皆さんこんにちは。久しぶりの「札幌ミステリー」シリーズです。
前回の「厚別のプレーリードッグ」ネタの更新が6月30日とあるので、なんだかんだ言って約4か月ぶりですよね。
ほとんど忘れ去られた企画のような気がしますが、これからも不定期で更新していこうと思っておりますので。
では、第6回目どうぞ。
標高世界8位「マナスル」の名を持つ山が
南区に存在するらしい…。
マナスルとは、ネパール・ヒマラヤ山脈にそびえ立つ標高8163メートルの山の名前。
同じヒマラヤ山脈のエベレストよりは知名度の低い存在ですが、実は日本人が初めて登頂に成功(1956年)したという記念すべき山なのです。
2013年に「世界の果てまでイッテQ」でイモトが登頂したことで名が知られるようになりました。
…そんな「マナスル」の名が堂々とつけられた山が、なんと札幌市南区にひっそり存在しているというではありませんか。
恐らく、市内のかな~りの山好きにしか知られていないようなマイナー山だと思われます。
その名も「藤野マナスル」。
……なんか「藤野」という地名が付いた途端に一気にショボくなったような気がしますが(笑)、とにかく大層な名前がつけられたもんだ。
「世界第8位の山」を名乗るだけあってかなり標高の高い山なのでしょう。
「藤野マナスル」、果たしてどのような山なのでしょう?さっそく取材にGOだ!
10月下旬・某日。
本日は学校もバイトも休み。気持ちの良い快晴の中、チャリで南区藤野へ。
定山渓へと通じる国道230号線を途中で左折し、「藤野1号線」へと入る。
すぐに「北海道文京大学短大部」へと通じる細道を登っていきます。
こっちの方に登山道があるらしいんだけど…。
自転車を止めて少し歩くと、学校の敷地になっていました。「関係者以外立ち入り禁止」って書いてあります…。
入り口に管理事務所があったのですが、人のいる気配がありません。
ちょっと躊躇しましたがそのまま突破。
何か注意されたら正直に事実を話せばいいんです!(←マネしない事をオススメします…)
う~ん。下手すりゃ通報されそう…。こっち行っていいのか?
落ち着かない気持ちでそそくさ通り抜けます。
すると、校舎の裏にひっそりと森へ通じる入り口が!
ここか…。
そしてやっぱり↓コレがあった…。
本日のマナスル登頂、最も怖いのはクレバスでも雪崩でも高山病でもなくヒグマである。
この時期の南区はとにかくヒグマの出没件数が多いのである。
周辺の山々から下りてきているので、これから彼らの生息域に立ち入っていくと思われます。
個人で山へと分け入るのはさすがに怖いんですが…。
11:40 登頂開始。
ヒグマにおびえながらマナスル登頂プロジェクト(笑)。ついにスタートです!
この辺はまだ学校の敷地内らしく、道も開けていて「小鳥の広場」なんていう可愛らしい名前が付けられています。
道沿いに建つ木々には、小学校の生徒によって書かれた川柳の札がくくりつけられていて、微笑ましいような少し気味悪いような…(笑)。
足元が悪くなってきて、次第に急な斜面になってきたところで、分岐点が現れました!
立て看板があったので見てみると…。
「藤野マナスル」の表示が!!
堂々と書かれていますね!♪
すぐ近くの木の根元にも、古臭い看板がひっそりとありました。
「さくらカラー」!!いったいいつの看板だよ!
僕は平成生まれなんでさっぱり分かりませんが、読者の中にはご存知の方もいらっしゃると思います。
思いがけず、こんな山中で貴重な遺物を発見です。時が止まっていますね。
小さなプレートが落ちていました…。
落ち葉をよけて見ると、やはり「藤野マナスル」の文字。「岡田の山」というのはこの山の別称かな?
分岐点をさらに進むと…。
登山道が無い!!
