ホルマリンのマンネリ感

札幌出身苫小牧在住、ホルマリンです。怪しいスポット訪問、廃墟潜入、道内ミステリー情報、一人旅、昭和レトロなどなど…。

兵庫、岡山、広島珍スポットラリー その17

2021-08-31 21:19:26 | 旅行(道外)2018~2019
※2019年の旅行記です。コロナ前の雰囲気をお楽しみください。

3日目 午後2時50分。

階段を登り切り、目指す千光寺の境内に到着しました。
「大宝山」中腹に位置する標高140メートルほどの千光寺は806(大同元)年に弘法大師が開基したと伝えられています。
入り組んだ参拝路をぐるりと回って本堂を目指します。


こちらが本堂。1686(貞享三)年の建立で、舞台造りはこの地方では珍しいといいます。
別名「赤堂」とも呼ばれ、本尊の千手観世音菩薩が安置されています。
33年に一度ご開帳の秘仏らしく、次回は2045年とのこと。

写真を撮って去ろうとすると、お守り授与所から
素敵なお守りですよ~、『め』が出る『め』が出る、うふふ
とおばあさんの呼び声が。
はて、『め』が出るとは??」と気になって思わず寄ってしまいました。

見せて頂くと、小さな達磨型のお守りで、傾けると黒目がピョンと飛び出てくる。
なるほど~、「『目』が出る」ね、とスッキリ。せっかくなので一つ頂きました。

笑い方が可愛らしいおばあさん、夫の親戚宅が恵庭にあるらしく、北海道へは何度も来ているとか。
札幌の大通公園が特にお好きらしく「あそこの綺麗な風景は本当に感動したよ~」と話していました。

本堂からの風景


おばあさんとの分かれ際、「あなたパートナーいないでしょう。持佛堂にぜひお参りしていって」とおすすめしてくれました。
愛染明王」が祀られており、恋愛運や縁結びにご利益があるとか。
さっそくお参りさせてもらいましたが、おばあさん、なぜ私に彼女がいないと分かったのでしょう…(※2019年現在)


その後は複雑に入り組んだ路地を歩いて麓の駅まで戻りました。
味のある家々の間に細い坂道が延びていて趣深い。ここにも野良猫がたくさんいました(*^_^*)。


午後2時50分。

旅も終盤に近づいてきました。
尾道を充分に満喫できたので、本日の宿泊場所かつ今回の旅の最終目的地である広島市中心部へ向かいます。

JR山陽本線三原行きに乗車し、糸崎駅で岩国行に乗り換え。


午後4時半、広島駅に到着!



さすが歴史ある路面電車の町、広島。駅前広場に広島電鉄(路面電車)の複線ターミナルがあって驚きました。
宿泊場所のホテルに向かうため6駅ほど乗車します。

「八丁堀」電停にて下車。



にぎやかな夕方の飲み屋街を10分ほど歩き、無事に本日のホテルに到着しました!
なお夕食はホテル近くのチェーン店で済ませました。


この旅最後の宿泊場所、料金は3400円でした。
安くて大変良いのですが、呼び出し電話がダイヤル式……(^_^;)

次回、最終回。
忘れてはならない記憶。そして新幹線で兵庫まで戻る!

続く。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

兵庫、岡山、広島珍スポットラリー その16

2021-08-29 00:35:42 | 旅行(道外)2018~2019
※2019年の旅行記です。コロナ前の雰囲気をお楽しみください。

3日目 正午。

福山市から始まった人生初の広島訪問。
広島市へ向かうまでの瀬戸内海沿いには、尾道、竹原、呉など魅力的な街が目白押し。
本当は全部巡りたいところなのですが、時間が限られているので「坂と文学と映画の町」として有名な尾道市を選んで訪問してみることにしました(*^_^*)。

山陽本線 糸崎行きに乗車。

20分ほどで、高架から海に面した尾道の街並みが見えてきました。気分が高まりますね(*^_^*)

12時半、尾道駅に到着!

