ホルマリンのマンネリ感

北海道在住、ホルマリンです。旅行、怪しい珍スポット訪問、廃墟潜入、道内ミステリー情報、昭和レトロなどなど…。

おもしろ公園ぐらんぷり2024 第5回

2025-02-10 00:38:53 | 北海道内の旅行・風景
このシリーズも諸事情により更新がストップしておりました。
タイトルに2024とありますが、まだ2024年度ということで大目に見てください(笑)。

今回は恵庭市、千歳市にある2つの個性的なすべり台を紹介しましょう。


・まさに新鮮?●●●すべり台
(ひがし公園 北海道恵庭市島松東町3丁目4)



札幌市の隣、恵庭市の閑静な住宅街にある公園です。
こちらに素敵で珍しいすべり台があるとの事でやってきました。

小奇麗なごく普通の公園遊具たちと一緒に、広場にドドンと鎮座していたのは……。



おさかな型のすべり台♪





これは初めて見るタイプですね……。それにしても、なぜ魚?
無機質というかシンプルというべきか……。
あまり可愛らしさが感じられないと言うと怒られるでしょうか(^^;)。
コンクリート製と思しきボディは所々ヒビが入っていてお疲れのようですが、頑丈そうです。
ヒレの部分の階段もガッチリ立派なつくりです。



このお魚、種類は何でしょうか?金魚?もしくは海水魚の何かか……。
あと、生気のない目をしていますが生きているのか、それとも水揚げされた後なのか……。
子供たちに好かれているのかも気になりますね(失礼)。


・当ブログ久々のタコすべり台!
(とみおか公園 千歳市富丘4丁目11−45−197)



千歳市の住宅街、幼稚園のすぐ隣にあるこちらの公園にはおもしろ公園遊具の定番、タコすべり台があります。
タコすべり台を愛してやまない私。10年近く前の2015年札幌近郊タコ調査をしましたが、当時は自転車だったため千歳までは来られるはずもなく、ここは初訪問です。



私が最も大好きなねじり鉢巻きとおめめがあるタイプ。
ウィンクしているのが可愛らしいですね。





なかなか立派なサイズのタコですが、近づいてみると全体的に色がくすんでおり、ヒビ割れを補修した形跡がありかなりお疲れのよう。
全国に存在するタコすべり台は1970年代に設置されたものが多く、この個体もそのうちの一つと思われます。



こちらのタコの特筆すべき点は吸盤の造詣がリアルということ。
スロープを上るための足掛かりになっているのが面白いですね。

あらかた写真を撮った直後、ちょうど隣の幼稚園から園児の集団が整列しながら出てきて、すべり台の前に並んで写真撮影を始めました。
ちょうどよかった。不審者に間違われる前に撤収しましょう……。



実は全国のタコすべり台は、前述のように設置から年数が経っているものが多いことから、老朽化で撤去される事案が多くなっています。
実際この企画を展開するにあたり、数年前から目星をつけていたタコたちを訪問しようとしたところ、いつの間にか撤去されていた物件が2~3か所あってショックでした……。
先ほど園児たちがすべり台の前で写真撮影をしていたのは、単にあの幼稚園の恒例行事(クラス写真的な)なのか?それとも……。
あちこち傷んでいるタコさんのあらぬ未来を想像して心配になってしまうのでありました。


ちなみに公園の入り口には、こちらもかなり古くからありそうな素敵なコンクリ像がありますので、こちらも必見です。





次回は私が現在住む苫小牧市の個性あふれる遊具たちを紹介します。

(どちらも2024年訪問)
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千歳アウトレットモール・レラ

2024-11-01 22:55:47 | 北海道内の旅行・風景


2024年11月1日、千歳市の「千歳アウトレットモール・レラ」が大規模商業施設としての営業を終了した。
数年前から空きテナントが増え続けており閑散としていた。「競合施設の増加などを理由に運営終了」というニュースが1月に報じられて以降、残る各店は賃貸借契約の満了とともに徐々に撤退。
正式な営業終了日がアナウンスされないまま、ここ半年ほどは開店休業状態といってもよく、ほぼ空きテナントの無人アウトレットモールという異様な状況が続いていたが、ついに19年の歴史に幕を閉じることとなった。





2005年オープン。道内初の大規模アウトレット施設という事で好調な滑り出しを見せ、翌06年には早くも増床。
全盛期は150近いテナントが並び、新千歳空港に近い事もあって道内外の客でにぎわいを見せていた。

しかし2010年に、北広島市に「三井アウトレットパーク札幌北広島」がオープン。
札幌からアクセス抜群の全天候型・屋内アウトレットモールという強敵の出現で追い風は向かい風へと変わる(※皮肉にも千歳の「レラ」はアイヌ語で「風」の意)。
極寒の千歳市で屋外型アウトレットという形式も厳しかったのかもしれない。またコロナ禍による客足の減少も大きく影響した。









