大変お待たせしました。最終回です。
あらすじ
…ひょんな事から手に取った『刑務所の前』(作:花輪和一)というマンガ。主人公(=作者)はモデルガン収集が高じてしまい違法な拳銃を複数所持、クライマックスではそれらを近所の林に放棄するというなかなか過激なストーリーだが、なんとその中に近所の風景が!?
作中に登場するわずかな写真、作者の精密な描写を頼りに平岸地区をウロウロし、作者の自宅や高圧電線の鉄塔の場所を(ほぼ)特定。「斜面が特徴的な公園」は水曜どうでしょうで有名な「平岸高台公園」に目星を付けて行ってみるも微妙…。近くに心当たりのある公園がもう一つあるので行ってみる事に。
今回、ついに拳銃放棄現場が登場します!
「南平岸」駅から再び住宅街へ入り、自転車で5分ほど。
平岸わんぱく公園(平岸3条17丁目)
…ここですよ!怪しいなと思っていた公園!
かつて遊びに来た記憶がうっすら残っており、急な斜面と長いすべり台が印象的でした。
地下鉄の車窓からも見る事ができる公園です。
さて、どうでしょう。
…おぉっ!!
かなり近い!(と僕は思います!)
急斜面、すべり台の位置、木々に隠れしまっていますが金網の様子などが酷似しています。どう思いますか?
すべり台の長さがやや違いますが、マンガから20年以上経過しているので遊具が新しくなった可能性は十分ある。
現在、ブランコは斜面上のすべり台の裏に申し訳程度に存在していますが…。
斜面のふもとにあるこの新しそうな東屋。かつてココにブランコがあった可能性も考えられる。
だとしたら、マンガの公園とかなり近い位置関係となりますね。
現在は状況が変化しているのでハッキリと断定は出来ませんが、僕はマンガに登場していた公園はココだと思います。前回仮定した花輪さんの自宅の場所からも充分歩いて来られる距離です。
位置を確認してみましょうか。
緑色の①が、前回訪問した「平岸高台公園」(水曜どうでしょうの公園)。そして②が今回の「平岸わんぱく公園」。
花輪さんの自宅(オレンジの丸)からの距離はどちらも同じくらい(徒歩圏内)ですので、正直悩みどころですけどね…(^_^;)
…ところでこのオブジェはなんだ。
何やら妖怪の海坊主に似ている。横のデカイ石にも顔みたいのがあるし…(笑)。
公園の斜面を一番上まで登って来たところ、先程までいた天神山のアートスタジオが見えました(*^_^*)。
このあたりの特徴的な地形がよく分かりますね♪
さて、いよいよ探索もクライマックス。
作者が証拠隠滅のために拳銃を埋めた林を探しに行きましょう。
…場所はほとんど特定できています。
「わんぱく公園」の前の道路を澄川方面に進むと、段差の上へとつながる階段があります。そこを登り、小学校の前を通って平岸霊園方向へ。
…やはり場所はココでした。
マンガの写真と比べてみてください!
構図もバッチリ同じ!!
道路上から林の中を望む。
何やらあっさり発見してしまいましたが、ココが事件現場というワケです。
車通りが多く通行人もよく通るので、さすがに中に入る勇気は出ず…(笑)。
さて、残す聖地はあと一つ。
藻岩山、天神山、地下鉄のシェルターとキノコ屋根のマンションが写った、あの「放棄現場から見た藻岩山」の写真です!
あの写真がきっかけで今回の企画がスタートしたので、頑張ってドンピシャな撮影場所を見つけてラストを締めくくりたいものです(^-^)。
放棄現場の林からは建物が邪魔で景色が見えません…。どうやら少し離れた場所から撮影されたようですね。
再び住宅街に入り、段差下の街並みを見下ろせる場所を探します。
マンションが邪魔してしまい、見晴らしの良い場所がなかなか見つからなかったものの…。
なにやらそれっぽい場所を発見…。マンションの駐車場ですが。
いきます。
おぉっ!!
