ホルマリンのマンネリ感

札幌出身苫小牧在住、ホルマリンです。怪しいスポット訪問、廃墟潜入、道内ミステリー情報、一人旅、昭和レトロなどなど…。

モデルカーで不人気車~インフィニティQ45~ その2

2013-05-28 23:30:37 | 車、プラモ、ミニカー
前回からの続きです!
昨日は実車の解説ばかりで、写真でUPしたプラモデルについては全く述べずじまいでした。いい加減プラモについて書きますね。


「インフィニティQ45」(フジミ製)

 どっちかというと、僕は90年代のセダンというのはあまり興味が無く、インフィニティQ45も、その存在は知っていましたが、「な~んか変わったクルマだな~。」というくらいの認識しかありませんでした。
 しかし、数年前、「モデル・カーズ」という模型雑誌で、バブル期の高級車プラモが特集されていて、そこに掲載されていたフジミ製・Q45の完成作品(作:北澤志朗氏。内装はアオシマ製に置き換えられていましたが。)に衝撃を受けました。
 美しいパール・ホワイトに仕上げられたボディは、グリルレスによる車全体のなめらかなデザインに非常によくマッチングしていて、ひたすら魅力的。いつまでも見ていて飽きない写真だったので、後日、そのページだけを目当てに中古本を購入してしまったほどです。
「Q45ってこんなに素敵なクルマだったのか!ぜひ部屋に飾りたい!!」
という事で、自分も「フジミ製・インフィニティQ45」の制作を決意。

 しかし・・・。このプラモ、既に絶版になっているのか、どこの模型店にも置いてありませんでした・・・。「アオシマ」からも同車のプラモデルは発売されていて、こちらは普通に購入可能でしたが、ボディのパーツが妙にカクカクした造形で、僕が雑誌で見て心を撃たれた「イヤらしいなめらかさ」が表現できておらず、なんかビミョ~。
「やっぱりフジミのが作りたい!!」というコダワリのせいで、夢はかなわないまま2年ほど過ぎてしまいました・・・。

 そして、今年4月。某所「ハード○フ」にて、840円で売られていた中古品「フジミ製・インフィニティQ45」についに遭遇!!


・・・パトカー仕様でしたが。
・・・個人的な意見ですが、昔からパトカーというのはなぜか魅力を感じません・・・。やはりどの個体も全く同じ白黒で統一されているからでしょうか。それとも、誰もがドキッとしてしまうその見た目のせいでしょうか・・・?

 そんな理由で、一瞬は買うのをためらってしまいましたが、
「いや、パトカーのプラモといってもベースは同じでしょ?ノーマル仕様でも制作できんじゃね?
という事で結局購入。
 で、写真でお分かりのように箱絵 完・全・無・視ノーマルで作ってしまった次第。


箱には、パトカープラモならではの専用パーツが多数付属、と誇らしげに書かれていますが、全く使用せず。
大量に入っていたパトカー専用デカールも開封しないままジャンク・ボックス行き。
(・・・多分これフジミの社員さんが見たら泣きますね。ごめんねフジミさん。)

 ・・・しかし、こんな威圧感満点のパトカー、実際に存在したんでしょうか?こんなに高価な車を使う必要なんてどこにもないし、燃費も悪そう。それ以前に標準装備のサンルーフのせいで、パトランプ付けるスペースも無かったのでは?

(注:今回のフジミのプラモには、何故かサンルーフの再現が無く、パトランプは普通に接着可能である。)


ノーマル仕様で制作するにあたり、元となっているプラモは同じなので、特に改造した場所はありません。1つあるとすれば、ボディとシャシーを合体させるときに、普通にハメた場合だと後ろの車高だけなぜか高くなってしまうので、ジャンク・パーツで適当にツメを自作、車高を低くしてドッシリ感を強調。

「パトカーバージョンしか入ってないかな?」と心配したデカールも、ナンバーなど普通のものがセットされていたので、とても助かりました。

 ボディカラーは、前回の「バキュームカー」でも使用したクリーム色のホビースプレー。1年前に、別のプラモに使用するために買った時から、「残り半分はインフィニティを買ったときに使おう」と決めていました。今回のプラモとバキュームカーに使用したおかげで、やっと綺麗に使いきることができて良かったです。
 こんな色、本当は純正色には無いんですが、結構似合っていると思いません?

