北24条のカオス空間!
(北区北23条西3丁目)
過去に、札幌市東区のショッピングセンター光星という昭和物件を紹介した。
改装工事を行っているのは知っていたが、この前久々に通りかかったところすっかり真新しい複合ビルになってしまっており残念であった。
特徴的な形の中央階段の面影は無く、スカスカだった一階部分には大手スーパーが入店。最後まで残っていたわずかな商店たちはフロアの一画に仲良く集まり、快適なショッピングストリートを形成。昔ながらの看板を変わらず掲げる商店も見受けられ、このエリアに「ショッピングセンター光星」の名前が辛うじて残っているのが喜ばしいところか。
ともかく「ショッピングセンター光星」が無き今、あそこを越える昭和物件はもう存在しないかと思われたが、北24条にそれはあった。「北24条バスターミナル(ターミナルハイツ24)」である。
そもそも、北24条というエリア自体が昭和の雰囲気残る素敵なスポットであるのだが、このターミナルビルは地下鉄駅からも直結している北24条の玄関口であり、バス乗り場の上階に名店街、大規模なマンションの広がる複合ビルである。
外壁や入り口には、ビル内に入居している各店舗や医療施設の看板がズラリ。
写真を見て頂ければ一目瞭然であろうが、この物件の特徴は各店舗の自己主張の強さである。
若干の狂気すら感じられるのは僕だけであろうか。
1階・バス乗り場はややおとなしめであるが、昭和の雰囲気そのままといった感じだ。それぞれに「○番ホーム」と名付けられているのもまた時代を感じる。
ここから名店街、マンション、定期券売り場、地下鉄乗り場へと続く連絡通路がいくつも延びており、またそれぞれが複雑に繋がり合っているため巨大迷路のような魅惑的な構造になっている。
それがこのビルのもう一つの魅力であるのだが、くわしく見ていきましょうか。
待合所から、ビル2階の名店街へと続く階段。
名店街と言っても、ビルの2階部分に飲食店や旅行代理店、不動産事務所などがいくつかあるのみ。
お次は地下鉄乗り場へと通じる連絡通路を降りてみる。丸窓や微妙なタイル装飾が良い。
いくつかある連絡階段はそれぞれ踊り場で別の階段と繋がっており、昇ってみるとビル外の服屋さんにいきなり直結したりと予測不能である。階段を上ったり下りたりして散策していると本気で迷ってしまう。
そして踊り場の壁にベタベタ貼られているのは、手作り感あふれる各お店の張り紙たち。異常なまでのアピールだ。
とある階段からドアを抜けると、薄暗く閑散とした連絡通路が。「定期券うりば」の案内があり、確かに遠くにカウンターが見える。壁には使われなくなったバスの運行掲示板が残っており、かつて待合所として使われていた空間であろうか。
昭和の雰囲気がプンプン残る定期券売り場。ガラスの向こうには別の連絡階段を望むことができ、なんとも独特な設計だ。
そして売り場の横の細い通路を抜けると再び別の階段と繋がっており、地下鉄乗り場へと直結している。この建物がいかに複雑な構造をしているのがお分かりだろう。
バス乗り場から扉をひとつ抜けると、もうそこはマンションの一画。
しかし、案内看板には「ターミナルショップ 3階各店入口」の文字が。本当に入っちゃっていいのか??お店があるようには見えないが…。
建物の奥につながる複雑な階段を3階まで上ると、なんと普通のマンションの通路に歯医者や床屋さんの看板が!どうやらここだけ「3階ターミナルショップ」となっているようだ。
各テナントは一般住居と仲良く並んでおり、表札が貼られたドアから普通に住民のおばさんが出てきた。
少し緊張しながら挨拶するも、あちらは平然とした顔。部外者にももう慣れているのだろう。
…なお、4階より上は完全に住居スペースとなっているようで、住民以外の立ち入りは禁止されているようだ。
一歩間違うと一般住居に迷い込んでしまうというキワどさ……たまらん。
北24条バスターミナル(ターミナルビル24)…2015年11月訪問
