ホルマリンのマンネリ感

札幌出身苫小牧在住、ホルマリンです。怪しいスポット訪問、廃墟潜入、道内ミステリー情報、一人旅、昭和レトロなどなど…。

レンタカーで四国一周7日間 その13

2018-06-29 02:51:43 | 旅行(道外)2018~2019
4日目 午後2時。

存分に高知市を観光できたので、そろそろ本日最も楽しみにしていた場所に向かう事にします(*^_^*)。
前日に訪問した愛媛県の凸凹神堂と共に四国最強珍スポットの一つとして、マニアには名高い場所になっています。
私も長らく訪問したかった場所で、今回の四国旅のメインは凸凹神堂とココの観光だと考えていたぐらいです(笑)。
場所は高知市中心部からも近く、車で10分ほどの場所にありました。


大型電気店や飲食チェーン店の並ぶ幹線道路の裏に…。
何やら見たこともない形の建造物が。

・沢田マンション(高知県高知市薊野北町1-10-3)


一見すると立体駐車場のようにも見えますが、敷地面積約260坪の巨大マンションです。
「土佐の九龍城」「土佐のサグラダ・ファミリア」とも例えられるこの建造物、なんと建築に関しては全くの素人である一組の夫婦がコンクリをこね、基礎工事、配管、設備工事など全て独学で自ら造り上げてしまった完全なる手作りマンションなのです!!


鉄筋コンクリート5階(一部6階)建て、部屋数70ほど。もちろん普通のマンションと同様に住民も多くいらっしゃいます。
マンションが建ち始めたのは1971年。製材業を営んでいた沢田嘉農氏(当時44歳)が「自分のアパートを持つ」という夢の実現のため、20歳年下の奥さんと共に作業を開始。なんと土地を購入するや否やきちんとした設計図もなしに、役所へ建築確認を取らずに作り始めてしまったのだという。
10階建て・100世帯」という壮大な構想もと、後に生まれたお子さんたちの手も借りながらマンションはみるみる巨大化。最終的には嘉農氏が亡くなる2003年まで増改築は繰り返され、最終的には未完成(?)のまま現在の状態に落ち着いているというわけです。


建築確認の許可が下りていないため、建築基準法などの関係でハッキリ言うと違法建築という事になってしまうのですが、既に多くの住人が居るため、行政も黙認状態のようです(^_^;)。
まぁ、こんな見るからに丈夫そうなコンクリートの建造物、いまさら取り壊そうとしても無理でしょ……というのが外観をぐるっと見て回った感想(笑)。…いやぁ、それにしてもデカい。
ピョコっと建物から飛び出すタワーのようなものは、マンションの建設中に使用されていたという資材搬入用エレベーターなのですが、なんとこれまでもが完全なる手作りというのだからスゴい。

沢田マンション:略して「沢マン」

こういった特殊な生い立ちを持つ沢田マンションなので、見学者も多いわけで……。
一般の集合住宅ではありますが、ルールを守れば見学OKという事になっています。
もっとも、入居されている方々はマンションの特異性を理解した人や、沢田氏の考えもしくはマンションそのものに魅入られて住んでいる人が多く、見学に関しては理解ある方々が大半のようです。
また、マンション内には部屋を改装した雑貨屋さんやアートスタジオなど、一般の人も利用できる場所もいくつかあるようです。

ということで、いよいよ敷地内へ…。



エントランス部分には、沢田氏が集めた発動機のコレクションが展示。マンションの建設作業に際し、夫婦で日本中から集めた物だといいます。
製材機、発電機、地下水を汲みあげるポンプなど様々な機械を動かすのに活躍し、マンション建設に無くてはならない存在だった事でしょう。
集めた物の中にはスクラップ同然の物もあったそうですが、嘉農氏が自ら部品を作り修理するなどして稼働するようにしたのだとか。…ホント、どこまでもスゴい人物だ。

これは…管理人室??カフェスペース??