 全体的にシンプルなパーツ構成のプラモで、組み立てはとてもし易かったです。ただ、フジミのデカールって、結構モロい印象があるのは僕だけでしょうか?全てのデカールを無事に貼り終わりホッと一安心かと思いきや、水分が完全に乾いた時にナンバー部分がポロっと欠けて落ちてしまった、というのが2度ありました。これは過去にトヨタ・プラッツのプラモを作った時にも経験しました。キットが古かったからなのか、僕の貼り方が悪いのか。



 とりあえず完成は出来たものの、全体的にミスが多く反省の多い作品になってしまいました。画像をよく見れば分かると思いますが、ブラウンのラインがはみ出しまくりです。また、サイドマーカーの部品をウラオモテ逆に取り付けてしまうというマヌケな失敗も。
 そしてボディ塗装。近くでスプレーを吹きすぎたのか、表面がブツブツになってしまうという現象が発生(泣)。必死に修復しましたが、光を当てて見れば塗装のムラが一目瞭然です。


↑僕がQ45のプラモを作るきっかけとなった「モデル・カーズ」167号の写真と全く同じアングルで撮ってみました。雑誌をお持ちの方、もしくは僕の下手さ加減を実感したい方は是非見比べていただきたい。今回のプラモ制作で、プロモデラー・北澤志朗氏の偉大さを改めて実感しました。
(それにしても、あれだけの拡大写真でもアラが全く見られない北澤氏の技術力は尊敬に値します。)

・・・ところで、自分で制作したこのプラモ、こうやってじっくり撮影していたら、何故か焼きプリンが無性に食べたくなってくるのでした。

完。

 
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モデルカーで不人気車~インフィニティQ45~

2013-05-27 22:44:31 | 車、プラモ、ミニカー

「インフィニティQ45」。
 恐らく、結構な車好きでない限りピンと来ない車種だと思いますが、皆さん、これどこのメーカーの車だと思いますか。
 フロントグリルが無く、全体的にテロンとしたなめらかさを持つボディ。どことなく日本離れしたクドイ外観は、何やらアメリカのだだっ広いハイウェイに居そうな雰囲気です。フォードあたりに、こんな感じの車があったような。

 しかし、これは外国車ではありません。ニッサンですよニッサン。
 バブル真っただ中の1989年、天下の日産は米国臭ムンムンのこんな素敵な車を発売していたんですね。



 「インフィニティ」とは、これまた相当な車好き(北米仕様車マニアとか)ぐらいしか知らなさそうな名前ですが、日産の北米向け高級車ブランド名です(トヨタでいう「レクサス」の位置づけです)。あちらでは現在でもメジャーなメーカーで、日本でもおなじみの車たちをベースに、「アメリカ臭く」変身させたモデルが好評発売中です。日本国内でも、北米仕様車好きのマニアが乗っているのをごくたまに見かける事があり、普通の「テラノ」だと思ったらエンブレムが違っていてドキッとしたりします。
 
で、その「インフィニティ」が世に放った第一号車が、今回の「Q45」です。バブル期にふさわしい超高級大型サルーンとして、日本でも少し遅れて発売される事になりましたが、こちらでは新ブランド設立とはならず、「インフィニティ」はそのまま車名に取り込まれ「ニッサン・インフィニティQ45」となりました。