いきなり踏み跡は深い笹藪の中。道っぽい部分を探しながら強行突破します。
この登山道、あんまり人も訪れていないようですね(^_^;)
…藤野マナスル、なんだか忘れ去られた山のような気がします…。
ひたすら深~い森
「見晴台」だってさ…。何も無いし、何も見晴らせません。
いちおう案内のプレートは健在。
うっすらと残る踏み跡をたどって、緩やかな斜面を歩いていきます。
所々に小さなクモが巣を作っていて、地味に顔や足に絡まるので大変です。
ふぅ。7月のオタモイ海岸が思い出されます。海の次は山か…。
10数分ほど森の中を歩くと、こんもりとした部分が見えてきました!
まちがいない!あれが頂上だ!
ホルマリン、ついにマナスルの頂上を捉えましたぞぉ~!
12:00、山頂アタック開始。
頭の中で、あの中島みゆきのテーマ曲が流れ出します(笑)。
ついに目指す山頂が…。
まぁあっという間でしたけど。(^_^;)
12:05 登頂成功!
登山開始から約20分。もう山頂!?
藤野の街並みがちょこっと見えます…。
それなりに高いですが、木々が邪魔なので見晴らしは微妙~。
…下山しますか。
標高316メートル。登山時間20分。
なんか地味~な山ですね~(笑)。
最後に。
「藤野マナスル」の名前の由来について調べました。
最初に述べたように、ヒマラヤ山脈の本家マナスルは日本の登山隊が初めて登頂に成功した山。
この出来事に感銘を受けた小沢広記氏という人物が、麓にある藤の沢小学校の生徒たちに夢と希望を与えたいと考え、「岡田の山」と呼ばれていたこの山に「マナスル」の名を付けたとのことでした。
山は小さいけれど名前は大きく。子供たちに願いを込めて。
何とも温かい話ではありませんか!
結論:
誰もが気軽に親しめる小さな山でした♪(でも忘れ去られている…。)
みなさん、ハイキングコースに是非!
…ただひとつ言っておくと、下山の際に登山道があまりにも不明瞭すぎて遭難しかけたので気を付けてくださいね(笑)。
あとヒグマに注意。
完。
※札幌の謎&ミステリー情報を募集しています!
「こんなのを見た!」「こんな場所を知っている!」などありましたらコメント欄に是非!
僕の興味を惹くものがあれば、当コーナーのネタにさせていただきます。
前回の「厚別のプレーリードッグ」ネタの更新が6月30日とあるので、なんだかんだ言って約4か月ぶりですよね。
ほとんど忘れ去られた企画のような気がしますが、これからも不定期で更新していこうと思っておりますので。
では、第6回目どうぞ。
標高世界8位「マナスル」の名を持つ山が
南区に存在するらしい…。
マナスルとは、ネパール・ヒマラヤ山脈にそびえ立つ標高8163メートルの山の名前。
同じヒマラヤ山脈のエベレストよりは知名度の低い存在ですが、実は日本人が初めて登頂に成功(1956年)したという記念すべき山なのです。
2013年に「世界の果てまでイッテQ」でイモトが登頂したことで名が知られるようになりました。
…そんな「マナスル」の名が堂々とつけられた山が、なんと札幌市南区にひっそり存在しているというではありませんか。
恐らく、市内のかな~りの山好きにしか知られていないようなマイナー山だと思われます。
その名も「藤野マナスル」。
……なんか「藤野」という地名が付いた途端に一気にショボくなったような気がしますが(笑)、とにかく大層な名前がつけられたもんだ。
「世界第8位の山」を名乗るだけあってかなり標高の高い山なのでしょう。
「藤野マナスル」、果たしてどのような山なのでしょう?さっそく取材にGOだ!
10月下旬・某日。
本日は学校もバイトも休み。気持ちの良い快晴の中、チャリで南区藤野へ。
定山渓へと通じる国道230号線を途中で左折し、「藤野1号線」へと入る。
すぐに「北海道文京大学短大部」へと通じる細道を登っていきます。
こっちの方に登山道があるらしいんだけど…。
自転車を止めて少し歩くと、学校の敷地になっていました。「関係者以外立ち入り禁止」って書いてあります…。
入り口に管理事務所があったのですが、人のいる気配がありません。
ちょっと躊躇しましたがそのまま突破。
何か注意されたら正直に事実を話せばいいんです!(←マネしない事をオススメします…)
う~ん。下手すりゃ通報されそう…。こっち行っていいのか?