駅を出ると、すぐさま目の前に瀬戸内海の「尾道水道」が広がります。対岸に見えるのは向島
気持ち良く晴れた青空と澄んだ海に思わず深呼吸します。

岡山市と広島市のほぼ中間に位置する尾道市は海運による物流の集散地として繁栄し、1960年半ばごろまでは広島県東部で最大の都市でした。
現在は瀬戸内海の島々を結び、愛媛県今治市まで繋がる「しまなみ海道(全長60キロ)」の起点になっています。


駅から少し歩くと、観光客らでにぎわう全長約1.2kmの「尾道本通り商店街」が始まります。
200店以上の店舗が並ぶというアーケード街を歩いてみると、歴史のありそうな味わい深い店舗や看板が至るところあり、旅情を掻き立てられます。
創業100年を超える老舗は10店舗以上残っているといいます。



一番街をてくてく歩いてゆくと、ひときわ目立つお目当てのお店が見えてきました。
約100年の歴史を持つ銭湯「大和湯」の建物をリノベーションした
雑貨とカフェのお店ゆーゆーです!(※)

(尾道市土堂1-3-20)(※現在は中華料理店「大和湯 -YAM TOU-」となっています)

さっそく建物内に入ると、脱衣所と浴場の壁は取り払われ、半分が雑貨とお土産の販売コーナー、もう半分が食事スペースとなっていました。
貼られたままの鏡や年季の入った靴箱、そして奥のタイル張りの壁と高い天井が、銭湯の雰囲気を色濃く残していて楽しい。会社名入りの小さな鏡が並ぶ元・洗髪スペースは厨房に。
(店内撮影禁止でした……)

尾道ラーメンセット(850円)をいただく。

ここ尾道市が発祥の、広島県東部に広がるラーメンなんだとか(許可を得て撮影)
スープは鶏ガラと瀬戸内海の小魚からとったダシに醤油を合わせたものがベース。
あっさり風味で美味しかったです(*^_^*)


食後は商店街を外れ、山の上の「千光寺」を目指して坂の町を散歩することにしました。
山陽本線の踏切を渡り、長く伸びる石段を登って行きます。



「文学の町」「映画の町」とも呼ばれる尾道。林芙美子志賀直哉といった文豪が居住し、志賀の「暗夜行路」はここ尾道で執筆されたといいます。
また、映画では「尾道三部作」とも呼ばれる大林宣彦の「転校生」「時をかける少女」「さびしんぼう」などが有名。ドラマや写真集の撮影に使われたり、アニメの舞台になることも多い。


尾道水道を見下ろすように、段々になった町並みにはいくつもの寺が並び、ロケ地として人気なのもうなずけます。
そして千光寺に向かう参道には、なぜか野良猫がたくさん(*^_^*)。
暖かな気温も相まって、のんびりした雰囲気が漂います。
思わずつじあやの「風になる」を口ずさみながら、撮影に夢中になってしまいました(笑)。



次回!
千光寺にお参り&広島市中心部へ!

続く。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

兵庫、岡山、広島珍スポットラリー その15

2021-08-17 18:23:24 | 旅行(道外)2018~2019
※2019年の旅行記です。コロナ前の雰囲気をお楽しみください。

3日目 午前10時20分。


入館料900円を払い、いよいよ福山自動車時計博物館の本館へ入場します。
日差しの降り注ぐ開放的な館内。ズラリと並ぶクラシックカーと昭和家電、日用品、そして蝋人形が出迎えてくれます。

なかなか素晴らしい出来栄え。



オバマ元大統領にヘンリー・フォード、クリントン&リンカーン、ペリー、マッカーサー、吉田茂といった面々。これは楽しい(^^)

塔時計(タワークロック)とエジソン

時計台用の塔時計は1600~1900年代ものを約40台所蔵しているとのことです。

ジェームス・ディーンとエルヴィス・プレスリー




車の周りを囲む展示物は多種多様。壁を埋め尽くす大量の掛け時計が圧巻で、時を刻むコチコチという心地よい音が響きます(^^)。
他、アンティーク木馬やオルゴール、ブリキのミニカーやプラモデル。天井からは飛行機の玩具がぶら下がり、軽飛行機「ハイパーチェロキー」の実物展示もあります。

さて、この博物館のコンセプトは「のれ、みれ、さわれ、写真撮れ」。
大量生産・大量消費の現代こそ、戦前、戦後の激動の時代を五感で感じてほしいという館長・能宗孝氏の思いが込められており、なんと館内のすべての車は自由に乗車可能!
車好きには最高の空間なのです。


T型フォードスピードスター(1915)、ダットサンフェートン(1935)、そしてこちらのダットサンセダン(1936)などのクラシックカーでも、ドアを開けて運転席に座ることができます。
さっそく恐る恐る乗車……。やはり小さいです。