 ニッサンが、この車に込めた意気込みは、ズバリ「妥当ベンツ&BMW&ジャガー」。「ひたすらデカく、ひたすら高級に」というバブルの勢いが、当時のニッサンをこのような壮大な目標へと導いたのです。これは当時のトヨタも同じであり、ほぼ同時期に「セルシオ」を開発。木目、本皮を贅沢に使用した豪華な内装、高性能の各種機器と高い静粛性で勝負に出ました。アメリカには「レクサスLS400」の名で導入、かなりの高評価を得ます。
 そんなトヨタに追い付け追い越せと、ニッサンが「Q45」に取り入れたのは「個性」のように思います。「日本独自の美」というコンセプトのもと、フロントの巨大なエンブレムには何と七宝焼きを使用。インパネは、高級車には重要なアクセントである木目調パネルを排し、漆塗り&金粉仕上げというブッ飛んだ発想(オプション装備)。またハンドリングは、高級車にもかかわらずスポーティなものに仕上げられていました(そのため、静かさではセルシオに及ばなかった)。

 そして、何といってもQ45の「個性」を端的にあらわしていたのが、そのフロントマスク。まぁ写真を観れば一目瞭然ですが、車のデザインにおいて常識であったラジエーターグリルが存在しないのです。そのため、横に長く丸っこいフロントライトと相まってのっぺりとした表情となり、フォード系の顔立ちに。この辺のデザインは「日本独自の美」と言われても「?」となってしまうような気がします。



 で、結論から申しますと・・・。この「Q45」、あまり売れませんでした。挑戦的すぎたボディデザインが裏目に出てしまったのが、その大きな要因でしょう。それまでの高級車には無かった「グリルレス」のフロント部分は、発売当時から不評でした。やはり車はグリルの存在によって表情も際立ちますし、存在感も増すもの。何か物足りない、押しの弱いQ45ののっぺり顔は、主張性が重要である高級車市場には全くなじみませんでした。「やっぱりグリルは必要だったね。」と、登場4年目(1993年)のマイナーチェンジではダミーのグリルが追加され、再スタート。しかし今度は逆に普通すぎるというか何というか・・・。結局、1996年に、3代目シーマに車名を譲り(北米のみ。日本では車名は完全に消滅)、オリジナルのQ45は生産を終了してしまいました。

 という事で、Q45の売り上げは、日米共にライバルと言われたトヨタ・セルシオに惨敗。セルシオは現在でもトヨタ史に残る名車として語り継がれていますが、Q45はもはや完全に忘れ去られてしまった不人気車。セルシオのような地位は築けませんでした。
 ちなみに札幌でのお話ですが、現在でもセルシオは比較的多く見かけますが、Q45は残念ながら未だに一度も見たことがありません(同車がベースのプレジデントなら、たまに見かけるが)。

 ・・・ここまでQ45についてさんざんに書いてしまい、同車オーナーやファンの方に怒られそうな記事になってしまいましたが、誤解されないようにここで一つ述べておきます。
僕はセルシオよりQ45の方が好きです。
 セルシオは、個人的には「妥当な高級セダン」という感じでキレイにまとまり過ぎており、あまり面白くないんですよね。やはりちょっと他には無い個性的な雰囲気を持ったQ45の方が、僕には魅力的に映ります。やはり、これは少数派の意見なんですかね・・・。



思いのほか長くなったんで、続きます・・・。次回はこのプラモデルについて詳しく書く予定。

続くよ!!
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遥か彼方へ、バキュームカー。

2013-05-23 23:47:59 | 車、プラモ、ミニカー
・・・昭和の人間にとっては嫌でも記憶に残っている車

平成の人間にとっては見る事も皆無、用途すらいまいちピンと来ない人も多いであろう車。



それがバキュームカー。


僕は1993年生まれなので、バキュームカーなんてものは既に伝説の存在。その姿を拝むことが出来たのはわずか2回です。

1回目は、十数年ほど前。父の車に乗っているとき、家からそう遠くはない団地に停まっている後ろ姿を2秒ほど見たのみ。すぐに通り過ぎてしまいましたが、あのリール(ホース巻き上げ機)の付いた独特な形のタンクはバキュームカーに違いない。

2度目はぐっと最近になり、去年の秋になります。チャリで学校に行く途中、見たこともないほど古い「ニッサン・ディーゼル」が向かいからやってくると思ったら、荷台はずんぐりしたリール付きタンクという「どう見てもバキュームカー」仕様。あっという間にカーブの向こうに消えてしまいましたが、その良い感じにヤレた哀愁漂う雰囲気が忘れられず、車体に書かれていた会社名を頼りに事務所の場所を特定、後日、自転車で向かうというストーカーばりの行為を行った。
(その時は結局見られなかったが、機会があればまたリベンジしたい。)


