である。
確か乃木坂メンバーは4人チャレンジしていましたが、全員あの華奢な身体で登山を頑張っていました。

私がここでリタイヤしてしまったら、自分より年下の少女たちに負ける事になる。
それは男として情けない。

ということで、本殿まで頑張る事にしました(笑)。


階段の後は、ご覧の通りのゴツゴツした急斜面。
付近の木には参拝者用のロープが何本も、ギッチリ結びつけられています(^_^;)。
痛々しく思えてしまうが、まぁそうなっちゃうよね。


それにしても、よくこんな狭い部分に鳥居を立てたものです。
奉納された年を見てみると昭和56年(確か)と意外と新しいが、人間の信仰心とは恐るべきものです。

…そんなことを考えながら手をついたすぐ傍に、太めの木の枝が。
よく見るとうにょうにょ動いている!
驚いて手をひっこめると、ソイツはのたうちながら急勾配の斜面をビタンビタン落ちて行きました(!!!)

イイィイィィイやぁあぁああぁぁぁぁ!!!

ブッといマムシでした(^_^;)。
枝だと思ってチョット触ちゃったよ!ヌメッとしてたよ!
結構デカい声出ちゃったよ!!


これは…道なのか!?
噂に聞いていた通り、急斜面にのびる参道はかなりハードな模様。
常に足を置ける部分を探しながら、体全体を使いながら上へ進んで行く感じです。


途中にはこのように足掛かりが作られた箇所もあります。それでも段差がかなり高い。
支えの板がボルトやら木の板やらでものすごい固定のされ方をしている。


えげつない高低差!!
ついさっき通った鳥居があんな下に…(^_^;)。
終始こんな感じの参道なのでしょうか?


…と思いきや、平坦なけもの道が現れました。
しかし道は狭く、右側の斜面は10数メートルは落ち込んでいる感じです。足を滑らすと上まで戻ってこれなさそうなので、ココも気を抜けない。
そしてそんなけもの道の先には中々の水量のが横切っていました!
日本一危険と言われる参道は次々と変化する。さすがである。


ハシゴ登場!!(^O^)/
こちらは太田山神社の名物ポイントの一つです。
一瞬怯みましたが、角度が比較的緩やかだし高所的な風景でも無いので、ここまではまだまだ楽勝。
…ちなみに乃木坂46の西野七瀬さんは、このハシゴを満面の笑みでクリアしていました(笑)。


大汗かきながらゴツゴツした山道をひたすら登っていくと、斜面の上に木製の鳥居が。
12:50 女人堂に到着。

さすがは道南五大霊場のひとつと言われる太田山神社。かつて本殿のある山頂付近は女人禁制とされており、山の中腹に女性参拝者のためのお堂が造られたわけです。
この山が霊験あらたかな聖域だという事を実感しますな。

いったんこの場所で休憩…といきたいのですが、さっきから蚊とアブ?がスゴい
立ち止まると相当な数の虫たちに囲まれるので油断なりません。
しかも蚊に関しては札幌で見かけるような小さいものではなく、黄色と黒のシマシマが入っている巨大サイズ
刺されるとヤバそうなのは言うまでも無い。

のんびり座ってられないので、軽く水分補給して再び出発です…。


急な参道には、ご覧のように常に登山用のロープが張られています。
私も遠慮なく使用させて頂いているのですが、ポールの根元が多少グラッとしている所があるので完全に信用できません(^_^;)。
また、足元には大小さまざまな石があり、足を乗っけるとたまに落石が発生します
いったん転がると参道の下の方まで急速に落ちていくので、前後に参拝者が居ると非常に危険
です。
この神社は一人で参拝するのが最も賢明でしょう。



ひとり歩きにくい道と格闘していると、上の方からカップルが降りてきました。
むむ。よく見たらこの人たち、せたなの手前でさんざん煽ってきたレガシィ・アウトバックの人じゃねぇか…(笑)。

…しかし挨拶がてら話してみると意外にも良い方。
まだ先が長いんで、ゆっくり行った方がいいですよ!」と彼氏。

「崖の上まで行けました??」と聞いてみると、ものすごく満足げな笑顔で
はい!(*^O^*)鎖のぼって!!」と答える彼女。

う~ん、なかなか逞しい彼女さんだこと。
私は無理かもしれない…(笑)。


最初のあの階段で、高所がダメすぎて既に限界を感じたホルマリン。
崖の上の本殿とやらがどのような感じなのかはまだ分かりませんが、数メートルをクライミングしなければならないという話なので、すでに戦意喪失しています(笑)。
そんな私の前に現れたのは、道に横たわるボッキリ折れた巨木。
オイオイ、何があったの!?


幸い、木を避けて新たな道が出来ていたので難なく先へ進みます。
しかしアレ、山頂の岩肌からの落石のせいだったらシャレにならないよね…。

次回!ついに本殿へ…!
しかしそこには天国に最も近い橋が…。

続く。
コメント (4)
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日本一危険な参拝旅 太田山神社編 その1

2016-08-16 01:46:15 | ホルマリン漬け北海道 秘境編

大秘境にそびえる山岳霊場―




日本一危険な神社」を参拝する!


「日本一危険な神社」と呼ばれている太田山神社をご存知でしょうか。
道南・せたな町大成地区というものすごい秘境に存在するこの神社は北海道最古の山岳霊場とされており、標高485メートルの太田山の中腹に本殿が存在しています。
本殿までの道のりは恐ろしいほど険しいという噂で、急な階段に高低差の激しい山道、さらには崖を垂直に登るといった試練が次々と襲いかかり、素人には参拝は難しいといいます。
道中は常に登山用ロープが張られており、滑落や落石の危険に怯えながら進まなくてはならず、冗談じゃなく命の保証ナシという、とんでもない神社らしいのです。

例によって私はこの場所に行ってみたいと数年前から思い続けておりました。
秘境の神社なので、札幌から公共交通機関を使っての訪問は到底ムリ。車をゲットしたら真っ先に行こうと考えていた場所です。
5月に念願の愛車を手に入れ、今年こそついにそのチャンスが。
8月のとある休日、車中泊をしながらの1泊2日の参拝旅へと出発しました。

お待たせしました。2016年夏の旅、スタートです。

8月6日(土)。

早朝5時に札幌を出発。
愛車エリオ君に毛布を積み込み、ひとり小樽方面へ向かいます。

運よく週末は快晴の予報。車窓から見る日本海は美しく透き通っていました。
ここ数週間、この日を楽しみに仕事を頑張って来た感じです。今年は夏を満喫できますかね?(^O^)

いきなりガソリン切れのピンチ、さらに道を間違えてトーマル峠とかいう無人の山道に迷い込んだりと色々ありましたが、8時ごろに積丹半島を抜けて岩内へと到着。
道の駅の駐車場で朝食を食べ、再び出発。


9:39 道の駅「みなとまーれ寿都」に到着

延々と海沿いの道を走って来たけど、寿都の海がこんなに綺麗だとは思わなかったなぁ~。(写真無くてすいません…)
風力発電の近くで一回休憩すればよかったかな。
それにしても、やはりせたな町は遠い。




車通りがそれほど無いので、景色を楽しみながらマイペースに運転し続け…。
10:50 ようやくせたな町へ。


しかし、目指す太田山神社はまだまだ遠い。
市街地を抜け、峠を超えた後に国道を逸れます。
大成集落の細い道を抜けた後、さらに奥の太田集落へと進む。

道路は車1台通るのがギリギリの箇所があったりと、次第に秘境の雰囲気に。
片側1車線の部分もありますが比較的新しめで、路肩に目をやると旧道らしき細道が草に埋もれています。

ここ…つい最近まで車で行くのも容易でない僻地中の僻地だったのではないか。

新しそうなトンネルを延々と越えていくと、視界が開けました。
11:57、山の麓の太田集落に到着しました。


家はポツリポツリと数えるほどしか存在しません。
道路が整備されるまで、ここの方々の交通手段はしか無かったのでは…。
細道を延々走ってたどり着いた先は、驚くほどの大秘境でした。

そしてそびえ立つ岩山、あれこそ神社のある太田山です!!


…海が驚くほど透き通っています。
車を降りてみると予想以上に暑い。山の方からセミの大合唱が聞こえてきます。

集落から少し離れた道路沿いに、太田山神社の拝殿が建っていました。




太田山神社の創立は嘉吉年間(1441~1443年)といわれています。
もともとアイヌの人々から航海の神「オホタカモイ」が宿る山とされていた太田山。亨徳3年(1454年)に松前藩の祖、武田信広公に太田大権現の尊号を与えられ、太田山神社は航海の安全を願う場として信仰されてきました。円空などの僧侶や松浦武四郎などの探険家も訪れているほか、阿部比羅夫の伝説も伝わっているそうです。
…ところで円空といえば秘境・小幌駅を思い出します。道内の秘境には円空の伝説が多い。

拝殿より太田山神社の全景を望む

…え~、山のふもとに参道入り口の鳥居が見えます。
そしてゴールとなる本殿は山のはるか上部、岩肌の中腹辺りのようです(^_^;)
かなりの高低差がありますね…そして予想以上の急斜面。

信じられない事に本殿が見えます。

断崖絶壁に小さく開いた洞窟のような部分、そこに向かって小さな橋とクライミング用の鎖が続いているように見えます(!!)
本殿は結構ヤバい場所にあるという話は聞いていたのですが、まさかあんな場所を登らなくてはならないとは…(^_^;)。
ボク高所恐怖症ですよ。どうしよう。

太田山神社 参道入り口

拝殿からてくてく歩いて、ついに神社の入り口へと到着しました。
ずっと来たかった場所です…っていうか階段の角度を見てください!!!


傾斜45度の恐ろしすぎる階段。

太田山神社の入り口に立った参拝者をいきなり震えあがらせるのが、この139段の石段。
これ、下手すりゃ転げ落ちるよね…。まず階段なのにロープが備え付けてあるのがおかしい。

鳥居の前には不吉な注意書きがたくさん…。

落石等の危険もありますので、参拝に当たっては充分注意して登ってください」
「敷地内等で発生した事故等については、当神社では一切の責任を負いません。

果たして、無事に戻ってこられるのでしょうか…(^_^;)。
いったん車に戻り、登山用の服装に着替えている途中、ガラスの外に巨大スズメバチが止まっているのを発見して余計に戦意喪失してしまいましたが、ここまで来て引き返すわけにはいきません。
12:41、顔を強張らせながらも、少しずつ階段を登り始めました。


巨大爬虫類!猛毒昆虫!滑落寸前!
「日本一危険な神社」の称号は伊達じゃなかった!
続く。
コメント (10)
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夏の旅行のお知らせ

2016-08-05 18:55:05 | どーでもいい日常
1泊2日でプチ旅行してきます。
ずっと憧れだった大秘境に踏み込む予定です。
とりあえずエリオ君に布団積み込みました。

では、行ってきます(^-^)
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