ビンゴォォォ!!
…手前にマンションが建っちゃっていますが(^_^;)
ともかく、山とマンションの位置関係がバッチリ一致します。よく見比べてください♪
わざわざココから撮影したという事は、やはり過去にはこの辺に高台へと通じる階段があったという事が考えられます。マンションの建設で消滅してしまったのでしょうね。
ついに明らかになった「聖地」の位置関係。
皆さんも平岸地区へ行った際はぜひ参考にしてください♪
この日は天気も良く、澄み渡った空気の向こうに手稲山を望む事が出来ました(*^_^*)。手前に盛り上がった小さな山々は円山、三角山かな?
最後に。
意を決して林の中に入ってみた!!
歩道から斜面を登りガサガサ、ガサガサ…。
花輪さんの作品の中では、この辺は「木にはりつく前のつたうるしの群生地だった」とある。
足を踏み入れた花輪さんが足の痒みに違和感を感じ、林を確認して「やっぱりうるしにかぶれたんだ。」と気づく場面があります。
…僕は植物には詳しくないので、何が何だか…。ともかく歩くたびにバキバキ音が凄いので、道路上から見つかりそうで怖い(笑)。
もうこの辺でいいか。
拳銃を林に埋めて証拠隠滅が完了し、マンガの締め切りにもなんとか間に合った花輪さんはとりあえず一安心。
しかし「めっきり冷え込んだ晩秋のある日」、花輪さん宅についに警察が押しいる。
「でっかいやつを早く出せ!」と強いられた花輪さんはあっけなく放棄場所を白状し、警察立ち会いのもとで林の中の拳銃を掘り起こす。
1994年12月11日、花輪和一さんは銃刀法違反容疑で北海道警察に逮捕される。最終的には銃砲刀剣類不法所持と火薬類取締法違反の罪で懲役3年の実刑判決を受けた。
異色の企画「花輪和一 聖地巡礼」
完。
あらすじ
…ひょんな事から手に取った『刑務所の前』(作:花輪和一)というマンガ。主人公(=作者)はモデルガン収集が高じてしまい違法な拳銃を複数所持、クライマックスではそれらを近所の林に放棄するというなかなか過激なストーリーだが、なんとその中に近所の風景が!?
作中に登場するわずかな写真、作者の精密な描写を頼りに平岸地区をウロウロし、作者の自宅や高圧電線の鉄塔の場所を(ほぼ)特定。「斜面が特徴的な公園」は水曜どうでしょうで有名な「平岸高台公園」に目星を付けて行ってみるも微妙…。近くに心当たりのある公園がもう一つあるので行ってみる事に。
今回、ついに拳銃放棄現場が登場します!
「南平岸」駅から再び住宅街へ入り、自転車で5分ほど。
平岸わんぱく公園(平岸3条17丁目)
…ここですよ!怪しいなと思っていた公園!
かつて遊びに来た記憶がうっすら残っており、急な斜面と長いすべり台が印象的でした。
地下鉄の車窓からも見る事ができる公園です。
さて、どうでしょう。
…おぉっ!!
かなり近い!(と僕は思います!)
急斜面、すべり台の位置、木々に隠れしまっていますが金網の様子などが酷似しています。どう思いますか?