2024年の4月に訪問した時の様子である。
前月に、当時入居していた60テナントのうちの20近くが賃貸契約終了で撤退したばかり。
開店している店舗よりも目張りされた空きテナントの方が圧倒的に多い。
ほぼ廃墟状態のモール内にはほとんど人がおらず、営業時間中とはとても思えない異様すぎる光景だ。
(ド平日の真っ昼間を狙って訪れたのは少し性格が悪かったかもしれない)





店舗一覧を見ると目も当てられぬスカスカ具合は一目瞭然だろう。
インフォメーションボードを用いて、閉店情報ではなく逆に営業している店舗を案内するスタイル。なぜか靴屋さんばかり残っている。


比較的人の気配があったのはフードコート。というのも、アジア系の観光客と思しき集団がツアーガイドに連れられて入店していったのだ。
どうやら北海道ツアーの食事処として利用されているらしい。

新千歳空港に近く、JR南千歳駅から徒歩3分という立地(過去には空港からのシャトルバスもあった)は、全盛期にも海外観光客のツアースケジュールに組み込みやすかったと聞く。
現在も、モール内には飛行機までの時間調整のような海外の方々があちこちに歩いていた。見るものが無くて呆然としているが……。


2~3年ほど前は4、5店舗が並び繁盛していた「千歳ラーメン博覧会」のエリアもいつの間にか全店が撤退し、閉鎖されていた。

千歳のすぐ隣の苫小牧市在住の私にとって、実はレラは地味に重宝していた場所であった。
2018年に札幌から苫小牧に越して以降、洋服やコートを探し訪れること数回。
ファッションに興味が無く、滅多に洋服を新調しない私にとっては、様々な店舗が見られいっぺんに購入できるアウトレットモールは実に快適な場所であったのだ。
最後に訪れた時も「だいぶ店舗が減っちゃったなぁ」とは思っていたが、まさか数年で閉店に追い込まれるとは思わなかった。







加えて、このレラには一風変わった思い出がある。
苫小牧へ引っ越す前の2017年の夏あたりだったか、ここレラでホラー系脱出ゲームのイベントがあると聞いて、当時の上司や仕事仲間たちと数人で訪問したのだ。
閉店後のモール全体が舞台になっていて、あちこちを徘徊するゾンビから逃げながら謎解きをして脱出するという大規模なもの。
消灯されたフードコートでゾンビに追い掛け回されたり、屋外のスピーカーから避難指示のサイレンが流れたりと、すさまじい非日常体験で大いに楽しませてもらったのを覚えている(脱出ゲームの成績は散々だったが)。
ああいうイベントを少し活用して集客に繋げられなかったものか。


モールの中心部にある「アトリウム」やキッズコーナーもご覧のひとけの無さ。
それでも無人のゲームコーナーでは、クレーンゲームなど全ての筐体の電源が入れられていた。



自分以外誰もいない屋内に張られていたイメージ画、現状とあまりに掛け離れており悲しくなる。



生い茂る草木に埋もれ行く屋外のオブジェ。
かつては剪定されていたと思われる。


なお、今回の大型商業施設終了は、小売店の総面積が1000平方メートルを下回ったことによるもの(大規模小売店舗立地法)。
敷地内には飲食店など未だ4店舗が残り、営業は続けるという。
半導体メーカー「ラピダス」や関連企業の進出が注目されている千歳市だが、レラ跡地の活用法はまだ未定だ。

(2024年訪問)
コメント (2)
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おもしろ公園ぐらんぷり2024 第4回

2024-10-20 23:25:33 | 北海道内の旅行・風景


第4回:千歳市の愛され恐竜?怪獣?
(東雲町かいじゅう広場 千歳市東雲町3丁目3−1)



好評を頂いております「おもしろ公園ぐらんぷり2024」。
今回からは札幌市を飛び出しまして、まずは2つ隣町の千歳市にある公園を紹介!
千歳市消防本部のすぐ隣にある「東雲町(しののめちょう)かいじゅう広場」へとやってきました。
市の中心部なので近くには市役所やハローワークなどの施設がありますが、千歳にあまり馴染みのない私は初めて訪れるエリアです。

この公園や遊具の存在も全く知らなかったのですが、沿道からもその姿は大いに目立っておりました。



恐竜型の巨大遊具♪





「かいじゅう広場」と名前が付けられた場所ですが、モチーフは実在していた恐竜でしょうか、それとも空想の怪獣?
コンクリート製と思しきボディは爬虫類っぽいザラザラの表皮が中々リアル。
尻尾の部分はお決まり?のすべり台構造。横っ腹の石積みの階段が豪華です。