カウンターに大家さんと思しき女性がいらっしゃったので、撮影許可をもらうために中に入ってみました。
小さな休憩スペースがあり、コーヒー等が頂けるようです。
隣には沢田マンションに関する書籍や雑貨、さらにオリジナルグッズ(タオル)等を販売するお土産コーナーまでありました。
予想以上に観光客WELCOMEな雰囲気に少々ビックリ。
聞いたところによると、近年では手作りマンションの噂を聞きつけて海外からも観光客がやってくるそうです!!

さっそく記念品のタオル(300円)を購入、合わせて撮影許可も頂きました。
笑顔が印象的な人の良さそうなおばちゃんで、お話ししている時は「沢田夫妻のお子さんかな~」とボンヤリとしか考えていなかったのですが、後々よく考えてみるとあの人、年齢から考えるとマンションを建設した沢田氏の奥様ご本人だったのではないか。
もっと建設当時のお話とか詳しく聞いておけばよかった~~!!(T_T)

マンション一番の特徴である巨大スロープ



建物の周りをグルリと取り囲むように作られたスロープですが、なんと屋上まで車で登っていけるように……という沢田氏のコダワリがあって作られたのだそうです。
以前から拝見していた画像ではスロープがどのような構造になっているのかよく分からなかったので、今日の訪問で本当に屋上まで続いているのか??という事を確かめたいと思います。これは見ものですね(*^_^*)。
…なお、坂の途中には「良心市」なるボックスが。この時はカラッポだったのですが、マンションの住人どうしで何か販売しているのでしょうか?


なお、1階には分岐して地下部分へと降りてゆくスロープがありました。
ワクワクしながら降りてゆくと、なんと地下駐車場が現れてビックリ。
入口部分が狭く、カーブもしているため難易度は中々高めと思われます(実際、出っ張ったコンクリートにぶつけた形跡あり)
壁が分厚くずいぶんと頑丈そうな駐車場ですが、入庫している車は2,3台しかありませんでした……。

スロープを登り、2階へ。



なんと途中で坂が分かれ、マンションのド真ん中(部屋と部屋の間)を突き抜けています!
建物の途中で坂が途切れているように見えたのは、マンションの中心を経由して建物ウラに続いているからだったんですね。なるほど。
…で、裏に回りこんでみると軽自動車が出現してこれまたビックリ!!
断っておくがここは2階部分である。そして沢田マンションにおいて、各部屋の前の広いスペースは玄関兼バルコニーという変わった構造になっている。
故に、この状況を説明すると「バルコニーに車が置いてある」という事になる。
聞いた事ありますか!?「バルコニーに車」って(^_^;)。


廊下の手すり部分は、鉄筋とコンクリートの組み合わせによって意外とオシャレにまとまっている。
かと思いきや、天井を見上げてみると鉄骨丸出しという無骨さ。(^_^)


廊下は複雑に分岐し、思わぬ所に細い通路があったり、折れ曲がる階段がいくつもあったりなど迷路状態。これが「土佐の九龍城」と言われるゆえんなのか……。
各部屋の扉もあちこちに不規則に並んでいるので、いずれの部屋も間取りはバラバラと思われます。
これは部屋の内部も気になってしまいますね…(^_^;)。

次回!沢田マンション(キャッスル)屋上へ!
そこには夫妻が造り上げたワンダーランドが!!

続く。
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レンタカーで四国一周7日間 その12

2018-06-27 16:32:41 | 旅行(道外)2018~2019
5月12日(土) 午前8時 (4日目!)


え~、寝坊しました(笑)。おはようございます。
昨日たくさん歩いて疲れたのと、車中泊があまりに快適だったもんで…(^_^;)。
4日目にして、もはや車中泊マスターになりつつありますね(笑)。

さて、本日はまず高知市中心部を目指しますよ!
市内の観光名所を楽しんだあと、この旅の2つ目のメインイベントと言える珍スポットの訪問を予定しています(*^_^*)。

国道56号線をしばらく走り、無料の高規格道路へ。



2時間半ほど走行し…高知市中心部へ!


午前11時15分、高知駅前に到着!!