すべり台の長さがやや違いますが、マンガから20年以上経過しているので遊具が新しくなった可能性は十分ある。
現在、ブランコは斜面上のすべり台の裏に申し訳程度に存在していますが…。
斜面のふもとにあるこの新しそうな東屋。かつてココにブランコがあった可能性も考えられる。
だとしたら、マンガの公園とかなり近い位置関係となりますね。
現在は状況が変化しているのでハッキリと断定は出来ませんが、僕はマンガに登場していた公園はココだと思います。前回仮定した花輪さんの自宅の場所からも充分歩いて来られる距離です。
位置を確認してみましょうか。
緑色の①が、前回訪問した「平岸高台公園」(水曜どうでしょうの公園)。そして②が今回の「平岸わんぱく公園」。
花輪さんの自宅(オレンジの丸)からの距離はどちらも同じくらい(徒歩圏内)ですので、正直悩みどころですけどね…(^_^;)
…ところでこのオブジェはなんだ。
何やら妖怪の海坊主に似ている。横のデカイ石にも顔みたいのがあるし…(笑)。
公園の斜面を一番上まで登って来たところ、先程までいた天神山のアートスタジオが見えました(*^_^*)。
このあたりの特徴的な地形がよく分かりますね♪
さて、いよいよ探索もクライマックス。
作者が証拠隠滅のために拳銃を埋めた林を探しに行きましょう。
…場所はほとんど特定できています。
「わんぱく公園」の前の道路を澄川方面に進むと、段差の上へとつながる階段があります。そこを登り、小学校の前を通って平岸霊園方向へ。
…やはり場所はココでした。
マンガの写真と比べてみてください!
構図もバッチリ同じ!!
道路上から林の中を望む。
何やらあっさり発見してしまいましたが、ココが事件現場というワケです。
車通りが多く通行人もよく通るので、さすがに中に入る勇気は出ず…(笑)。
さて、残す聖地はあと一つ。
藻岩山、天神山、地下鉄のシェルターとキノコ屋根のマンションが写った、あの「放棄現場から見た藻岩山」の写真です!
あの写真がきっかけで今回の企画がスタートしたので、頑張ってドンピシャな撮影場所を見つけてラストを締めくくりたいものです(^-^)。
放棄現場の林からは建物が邪魔で景色が見えません…。どうやら少し離れた場所から撮影されたようですね。
再び住宅街に入り、段差下の街並みを見下ろせる場所を探します。
マンションが邪魔してしまい、見晴らしの良い場所がなかなか見つからなかったものの…。
なにやらそれっぽい場所を発見…。マンションの駐車場ですが。
いきます。
おぉっ!!
ビンゴォォォ!!
…手前にマンションが建っちゃっていますが(^_^;)
ともかく、山とマンションの位置関係がバッチリ一致します。よく見比べてください♪
わざわざココから撮影したという事は、やはり過去にはこの辺に高台へと通じる階段があったという事が考えられます。マンションの建設で消滅してしまったのでしょうね。
ついに明らかになった「聖地」の位置関係。
皆さんも平岸地区へ行った際はぜひ参考にしてください♪
この日は天気も良く、澄み渡った空気の向こうに手稲山を望む事が出来ました(*^_^*)。手前に盛り上がった小さな山々は円山、三角山かな?
最後に。
意を決して林の中に入ってみた!!
歩道から斜面を登りガサガサ、ガサガサ…。
花輪さんの作品の中では、この辺は「木にはりつく前のつたうるしの群生地だった」とある。
足を踏み入れた花輪さんが足の痒みに違和感を感じ、林を確認して「やっぱりうるしにかぶれたんだ。」と気づく場面があります。
…僕は植物には詳しくないので、何が何だか…。ともかく歩くたびにバキバキ音が凄いので、道路上から見つかりそうで怖い(笑)。
もうこの辺でいいか。
拳銃を林に埋めて証拠隠滅が完了し、マンガの締め切りにもなんとか間に合った花輪さんはとりあえず一安心。
しかし「めっきり冷え込んだ晩秋のある日」、花輪さん宅についに警察が押しいる。
「でっかいやつを早く出せ!」と強いられた花輪さんはあっけなく放棄場所を白状し、警察立ち会いのもとで林の中の拳銃を掘り起こす。
1994年12月11日、花輪和一さんは銃刀法違反容疑で北海道警察に逮捕される。最終的には銃砲刀剣類不法所持と火薬類取締法違反の罪で懲役3年の実刑判決を受けた。
異色の企画「花輪和一 聖地巡礼」
完。