このように、僕はバキュームカーに全くなじみが無く、満足に見たこともありません。その現代においての希少性と、「もっとじっくり観察したい!!」という欲望が、バキュームカー世代でないにもかかわらず、僕を「バキュームカーオタク」へと仕立て上げたのではないでしょうか。
(・・・いや、むしろ当時の悪夢を知らないからこそ、好きになれたのかもしれない・・・笑)


で、前回はバキュームカーが好きすぎて、当時モノのボロボロのトミカを再生したのですが、せっかくなので、再生したヤツを家にあるバキュームカー・ミニカーと並べて記念撮影したいと思います。

まずはこちら。「トヨタダイナ バキュームカー」!

トミカ№35「エルフ バキュームカー」の後継モデルとして1980年に登場、そのまま2001年まで発売され続けた超長寿モデルです。これはまだ発売バリバリ現役だった90年代後半頃(たぶん)に買ってもらったものです。
・・・バキュームカーのミニカーが現役で買えたというのも、時代を感じてしまいます(もっとも、さっきから述べているように、当時でもバキュームカーは皆無でしたが)。

「トヨタ・ダイナ」というのも、90年代半ばでは既に絶滅状態で、唯一見たのは幼稚園に行く途中の、立体交差のふもとにあった廃車体(トラック仕様)でした。
古臭い外観とニヤけたオッサンみたいな表情が大好きで、通りかかると必ず見ていたのですが、しばらくしてから撤去されてしまい、相当落ち込んだのを覚えています。


・・・まあそれはいいとして、改めて外観を。

御覧のように、子供向けおもちゃにしては十分すぎる出来です。
この個体は、前輪のタイヤが曲がってしまっていますが、全体的に傷も少なく、タンクもキレイな状態のまま生き延びてくれていました。大事に使っていたのであろう当時の自分に感謝。

それでは、新旧バキュームカートミカを一緒にパチリ。

・・・幼児の頃に愛読していた「トミカずかん」に、この2台がこうして並んで掲載されており、タンクのリールが再現された「ダイナ」の方に対し、リールの無い「エルフ」の「物足りない感じ」が大好きで、欲しくなりました。(←よく分からない事書いてスミマセン。)

あれから十数年。こうして自分で並べて撮影することになるとは。


続いてこちら。「トミカリミテッド・ヴィンテージ(TLV)」の「マツダT2000 バキュームカー」です。

3輪トラックのバキュームカー!!!
常にマニアックなミニカーを出しているシリーズだからこそ発売できた「究極のミニカー」ではないでしょうか。
(実際、公式ホームページにもこんな解説が書かれていて、スタッフ公認してます)


この緑色の個体は、実在する広島県の「江能環境整備」の作業車をモデル化したもの。
・・・何と2013年現在、現存しており、実際に現役で活躍しているらしいのだ!!!

数年前に、旧車雑誌「オールドタイマー」にて突如デカデカと特集され、
「うぉぉを!!こんなのが現存!?しかも現役!!」と、全国の旧車マニアに衝撃を与えました。
僕も、その時の記事はエロ本見るかのごとく興奮MAXでかぶりついたのを覚えています。

ミニカーでは、青色のノーマルタイプとの2種類が発売されましたが、旧車好きならば迷わずコチラを選ぶでしょう!!