落ち着かない気持ちでそそくさ通り抜けます。
すると、校舎の裏にひっそりと森へ通じる入り口が!
ここか…。
そしてやっぱり↓コレがあった…。
本日のマナスル登頂、最も怖いのはクレバスでも雪崩でも高山病でもなくヒグマである。
この時期の南区はとにかくヒグマの出没件数が多いのである。
周辺の山々から下りてきているので、これから彼らの生息域に立ち入っていくと思われます。
個人で山へと分け入るのはさすがに怖いんですが…。
11:40 登頂開始。
ヒグマにおびえながらマナスル登頂プロジェクト(笑)。ついにスタートです!
この辺はまだ学校の敷地内らしく、道も開けていて「小鳥の広場」なんていう可愛らしい名前が付けられています。
道沿いに建つ木々には、小学校の生徒によって書かれた川柳の札がくくりつけられていて、微笑ましいような少し気味悪いような…(笑)。
足元が悪くなってきて、次第に急な斜面になってきたところで、分岐点が現れました!
立て看板があったので見てみると…。
「藤野マナスル」の表示が!!
堂々と書かれていますね!♪
すぐ近くの木の根元にも、古臭い看板がひっそりとありました。
「さくらカラー」!!いったいいつの看板だよ!
僕は平成生まれなんでさっぱり分かりませんが、読者の中にはご存知の方もいらっしゃると思います。
思いがけず、こんな山中で貴重な遺物を発見です。時が止まっていますね。
小さなプレートが落ちていました…。
落ち葉をよけて見ると、やはり「藤野マナスル」の文字。「岡田の山」というのはこの山の別称かな?
分岐点をさらに進むと…。
登山道が無い!!
いきなり踏み跡は深い笹藪の中。道っぽい部分を探しながら強行突破します。
この登山道、あんまり人も訪れていないようですね(^_^;)
…藤野マナスル、なんだか忘れ去られた山のような気がします…。
ひたすら深~い森
「見晴台」だってさ…。何も無いし、何も見晴らせません。
いちおう案内のプレートは健在。
うっすらと残る踏み跡をたどって、緩やかな斜面を歩いていきます。
所々に小さなクモが巣を作っていて、地味に顔や足に絡まるので大変です。
ふぅ。7月のオタモイ海岸が思い出されます。海の次は山か…。
10数分ほど森の中を歩くと、こんもりとした部分が見えてきました!
まちがいない!あれが頂上だ!
ホルマリン、ついにマナスルの頂上を捉えましたぞぉ~!
12:00、山頂アタック開始。
頭の中で、あの中島みゆきのテーマ曲が流れ出します(笑)。
ついに目指す山頂が…。
まぁあっという間でしたけど。(^_^;)
12:05 登頂成功!
登山開始から約20分。もう山頂!?
藤野の街並みがちょこっと見えます…。
それなりに高いですが、木々が邪魔なので見晴らしは微妙~。
…下山しますか。
標高316メートル。登山時間20分。
なんか地味~な山ですね~(笑)。
最後に。
「藤野マナスル」の名前の由来について調べました。
最初に述べたように、ヒマラヤ山脈の本家マナスルは日本の登山隊が初めて登頂に成功した山。
この出来事に感銘を受けた小沢広記氏という人物が、麓にある藤の沢小学校の生徒たちに夢と希望を与えたいと考え、「岡田の山」と呼ばれていたこの山に「マナスル」の名を付けたとのことでした。
山は小さいけれど名前は大きく。子供たちに願いを込めて。
何とも温かい話ではありませんか!
結論:
誰もが気軽に親しめる小さな山でした♪(でも忘れ去られている…。)
みなさん、ハイキングコースに是非!
…ただひとつ言っておくと、下山の際に登山道があまりにも不明瞭すぎて遭難しかけたので気を付けてくださいね(笑)。
あとヒグマに注意。
完。
※札幌の謎&ミステリー情報を募集しています!
「こんなのを見た!」「こんな場所を知っている!」などありましたらコメント欄に是非!
僕の興味を惹くものがあれば、当コーナーのネタにさせていただきます。