(北区北23条西3丁目)
過去に、札幌市東区のショッピングセンター光星という昭和物件を紹介した。
改装工事を行っているのは知っていたが、この前久々に通りかかったところすっかり真新しい複合ビルになってしまっており残念であった。
特徴的な形の中央階段の面影は無く、スカスカだった一階部分には大手スーパーが入店。最後まで残っていたわずかな商店たちはフロアの一画に仲良く集まり、快適なショッピングストリートを形成。昔ながらの看板を変わらず掲げる商店も見受けられ、このエリアに「ショッピングセンター光星」の名前が辛うじて残っているのが喜ばしいところか。
ともかく「ショッピングセンター光星」が無き今、あそこを越える昭和物件はもう存在しないかと思われたが、北24条にそれはあった。「北24条バスターミナル(ターミナルハイツ24)」である。
そもそも、北24条というエリア自体が昭和の雰囲気残る素敵なスポットであるのだが、このターミナルビルは地下鉄駅からも直結している北24条の玄関口であり、バス乗り場の上階に名店街、大規模なマンションの広がる複合ビルである。
外壁や入り口には、ビル内に入居している各店舗や医療施設の看板がズラリ。
写真を見て頂ければ一目瞭然であろうが、この物件の特徴は各店舗の自己主張の強さである。
若干の狂気すら感じられるのは僕だけであろうか。
1階・バス乗り場はややおとなしめであるが、昭和の雰囲気そのままといった感じだ。それぞれに「○番ホーム」と名付けられているのもまた時代を感じる。
ここから名店街、マンション、定期券売り場、地下鉄乗り場へと続く連絡通路がいくつも延びており、またそれぞれが複雑に繋がり合っているため巨大迷路のような魅惑的な構造になっている。
それがこのビルのもう一つの魅力であるのだが、くわしく見ていきましょうか。
待合所から、ビル2階の名店街へと続く階段。
名店街と言っても、ビルの2階部分に飲食店や旅行代理店、不動産事務所などがいくつかあるのみ。
お次は地下鉄乗り場へと通じる連絡通路を降りてみる。丸窓や微妙なタイル装飾が良い。
いくつかある連絡階段はそれぞれ踊り場で別の階段と繋がっており、昇ってみるとビル外の服屋さんにいきなり直結したりと予測不能である。階段を上ったり下りたりして散策していると本気で迷ってしまう。
そして踊り場の壁にベタベタ貼られているのは、手作り感あふれる各お店の張り紙たち。異常なまでのアピールだ。
とある階段からドアを抜けると、薄暗く閑散とした連絡通路が。「定期券うりば」の案内があり、確かに遠くにカウンターが見える。壁には使われなくなったバスの運行掲示板が残っており、かつて待合所として使われていた空間であろうか。
昭和の雰囲気がプンプン残る定期券売り場。ガラスの向こうには別の連絡階段を望むことができ、なんとも独特な設計だ。
そして売り場の横の細い通路を抜けると再び別の階段と繋がっており、地下鉄乗り場へと直結している。この建物がいかに複雑な構造をしているのがお分かりだろう。
バス乗り場から扉をひとつ抜けると、もうそこはマンションの一画。
しかし、案内看板には「ターミナルショップ 3階各店入口」の文字が。本当に入っちゃっていいのか??お店があるようには見えないが…。
建物の奥につながる複雑な階段を3階まで上ると、なんと普通のマンションの通路に歯医者や床屋さんの看板が!どうやらここだけ「3階ターミナルショップ」となっているようだ。
各テナントは一般住居と仲良く並んでおり、表札が貼られたドアから普通に住民のおばさんが出てきた。
少し緊張しながら挨拶するも、あちらは平然とした顔。部外者にももう慣れているのだろう。
…なお、4階より上は完全に住居スペースとなっているようで、住民以外の立ち入りは禁止されているようだ。
一歩間違うと一般住居に迷い込んでしまうというキワどさ……たまらん。
北24条バスターミナル(ターミナルビル24)…2015年11月訪問