駅前の駐車場に車を停め、中心街を散策してみます。
道路の真ん中を走るのは「とさでん交通」の路面電車。JR高知駅に直結しています。
なんとミュージックホーンが札幌市電と同じ!!
そして通常の警笛はJRとほぼ同一の迫力ある音で、道路上で鳴らされるとビビります(笑)。

高知駅前広場にいらっしゃった御三方

画像では分かりにくいですが、中々にデカいです(^-^)。
左から武市半平太、坂本龍馬、中岡慎太郎です。

※文久元年(1861年)に、武市半平太によって「土佐勤王党」が結成される。一藩勤王を唱え、190名あまりが参加したと言われているが、その中に龍馬と中岡慎太郎も居たとされる。後に武市と考えが合わず脱退してしまったそうだが…。

そして広場では賑やかなショーが。

楽しそうだったので思わず席に座ってしまいました(*^_^*)。
どうやら高知のPR隊として活躍する「土佐おもてなし海援隊」の皆さんのようです。
左より岩崎弥太郎、中岡慎太郎、武市半平太、坂本龍馬、ジョン万次郎、吉岡虎太郎です。
毎週土、日、祝日にこの場所で無料のショーを行っているようで、各偉人について面白おかしく学ぶ事ができ、非常に楽しい時間でした。
そして何と最後にはオリジナルソング『火の鳥を披露(ジャニーズ風の味付け)!!
既にCDも発売されているようです。


20分弱のショーを楽しんだ後、観光名所のはりまや橋目指して中心街を歩いてみることに。
賑やかなメイン通りには、昨日の宇和島市と同様に立派なヤシの木が植えられていて、南国気分を高めてくれます。




駅前通りを数分歩き…ついに到着!!


・はりまや橋(高知市はりまや町1丁目)



札幌の時計台とともに「日本三大がっかり名所」のひとつとして挙げられてしまう事も多いですが、確かに小さい…(^_^;)笑
しかし正確に言うと、すぐ横の道路が通っている方(昭和25年製)が現在の「はりまや橋」で、こちらの朱色のは江戸時代の橋を再現したレプリカということになります。
もともと、昭和初期に堀川を挟んで商いを営んでいた「播磨屋」と「櫃屋」を行き来するために設けた私設の橋が始まりで、周辺の賑わいと共に公共の橋となり、何度か架けかえられ現代に至っています。


橋の架かる堀川は戦後に埋め立てられていたそうですが、平成10年の改修工事に合わせて再現され、朱色の橋もその時に再現されたそうです。
なお、リサーチ不足でちゃんとした写真が無く申し訳ないのですが、クジラのオブジェの後ろに見える鉄の橋は「明治時代に架けかえられたものを再現した」というもうひとつのはりまや橋との事です。


はりまや橋のすぐ隣に地下通路があるのですが、そこを降りてみると橋に関する展示がありました。
堀川の復元工事に伴い地面を掘り返したところ、藩政時代~現在に渡る食器類や生活用品が層になって堆積していたといい、ご覧の通りに出土品がズラリと展示。
江戸末期の瀬戸焼の徳利、信楽焼の火鉢、明治初期の磁器、陶器など様々です。


その他、一世代前に架かっていた橋の欄干部分もポツリと飾ってありました…(^_^;)。
この地下道、中々に立派な展示スペースなのですが人通りがほとんど無く、ホームレスの方の居住スペースになってしまっていたのが残念です…。


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午後1時、「土佐の國 二十四万石」にて昼食!

キス天ぷらタタキセット(890円)を注文しました。
念願の鰹のタタキです!!
…鰹のタタキは私の好物なのですが、今まで食べたタタキとは全然違いました
塩タタキだからなのか、無駄な酸味等は無くカツオ本来の味を楽しめます。
意外にもみずみずしいという感じではなく、肉っぽいジューシー感が前面に出ている感じでした。
ごちそうさまですm(__)m

食後、電車通りをのんびり散策。

ちょうどよく古そうな電車がやってきました(*^_^*)。
後免」という終点の駅があり、電車の行き先表示にひらがな三文字で「ごめん」と書かれているのには笑ってしまいました(笑)。