自動車史には欠かせない存在、初代・トヨペットクラウンの初期型(1955)。
先ほどのような戦前のクラシックカーは詳しくないので、この辺りからやっとピンとくる顔ぶれ(^_^;)笑
観音開きのドアを開け、せっかくなので役員気分で後部座席へ。
これまで柵やロープ越しで見てきた初代クラウン、スプリングでボヨンボヨンの座り心地を体験できて感動です。



ズラリと並ぶ60年代以降の国産車たち。初代三菱ミニカ、マツダR360クーペ、トヨタパブリカ、マーク||バンなどなど。
博物館の定番カーから微妙にレアな車まで幅広い。

思う存分「のる、みる、さわる」。



1台残らずドアを開け、ハンドルに触るのはもちろん、クラッチ踏んでギアチェンジも体験させてもらいました。
今まで遠目に眺めていた子と、やっと手をつなげたような感じでしょうか(←気持ち悪い)。
なんて素晴らしい時間なのでしょう!


最初は「バタンコ」博物館をやりたかったというだけあって、オート三輪も充実。
マツダK360と、三輪の代表格ダイハツミゼットの初代、二代目が並ぶ。あとはオートバイに荷台を付けたようなバーハンドル車や、珍しい三菱ペットレオなども。


中でも同館ご自慢の1台はこちら、資料を基に忠実に再現されたマツダ3輪乗用タクシー(1950)。
戦後、GHQによる四輪自動車生産禁止令の中、ここ広島が本拠地の東洋工業(現マツダ)が苦肉の策として製造した「広島タクシー」仕様。
原爆で壊滅的な被害を受けた県内で5年ほど使われ「広島には緑が不足している」ことからこのカラーにされたといいます。なお、乗り合いで料金は一律50円。
製造台数は約20台だったといい、同館いわく「幻のバタンコタクシー」。


せっかくなので、大好きなスバル360や丸ハンドルのミゼットなどと記念撮影してもらいました(^^)。スタッフが気軽に応じてくれます。

なお、館内の展示車両は20台前後ですが、非公開のバックヤードには極めて珍しい商用車を中心に大量の車両がストックされており、頻繁に展示替えがされています。
実際、私が見学している最中も「今からベンツ入れますよ~」と教えてくれ、裏のシャッターから自走で館内に搬入する激アツシーンを見ることができました(^^)。
前回述べた日野コンマースなどもいつかは展示してほしいものです。
ほんと、ここは何度も訪れたい施設ですね。

昭和の日用品コーナー



古いガスコンロやミシン、桐箪笥などは古民家から譲りうけた物でしょうか。
ここを抜けると、館長が特に力を入れて収集されたという江戸時代中期~末期の櫓時計(本体から垂れたおもりの部分がやぐらを思わせるため、こう呼ばれる)や枕時計が別部屋に美しく陳列。
女性スタッフが丁寧に解説してくれました。


午前11時45分。

福山自動車博物館の見学を終え、駅前の福山城へ。
修学旅行生に混ざって天守閣を目指します。


・史跡 福山城跡
備後十万石の領主として1616年に入府した譜代大名・水野勝成が22年に完成。2022年に築城400年を迎えます。
1873年に廃城となり、天守閣などは国宝に指定されていましたが、1945年8月の空襲で焼失。
その後、1966年の市制50周年事業で復元されました。
現在、天守閣内部は福山市の歴史を伝える「福山城博物館」となっています。


次回!尾道へ移動。
風情ある町並みを散策します。

続く。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

兵庫、岡山、広島珍スポットラリー その14

2021-08-15 18:09:21 | 旅行(道外)2018~2019
※2019年の旅行記です。コロナ前の雰囲気をお楽しみください。

4月16日(火)(3日目!)

おはようございます。
朝、ホテルの無料朝食サービスを利用しようと1階の休憩スペースへ向かうと、パリのノートルダム大聖堂が火災で焼け落ちたという衝撃的なニュースが。
外国人旅行客と相席でトーストとゆで卵をいただき、岡山駅へ。

駅前にあった桃太郎像と郵便ポスト




さて、本日は岡山とお別れし、隣の広島県に突入します。
一番のお目当ては福山市にある、一度は行ってみたかった自動車博物館。さっそく向かいます。


8:40 JR山陽本線三原行きに乗車。

2018年に一瞬降りただけの岡山駅ホームですが、国鉄時代からの車両がたくさん入ってきて素敵。
ボックス席で車窓の田園風景を満喫しているうち、電車は広島県へ。

9:40 福山駅に到着!