さて、この「かいじゅう広場」を含め、一帯は東西に約1キロ続くグリーンベルトになっています。
元々は住宅街の防火目的で整備されたものなのだとか。
8つの広場が6町にまたがっており「広場の場所と名称を分かりやすく」などの意見があったことから、市は2009(平成21)年~2015(平成27)年に「グリーンベルト活性化事業」と称し、遊具の更新や整備などのリニューアルを実施。
この「かいじゅう広場」をはじめ「花の広場」「親水公園」などの愛称が付けられました。
この恐竜?の遊具もその時に設置されたものだと思われます。



公園内にはもう1匹、小さめの恐竜のオブジェがありました。
こちらは一目瞭然、ステゴサウルスですね。
ゴツゴツの背中の板のせいで跨るのは難しそう……(^_^;)笑



2匹(?)のコラボ。
すぐ近くには千歳川が流れており、対岸の親水公園では訪問時、偶然にも夏祭りが開催されており、穏やかなせせらぎと共に屋台や子どもたちのダンスステージを楽しませてもらいました。
なかなか良い雰囲気の場所です。

次回は千歳市と恵庭市の2つのおもしろすべり台を紹介します。

(2024年訪問)
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おもしろ公園ぐらんぷり2024 第3回

2024-10-09 22:06:35 | 北海道内の旅行・風景
第3回:ストーブ天国!
(やなぎ公園 札幌市白石区平和通5丁目北8)



札幌市白石区にあるやなぎ公園にやってきました。
JR白石駅からもほど近く、数年前から一度来てみたいと思っていた場所です(^_^)。
住宅街にある小さな公園ですが、モニュメントにレンガが使われていたり地面に敷き詰められていたりとお洒落な雰囲気があります。





さて、こちらのやなぎ公園、まず入り口の車止めが何ともユニークな形をしております。



さらに、レンガのモニュメント前にある砂場には……。
これはストーブのオブジェですね!
先ほどの車止めもダルマストーブをモチーフにしているようです。
私は世代ではないのでよく分からないのですが、正面についている円盤は調節ハンドルか通気口を再現しているのかな?



公園内にはもう1台、ストーブ型の噴水もありました!
上に乗っているヤカンが何とも可愛らしいですね!(^_^)
訪問時は残念ながら止められていましたが、ヤカンの口から水が出てくるようです。

なぜ、あちこちに珍しいストーブのオブジェがあるのでしょうか。
公園内に簡単な解説版がありました。



この場所は、白石の歴史を代表する、道庁赤レンガの『白石レンガ』や、石炭ストーブの原点となる『ふくろくストーブ』にゆかりのある場所なので、レンガとストーブをテーマにして、公園をつくりました」とあります。

調べてみると、このやなぎ公園がある場所は、かつて「鈴木煉瓦製造所(1884年創業)」経営者の邸宅と庭園があったそうです。
公園内のカエデやニレなどの木は当時の庭園に植えられていたものなのだとか。
そして社長の鈴木豊三郎氏の娘婿となった福岡清春氏という人物は、大正時代後期に石炭ストーブの「福禄(ふくろく)ストーブ」を開発。貯炭式で給炭頻度や煤煙が少ない同製品は大当たりとなり、寒冷地の暖房手段として大きく貢献したといいます。

この地のレンガとストーブの歴史にちなんで、公園内に可愛らしいオブジェがあるんですね!



公園隅の水飲みも、ぜいたくにレンガが使われたお洒落なデザイン。

(2024年訪問)
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おもしろ公園ぐらんぷり2024 第2回

2024-09-25 23:38:07 | 北海道内の旅行・風景


第2回:昆虫王国!
(常盤公園 札幌市南区真駒内269-1)


芸術の森」近くの住宅街にある常盤公園にやってきました。
立派な遊具と広場の他、野球場やテニスコートもある規模の大きな公園です。

かつて本州にある別の公園の写真で存在を知り、一度見てみたいと思っていた遊具の同型が、この公園にあるという事で訪れました。
なお、残雪がありますがかなり前の撮影です……(2017年)。
取り上げるタイミングがありませんでした。許してね。

さて、まるでお城のような巨大アスレチック遊具の近くに鎮座していたのは……。



カブトムシ型のすべり台♪



コンクリート製と思しきボディは化粧直しされて間もないらしく、綺麗でした。
デフォルメしつつも昆虫らしさを捉えた6本脚や、立派なツノの複雑な造形のおかげで迫力たっぷり
でも、つぶらな瞳は愛らしくもあります(笑)。
前後がすべり台になっているという珍しい構造。




カブトムシの周りには、少し小さめなクワガタとテントウムシ、イモムシのオブジェが。
クワガタが非常にリアルなのに対し、イモムシは粘土アニメに出てきそうなキャラクター風なのがチグハグで面白いですね(笑)。

(2017年訪問)
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