非常に珍しい、電車どうしの平面交差ポイント

ちょうど「はりまや橋交差点」のド真ん中です。
伊野⇔後免町間を走る電車と、高知駅⇔桟橋通5丁目間を走る電車が、ご覧のように十文字型に交差します。
かつては全国各地で見られたそうですが、現在では数えるほどしかない構造なのだとか。
調べたところ、愛媛県松山市にも路面電車+鉄道の平面交差ポイントがあるようで、2日前に立ち寄っておけばよかったと後悔…(笑)。


次回!高知県最強の珍スポット登場!!
驚きの手作りマンション!!!
続く。
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レンタカーで四国一周7日間 その11

2018-06-22 13:01:26 | 旅行(道外)2018~2019
3日目 午後5時20分。


四国最南端「足摺岬」突端に立つ-。


北緯32度43分24秒、東経133度1分12秒。
冒険3日目の終盤にして、ようやく行程の半分が終了といったところでしょうか。

展望台には観光客、お遍路さんがたくさん。

歩いてきた人、ツアーでやってきた人など様々のようです。
ネクタイを締めた観光ガイドさんの肩には「同行二人」と記載された鞄が。
どうやら少人数で巡るタクシーのツアー?もあるようです。


パッと見ごく普通の日時計ですが、どうやらここに立ち、南方向を向きながらお祈りすると願いが叶うのだとか…(ツアーの案内を盗み聞き)。お遍路さん方も熱心にお祈りしていました。
やはりここは遍路道の道中においても重要なチェックポイントになっているようです。

展望台から足摺半島を振り返る

改めてスゴい景色だ。
周辺には亜熱帯植物が密集しているようですので、他地域では見られないような日本離れした緑の濃さですよね。

もうひとつ展望ポイントがあるようです。

やや疲れてきたので行こうかどうか迷ったのですが「21世紀に残したい日本の風景 四国第1位」の案内に惹かれて進むことに。
南国の木々がギッチギチに密集した遊歩道を5分ほど歩いていきます。
いや~、なかなか楽しいですよ(*^_^*)。



展望ポイントに到着!

…「四国第1位」の風景の割にはちょっと地味かな(^_^;)笑
手前の崖の緑がこんもり盛りあがった部分が、先ほどの展望台です♪

ここら一帯は「亜熱帯自然植物園」となっているようです。



先ほどから見られる亜熱帯植物はこの地にもともと生えていたものではなく、足摺岬の固有林の中に植栽したもののようです。
現在、亜熱帯、熱帯植物を中心に約500種類が観察できるとの事です。
…それにしても、こういった熱帯の密林の中にもイノシシがいるんですね…(^_^;)

岬の周辺を散策。

こちらは八十八か所霊場の「金剛福寺」です。岬のお土産屋さんのすぐ近くにあります。
…八十八か所は、定年を迎えた後に改めて徒歩で巡礼したいと考えているため、今回は参拝はしませんでした(^_^;)。

そのかわり…近くの少し気になったスポットを見てきました。


白山洞門です。岬の手前で案内板を見つけて気になっていたのです(*^_^*)。
昭和28年に天然記念物に指定されている、花崗岩の海食洞門のようです。
案内板のマンガ風なイラストがいい感じですね♪さっそく階段を降りてみましょう。



随分と急な階段を海に向かって降りてゆくと「白山神社」との分かれ道がありました。
私の最も大好物である崖に作られた神社ですが、奥の参拝路を見たところ急な斜面にロープと中々に険しい様子。
手前の案内板にも「参道上部には鎖や手摺等がなく非常に危険」と記載があり、チャレンジするのはやめておきました…。


さて、更に階段を下りてゆくと、いよいよお目当ての「白山洞門」が見えてきましたよ!


おぉ~!すごい!!


これは予想以上に壮観…!!