駅前から史跡・福山城が見えましたが、後で訪問させてもらうことにして、住宅街を10分ほど歩きます。
すると……見えてきました。


・福山自動車時計博物館(広島県福山市北吉津町3-1-22)
1989年に館長・能宗孝氏が、家具メーカーだった実家の旧倉庫を活用してオープンさせた旧車とアンティークの博物館です。
古時計から始まり、「バタンコ(オート三輪)」など、昭和当時はあまり見向きもされなかった物を中心にコツコツと集められたといい、故に他の博物館では決して見られない珍しい自動車がそこかしこにあるとか……。


噂に間違いは無く、本館に向かう途中からレア度が極めて高い初代・日野ブリスカ900(1961~67)がお出迎え。
隣にはレストア中のトヨタのボンネットバスもあり、いきなり迫力満点だ。


本館前の道路には屋根つきの屋外保管場がいくつかあり、入場料を払わずとも旧車の数々が見放題
こちらは定番のスバル360を先頭に、ボンネットタイプのいすゞのトラック、そして古い消防車が7台も並ぶ。




日産ジュニア、トヨタ消防車、日産FS581……。バスでは見た事がある顔でも、消防車だと新鮮。
これだけ勢ぞろいすると壮観です。


別の保管場所には、同館がピカピカにレストアしたボンネットバスが3台も。いずれもバリバリ動態保存で、ゴールデンウィークやお盆には来館者の送迎に使われるという太っ腹さ。
道路を挟んだこれまた別の保管場には、中々残らないバキュームカー仕様のマツダT600
そして後ろに顔をのぞかせるのは残存数台というレア度MAXの大型オート三輪、トクサン号。四国の高知県自動車工業が64年~、山道での林業輸送用に製造。


特筆すべきはこちら、かなり腐食が進んでいますが現存個体はこの1台ともいわれるマツダB1500(61~64)の1トン積みトラック。
県内のとある整備工場近くの茂みに埋もれており、2010年に同館がサルベージし、ここに辿り着きました。
このご尊顔だけでも1時間はつぶせる。

また、つい数年前まではこちらも残存2~3台、わずか2年しか生産されなかったミニバンの先祖・日野コンマース(60~62)の極上個体が鎮座していましたが、現在は博物館裏の収蔵庫に仕舞われています。


本館前には、第19次南極観測隊払い下げのトヨタランドクルーザーと雪上車が存在感を放っています。
その他、オースチンのロンドンタクシーやマイクロ、リアエンジンバス、相当古いチチヤスの宣伝車などなど……。

屋外展示が既にすごすぎて、まだ受付に辿り着けておりません(^_^;)。
とんでもない見ごたえです。


次回、いよいよ館内へ。のれ、みれ、さわれ!!
続く。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

青森ミステリー見聞録 その10(最終回)

2021-08-12 14:53:37 | 旅行(道外)2020~
「下北妖怪ハウス」は2階建てである。
「いいよって言うまで上ってこないでね~」ととびないさんは言い、階段を上って行った。どうやら準備があるらしい。

数分待ってから急な階段を上っていくと、そこには手作りの「八大地獄」が広がっていた。




巨大な閻魔像から始まり、臼でつぶされる「衆合地獄」や、嘘をついた者が舌を抜かれる「大叫喚地獄」などが、複雑に曲がりくねった通路に次々と展開される。
真っ暗な空間に赤、青などのセンス抜群のライトアップが効果的だ。




コミカルながら、細部までこだわった迫力あるジオラマは全てとびないさんの手作りだろうか。
これは徳島県「正観寺」に匹敵する見ごたえである。
最後にはちゃんと極楽もあるよ。






地獄を抜けると、突如リアルな商店街に迷い込む。
ここ、建物の2階だよな?と思わずにはいられない見事な場面転換である。


所々にとびないさんのコレクションであるブリキのおもちゃや、怪獣のソフビ人形が飾られており
昭和の雰囲気を演出。
そして、昔ながらの模型店を再現した一角には、これまたコレクションの年代物プラモが天井まで積み上げられ、説得力抜群だ。
個人で作ったとは思えないクオリティである。