さすがに、「どこまでもとことんこだわる」TLVクオリティだけあって、全体的に再現がスバラシ過ぎます。複雑なホース部分は見ていて飽きません!ちなみに、写真にはありませんが、別体でバケツの部品まで付属しています。

どうしても心配せずにはいられないのが、三輪ゆえのその不安定さ。ミニカーを観ているだけでもその危なっかしさが伝わってきます。

・・・まぁ、3輪の良いところは、「小回りが利く」ところであって、この3輪バキュームカーも、4輪では入れない路地の奥に楽々行ける、という理由で現代でも生き残っているらしいんですけどね。


ということで・・・いよいよスリーショットといきましょう。


「T~ちゃんです!」
「えるふです!」
「だいなです!」

「3台あわせて・・・」


「バキュ~ム★です!!」(←コレがやりたかっただけ)


・・・最後に。現代の街中ではバキュームカーはほぼ絶滅か、と思いきやそうではなくて、タンク部分をステンレスの箱で隠して普通のトラックにカモフラージュした「イマドキ」なバキュームカーが結構いるそうな。何でも現代では「タンク部分が丸出しの、いかにもな外観は嫌われる」ので、こんなのが主流になっている、というのをこの前ある本で読みました。

僕も知らないうちに結構な数のバキュームカーとすれ違っているのかもしれん。そうでないかもしれん。

完。


・・・長々とバキュームカーを思い入れタップリに語って終了。

ところで、つい最近まで、トミカ再生と並行してあるプラモデルを制作していました。4月に念願かなって購入した「ずっと探していたプラモ」の2台のうちのどちらかです。

果たして、タミヤの「カリーナED」なのか、フジミの「インフィニティQ45」なのか。

既に完成しているので、次回UPします。
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♪あーたーし~~ハタチ~ハタチ~ハタチ~。

2013-05-21 23:48:30 | 思い出に残った一日
なんだかんだ言って今日で20歳になってしまいました。

う~ん、なんだか実感わきませんな~。

酒、タバコ解禁ですが、まだどちらにも興味ないので(ってゆ~か未だに酒の美味しさが分からん)、まだ手は出さない事にします。


ちなみに・・・。去年のこの日は金環日食やら「イーアス札幌」で生SKE48など様々なイベントがありましたが、今年は何も無し。特にサプライズ的な事も無し。(泣)


誕生日プレゼントは特に欲しい物も無かったので現金をいただきましたよ。

・・・誕生日に生の金というのもあまり気持ちのいいものでは無いような気もしますが、これを大事に取っておいて、7月に発売される「タミヤ ハイエース・クイックデリバリー」のプラモデルでも買おうかなと思います。(←ガチで今から楽しみすぎて仕方ない。分かる人には分かる。)



・・・以上です。予告していた「バキュームカー特集」は次回にやります。スンマセン。
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トミカをプチ再生

2013-05-18 21:59:05 | 車、プラモ、ミニカー
「GWに決行する」と宣言した「トミカ バキュームカー」のレストア、
ようやく完了しました。

では、その様子を短いですがダイジェストでどうぞ。


まずはベース車を改めて観察。



幼少の頃、「トミカずかん」で写真を見て欲しかった「いすゞエルフ バキュームカー」でございます。恐らく1980年ごろに絶版になったものです。

こちらは、以前も書きましたが某リサイクルショップで200円で購入。最初は1000円というプレミア価格だったものが、あまりのボロさで売れず500円、200円と段々と値下がりしてきたのをハンティング。古い型のホイール部品にご注目。

御覧のように塗装が剥げて傷まみれ、ホース部品も欠品。せめて車軸がイカれていないのが幸運といったところです。


よく見てみるとこの個体、車内に砂が結構詰まっております。
・・・コイツ、恐らく以前は公園の砂場かどっかで活躍していたのでしょう。変にタイヤの角が削れていたり、引っ掻いたような傷が多いのもその影響でしょうか。
(そういえば僕も同じような遊びしたな~。マジョレットのVWゴルフとか埋めてました。)


で、まずは完全に分解して内部の汚れをゴシゴシ洗おうと思ったんですが・・・。ボディとシャシーの部品を接続している「カシメ」というものが曲者で、簡単には外れないのが「トミカ改造マニア」の間では有名。ネットで調べてみると電動ドリルで破壊するしか方法は無いようです・・・。

家にはドリルなんてものは無いので、地道にネジとトンカチで外そうと思ったんですが、いくらガンガン叩いてもびくともせず。泣く泣くあきらめました。


ということで、車内は軽く水でゆすぐだけで終了。窓の薄汚れも取りたかったのですが・・・仕方ない。


で、外装です。塗装膜が剥げてガタガタになっているので、まずは100円ショップで買ってきた「鉄用サンドペーパー」で残りの塗装も大雑把に削り、表面を滑らかにします(すみません、このへん写真撮り忘れです)。


タイヤ、タンク部分などを厳重にマスキングし、ボディ塗装します。グリルの別体部品はバキッと無理矢理はがしました。

今回使用したのは、ちょうど使い道が無くて余っていたクリーム色のホビー用スプレー。あるプラモデル制作に使用するために、1年前にホームセンターで購入したものです。
・・・オリジナル色よりも黄ばんでしまいますが、違和感は無いのでOKということで。

塗装削れまくりだったグリルの部品は、シルバーのスプレーをシュッとひと吹きで終了。ホイール部品も塗装が剥げていたので、シルバーのガンダムマーカーで着色。

タンク部分は、若干薄汚れて光沢も無くなってしまっていますが、緑の塗料はあいにく持っていないので、そのままにします。


最後に、欠品していたホース部品ですが・・・。これも適当に、家にあったカラフルなゴムバンドを黒く塗装して、両面テープで接着。

かなり適当でしたが、完成!!



意外とイイ感じじゃない?

ホースをくっつけるとグッと雰囲気が増しました。やっぱりバキュームカーはホースが命ですな!!
・・・で、そのホースですが、単にゴムバンドを黒く塗っただけなのになかなか生々しく仕上がりました。何だか今にもゴボゴボと音がしてきそう。

サクサクと適当に作業した割には満足な出来です。我ながら、目を細めて見れば新品にも見えなくはないと思うんですが、皆さんはどうですか。

自分で再生した個体ですが、長年欲しかったものをついにGETできたようでなんだか嬉しくなるのでした。



ということで、こんなに適当な作業でも、一応はトミカの再生は出来るということです。皆さんも挑戦してみてはどうでしょう!?
この「エルフバキュームカー」の再生に挑戦してみたいと思った方、札幌市西区の「ネットワン宮の沢店」にほぼ同じ状態の個体(ホース欠品、旧ホイール部品)が840円で売られていたので(2013年5月現在)、購入はお早めにどうぞ!

完。



・おまけ
「いすゞエルフ」のトミカといえば、実は既に1台持っています。せっかくなので、ベッドの下で眠ったままの「トミカBOX」から埃まみれのを引っ張り出しました。

ごみ収集車バージョンです。乗り物大好き少年だった幼児の僕に、親が買い与えてくれたものです。
物ごころ付いた頃には既に家にあったような気がします。なのでどこで入手したのかは全く不明。

けっこう良くできており、荷台を上げると後ろのゴミ投入部分がカパッと自動的に開くハイテクなギミックが付いていて楽しい。

・・・奇妙なことに、この「エルフ・ごみ収集車」モデルは、僕の生まれる10年以上前に絶版になり、「ミツビシ・キャンター」の収集車にモデルチェンジされたはずで、僕が持っているはずが無いんですが・・・。(もしかして、個人商店の売れ残りでも買ってきたのかな?)

当時、幼稚園の友達が持ってるのはみんな「ミツビシキャンター」の方のゴミ収集車で、それを見るたびに「うっへっへ・・・。僕の収集車の方がレアだぞ~ん」と心の中で勝ち誇っていたのを思い出します(←この時から変態でした・・・笑)

写真をご覧のように、現在でも傷は少なくまずまずの状態で、今回レストアしたバキュームカーの再生前の個体より数倍キレイです(大事に使っていたのか、あまりコレで遊ばなかったのか、綺麗な理由は不明)。

売ったらそれなりの値段になりそうですが、当時からお気に入りで思い入れのあるトミカなので、売る気はまったくありませんよ。

完。


・・・さて、せっかくバキュームカートミカを再生したんだから、次回は僕の持っているバキュームカー・ミニカーをゲスト出演させて「バキュームカー特集」でもしようかと思います。
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