高さ16メートル、幅17メートル。独特な岩の形は太平洋の荒波が創り出したもので、花崗岩の洞門では日本一と言われているようです。
どこかで見た事のある風景だなと思っていたら、その岩穴がハート型に見えるとの事で、何度かテレビでも取り上げられている人気スポットのようですね。(*^_^*)
確かに角度を変えると、穴がハートの形をしている(ような気がする)。

…私はそういったロマンはひとかけらも無いので、ただただベンチに座りながら雄大な風景を楽しみましたよ(笑)。


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午後6時半。

さて、いつまでもこんな場所へは居られないので、夕食と本日の寝床を探さなければ。
足摺岬周辺はほとんど小さな集落しか無いので、とりあえず高知市方面に向けて移動します。

夕闇せまる中、四万十川に沿って走行……。


午後7時半ごろ、四万十市へ到着し、食事処を探すも町はずれで迷う。
真っ暗な水田地帯をしばらく彷徨い続け、ようやく街中へ出るとチェーン店の定食屋さんが……。
せっかくなので鰹のタタキとか食べたかったんだけど、時間も時間だしもういいや。
という事で、妥協してびっくりチキンカツ定食を食べて終了(^_^;)笑。


そして本日の宿ですが、四万十市から最も近い道の駅に泊まる事にしました。

午後9時、道の駅「ビオスおおがた」に到着!

…既に真っ暗で何も見えないのですが、カエルの声が凄い!!
辺りに田んぼが広がっているのでしょうか??

それにしても、本日はいろいろ散策したので程良い疲れです。
カエルの大合唱を子守唄にしてさっさと寝ますか…。


本日の走行距離:205キロ
3日目、完。



次回!4日目!!高知市大観光!
念願の鰹タタキ&日本三大がっかり&土佐の偉人大集合!?

続く。
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レンタカーで四国一周7日間 その10

2018-06-20 16:57:36 | 旅行(道外)2018~2019
3日目 午後4時。

竜串海岸駐車場に到着!

足摺岬まではまだ距離があるので、休憩がてらちょっと寄り道することに(*^_^*)。
恥ずかしながらこの観光名所についてはよく知らなかったのですが、観光ガイドで見た記憶では洗濯板みたいな細長い岩がズラッと並んでいるイメージ?

ともかく、海岸まで遊歩道を歩いてみます。



ここら一帯では、約1500~2000万年前に堆積した砂岩・泥岩の地層によって創り出される奇妙な風景が特徴のようです。
また、海岸に接する竜串湾は1年を通して温度が暖かく、サンゴ、ウミウシ、貝類など多くの生物が生息する楽園との事で、昭和45年に日本初の海中公園に指定されたとの事。

さっそく奇妙な色の岩々が…。

「遊歩道」と言いつつ、こんなボコボコの岩の上を歩かなきゃいけないのかな?お年寄りとか多いけど大丈夫??
…と思ったら、段差の大きい場所はところどころコンクリートで埋められてたり、小さな階段が作られていたりしました(^_^;)


遊歩道(?)を先端まで歩いてゆくと、ガイドブックで見た海岸の風景が(^-^)。
岩の表面は触るとザラッとしており独特の質感です。


浸食によるものなのか、海に面する岩の表面にはレンコン状にぽこぽこ穴が開いたものが多いです。
頭の中で『風の谷のナ●シカ』のBGMが再生されます(^_^;)笑
…これらの竜串海岸の奇岩風景は、波風の影響によって現在も少しずつ変化しているとの事です。

なかなかエキサイティングな散策路…



ノミか何かを使って、岩に巧みに彫り込まれたステップもあり、思わず奇岩風景よりも見入ってしまう。
そして「サンゴのかけらの浜」という素敵な名前が付けられたポイントには、その名の通り白く輝くサンゴの破片が。
沖縄みたいだね。(*^_^*)



こちらも素敵な名前が付けられているが…ただの急な階段(笑)。

汗かきながら登った階段の先には「海のギャラリー」なる面白そうな施設がありましたが、残念ながら閉館時間になってしまったようです。
建物の前には人がひとり座れるサイズおばけオオシャコガイが!
やはり温暖な気候ゆえに、ここでは貝もすくすく育つのでしょうか…。


先ほどの駐車場に戻り、せっかくなのでお土産屋さんを見てみる事に。
いくつかこぢんまりした商店があるのですが、そのうちの1店舗が強烈でした(笑)。

店内に入ってみると少し薄暗く埃っぽい…。
棚を見てみると、もう何十年も前からそこにあるような古くさ~い民芸品の山!!完全に時が止まっています。
どれもくすんでいますが他では買えないようなものばかりですよ!!(*^_^*)

歓喜しながら商品を物色していると、カウンターに座っていたおじいちゃんの店主が話しかけてくれました。
素晴らしい事に、ヨボヨボすぎて何を言っているのか分からない!!!
辛うじて聞き取れたのは「もうすぐ店やめちゃうかもしれんけん安くしよる。」ということ。
あら、それは残念です…。でもありがとうございます。

グレイトなお土産の数々(*^_^*)

今どきペナントって…!!なんと30円で投げ売りされていたので買っちゃったよ!
一見するとどこのお土産か分からないあたり、「いやげもの」の究極と言えますね(笑)。
そして、地味に昔から欲しかったトラフグのちょうちんを購入(*^_^*)。大200円、小100円でした。
ずっと窓際に飾られていたからなのか、表面が剥がれちゃってカピカピや…。

おじいちゃんにお金を払うのですが…、やっぱり。
おじいちゃんおつり100円足りないよ!!



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午後4時半。

足摺岬へ向けて再び出発!

そろそろガソリンが心配になってきたので、岬の手前で初の給油。
普通車に慣れてしまっているので、3日目もガソリンが持った事に驚きですが、燃費を計算してみて更にビックリ。
なんと幾度の山越えにも関わらず、リッター20キロという驚異的な数値を叩き出しました!!
エライよエヌボちゃん!!

だんだんと突端が近づいてきました…。

なんだろう、足摺岬に近づくにつれて植生が変わってきたぞ…。

午後5時15分、足摺岬入り口に到着!

広場には中浜万次郎(ジョン万次郎)の銅像が(逆光でゴメン)
文政10(1827)年、高知県土佐清水市中浜の生まれ。漁に出た際に遭難してしまい、アメリカの捕鯨船に救助された事をきっかけに渡米。帰国後は通訳等で活躍し、日米和親条約、日米修好通商条約の締結に向けて尽力。


岬の突端に向かって散策路が延びているのですが…、植生が…(以下略)。
もはやどこの国だか分からん。


次回!!3日目ラストです。
ようやく四国最南端に立つ!

続く。
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レンタカーで四国一周7日間 その9

2018-06-14 14:11:02 | 旅行(道外)2018~2019
3日目 12時15分。


四国旅行一番のお目当てといっても過言ではない、憧れの「凸凹神堂」を見学できて大満足。
美味しい料理も食べられたし、そろそろ宇和島を後にしようかと思ったのですが。
待てよ。宇和島市は闘牛で有名な町だ。
せっかくなので闘牛にちなんだ観光名所もチラッと見てみたい。
という事で、きのう案内板を見て気になっていた、町の外れにある闘牛場を見に行く事にしました(*^_^*)。

多少迷いながらも、住宅街のすぐ隣にある小山を登っていくこと数分。

・宇和島市営闘牛場(愛媛県宇和島市和霊町496-2)



闘牛で有名な町といえば新潟県の長岡市、島根県の隠岐の島町など全国にいくつかあるようですが、ここ南予の闘牛は享和年代の古文書にも記載されている歴史ある文化。
起源は定かではなく、農民が農耕用の和牛どうしを突き合わせていたという説、またオランダから贈られた2頭の牛がたまたま喧嘩していた事から始まった説など、いくつか伝えられています。
動物愛護の観点から、明治、大正期には何度か禁止や規制が繰り返されましたが、ここ宇和島では昭和50年に全国に先駆けて全天候型のドーム型市営闘牛場を建設し、市民の娯楽として親しまれてきました。
平成7年には全国的にも希少な伝統文化として、文化庁より「無形民俗文化財」に指定されています。


案内板によると、闘牛が行われるのは1月、4月、7月、8月、10月の年4回
さすがに今日行われているのは期待していなかったので、闘牛場の外観だけ見て雰囲気を味わえればいいや~と思っていたのですが……。
思わぬ事にゲートが開いています。これって自由に入ってもいいの??


おぉ~!スゴい!!
お客さんが居らずガランとしていますが、そのぶん闘牛場の巨大さが際立っている感じがします。
サーカスのテントみたいですね!(*^_^*)
競技が行われる時は、さぞお客さんの熱気と獣臭が充満するのでしょうな…。

過去開催ぶんのパネル展示がありました。

牛の隣にいるのは「勢子(せこ)」と呼ばれる牛を操る役。その勢子と比べると、想像以上に牛が巨大なのがお分かり頂けるでしょう。
どの写真も躍動感満点で、これは生で見たら迫力がありそう…。そして言うまでも無く勢子は命がけ。

歴代横綱牛の写真もズラリ。

激戦のチャンピオンに輝いた横綱牛に取り付ける「化粧廻し」の実物も展示されていました。
なお、先月4月開催分の取組表を拝見したのですが、まさに相撲の取組表そのものでした(ちゃんと各牛に四股名?も付けられています)。

展示物を見ていると、事務所?から年配の案内係の人が出てきました。どうやらここの闘牛場、開催期間外でも職員の人が常駐して観光地として開放しているようですね(^_^)。
そして挨拶もそこそこに、私にゴツいゴーグルを渡して下さる。
なになに……。闘牛VRですと!?

…どうやら闘牛の開催期間外でもお客さんに楽しんでもらうよう、話題のVRで会場の雰囲気を味わってもらおうというサービスらしいです!しかも無料!!
いや~、これは素敵。まさかこんな所でVR初体験になるとは思いませんでした(^_^;)笑

準決勝」と「横綱戦」を選んで見られるようになっていましたが、そりゃ~迷わず横綱戦を見るに決まっているでしょ!さっそく動画スタート!!

おっほwこりゃスゲェ!!\(^O^)/

試合は5~6分ほどでしょうか?やはりクライマックスだけあって、お客さんも熱狂しています(VRなので振り返ってお客さんの表情を見る事も可能)。
牛が素早く動くたびに会場全体から上がる喚声!子供たちも応援する牛の名前を叫んでいます!

バトルの様子ですが、想像していたよりは激しく突き合うわけではなく、頭どうしを一度ゴツッ!とぶつけて、そのままお互いに押しあうといった感じでした。
ルールはどちらかがブッ倒れるまで……という訳ではなく、時間無制限で技をかけ合い逃げたら負けというものらしいです。
基本技がいくつかあるようで、それぞれに名前も付いています。
で、今回の結末は2頭がくっつきあってジリジリ押しあいが続いたあと、1頭が後ずさって向こうへ行ってしまい終了でした。


はぁ~。何だかいっぺんに色々な体験が出来た感じがするぞ。
おじさんありがとう。来てよかったです(*^_^*)。


――――――――――


午後1時。

あらゆる体験が出来た宇和島市を後にし、旅を続けます。
次に目指すのは、四国最南端足摺岬です!
何やらすごい名前ですよね。字面を見ただけでもお遍路さんの苦悶の表情が浮かんできます。
岬の先端には八十八か所の金剛福寺もあり、四国一周においての大きな折り返し地点となっている事でしょう。
いざ、出発!

しばらく海に沿って南下します。


宿毛湾



この辺りでは、運が良ければ「だるま夕日」を見る事が出来るらしいです(道の駅「すくも」にて)

それにしても、今日は暑いですね……。既に気温が23度あります(^_^;)。
もっとも、この日は札幌でも20度近くまで上がったようですが…。

高知県に入り、県道28号線を足摺方面へ!

山の中を通る抜け道なのですが、やはり道中は魔の1車線が(笑)。
まぁ、北海道ではそうそう体験できないし、だんだんと慣れてきて楽しむ余裕も出てきたので良いのですが(笑)。

山あいの小さな集落

少し走るだけですぐ景色が一変するので楽しいですね(*^_^*)。
車もほとんど通らず、カエルの声だけが響くのどかな一本道です。



再び海沿いへ出ると…怪しげな竜宮城が。



竜串海岸のすぐ近くです。「真珠博物館」の案内板もありましたが、ずいぶんと前に営業を終了しているようで、荒れ果てた廃墟になっていました(^_^;)。
ずいぶんと金掛けられてそうで大きな建物ですが、内部はどうなっていたのでしょうね……。

次回!高知編スタート!!
竜串海岸のホゲホゲおじいちゃん&四国最南端・祈りの岬!!
続く。

コメント (2)
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