最後に、離れにあるとびないさんの秘密のコレクションルームを特別に見せてもらう。
ここにも部屋を埋め尽くすほどの大量の昭和プラモ。いったい何か所にコレクションルームを持っているのだろうか。
見た事もない大型トラックや重機の模型、写真でしか見たことの無い、今は無き会社のものなど宝の山で、ついつい時間が過ぎるのを忘れてしまい話が盛り上がってしまう。
最後には駄菓子屋に売っていたであろう、年代物の小さな袋入りプラモを頂いてしまった。
ありがとうございます。頑張って作って持ってきます。


午後1時。


昼前に出発する予定が、ついつい見るものが多くて大幅にオーバーしてしまった。
10時間以上マンツーマンでおもてなししてくれたとびないさんとお別れである。

最後には私の趣味を生かした「楽しく仕事をする方法」などのアドバイスもくれて、私を幸せに導こうとしてくれるいいおじさんだなと思った。
座敷わらしには会えなかったが、もしかしたらとびないさん自身が、この宿の座敷わらし的存在なのかもしれない。
何となく水木しげるの絵に出てきそうな風貌だし(失礼か)。

とびないさんは私が車で駐車場を出るまで、外で見送ってくれた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
とびない旅館(青森県むつ市田名部町8−6)
1泊2食付で6600円〜(とびないさんといもすりもちを作ろうプラン付)
※電話予約は2週間前に必要。また「一般の宿泊客ではない」旨説明し納得してもらう必要あり。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


……さて、これから函館行きの津軽海峡フェリーに乗らなくてはいけないのだが、下北半島突端、大間フェリーターミナルからの出航は午後2時10分である。
運転しているうち、乗船前の手続き等も含めると間に合いそうにないということに気付いた。
かなりの速度でぶっ飛ばして大間町市街地の一歩手前まで到着するも、最終的にあきらめてターミナルへキャンセル連絡する。

翌日は普通に仕事である。
何としても今日じゅうに北海道へ渡らなけれないけない。

電話口の受付担当者に探してもらったところ、大間町→函館便は本日は終了だが、青森市→函館便はまだ3本あるという。
奇跡的に席も空いているということで、午後7時10分発の便を急きょ予約してもらった。
思わぬ3000円の出費と3時間超えのドライブが追加されてしまったが、これは自業自得。
今日中に北海道に帰れそうなので感謝するしかないだろう。


青森市へ戻る前に、せっかく大間に来たのだからと、本州最北端の大間崎に立ち寄ることにした。




ゆるやかなカーブの途中に石碑があり「ここが突端?」といった雰囲気。北海道最北端の宗谷岬に近いものを感じる。
当初は時間の関係で立ち寄るのを諦めていたが、結果的に来ることができたので良しとするか。

岬周辺にお土産屋さんが連なるのも宗谷岬に似ている。せっかくなので岬の到達証明書と、海産物をいくつか購入した。
なお、大間といえばマグロだが、さすがに時間的に味わうことはできなかった。残念。


津軽海峡越しに函館を望む。
ちょうど乗船予定だった津軽海峡フェリー「大函丸」が見え、虚しい気持ちに。
大間からだと1時間半で函館へ。対して青森からだと3時間40分。その前に青森市まで3時間以上かけて車で戻らなければいけない。
到着後も苫小牧まで4時間超えの運転が控えている。……あぁ、面倒くさい。


昨日走った青森→むつ市のルートを延々と戻り、青森市に着くころにはすっかり夜に。
午後6時過ぎ、次の日は仕事だというのに中心部で渋滞に巻き込まれた時はさすがに焦ったが、6時半前に無事に青森港フェリーターミナルへ到着した。


最後に函館行き「ブルードルフィン」とパシャリ。乗船車両レーンの1番乗りだった。


午後7時10分、定刻通りに出港。さようなら青森……。

その後は船内で仮眠を取り、午前11時ごろ函館着。
ハセガワストアのやきとり弁当で景気づけし、苫小牧へ出発。
道央自動車道は途中で深夜の工事で通行止めであったため、すべて一般道を使用した。

自宅へ着いたのは翌日午前3時。速攻でベッドにもぐりこむ。
こうして、824キロに及ぶ2020年秋の旅は終わった。

完。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする