1月22日(日) 18:00。
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友人2人と共に東京旅行中のホルマリン。
お台場にある「マダム・タッソー東京」観光後、東京都内の某・アーティストのライブ会場へとやってきました。
まだ開場前らしく、周辺は大混雑(^_^;)
友人2人にとって、今回の旅行いちばんのメインはライブ参戦。
私は一緒に東京にやって来たもののライブには興味がなく、入場チケットも持っていません(笑)。
ライブが終わったら駅前で落ち合う約束をし、ここからひとり別行動です。
…え?別に寂しくなんかありませんよ。
この時間を利用して、ずっと気になっていたある場所に行く予定を立てていたので
むしろワクワクしています(^O^)
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…ということで人混みを抜け、都営地下鉄に乗り込みます♪
途中乃木坂駅に寄り道しつつ、ひたすら揺られ続ける事1時間ほど…。
17:10 千葉県市川市に到着!
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都営地下鉄「本八幡」駅で下車しました。
ここ八幡の街中に、目指すスポットはあります。
駅の案内板を見てみると…ありました。
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「不知八幡森」(しらずやわたのもり)
通称「八幡の藪知らず」と呼ばれているこの場所。
ご覧の通り、近くの市川市役所と比較するとかなり小さく、1ブロックほどの大きさしかない場所なのですが…。
ここ、なんでも古くから絶対に入ってはいけない禁足地とされており、全く手が付けられないまま現在まで残っている場所らしいのです。
不可解な事に、宅地開発でここまで縮小されたのかと思いきやそうではなく、江戸時代からこの大きさのままだったという話もあります。
にもかかわらず、当時から「入ったら二度と出られない森」として言い伝えられ、人々から恐れられてきました。
…あまり興味本位で見物してはいけないような感じもするのですが、さっそく行ってみましょう。
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駅から歩いてみると、何の変哲もないごく普通の住宅街。こんな所に古くから伝わる禁足地があるとはとても信じられません。
話によると、住宅街の一角だけ草木がボーボーに茂っており相当異様な光景なのだとか。
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道中、葛飾八幡宮の参道が延びていました。
下総の国総鎮守として、寛政年間(西暦889~898)年に創建された八幡宮とされており、付近一帯が由緒正しい地である事を確かに証明しています。
「不知八幡森」の歴史にも少なからず関係していそうです。
そして。
葛飾八幡宮の参道からさほど遠くない場所に、その森はありました。
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・不知八幡森(千葉県市川市八幡2-8)
すぐ近くの歩道橋より眺める。
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…不知八幡森の正体は竹林でした。
江戸の時代から手が付けられていないだけあって、ものすごい密集具合です。
目の前には交通量の多い国道が通っているにも関わらず、敷地からはみ出さんばかりの鬱蒼とした緑が何とも不思議な光景です。
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ナナメ向かいには立派な市川市役所が。歩行者も中々多く、森の前を平然と通り過ぎていきます。
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立ち入りが出来ないよう、周囲は柵でしっかりと囲われていますが、一画には小さな鳥居が……。
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鳥居をくぐると小さな祠と石碑があり、ここだけ歩道から一歩奥まったスペースになっていました。
すなわち、この場所のみ森への立ち入りが許されているのです。
交通量が多い場所といえども、さすがに一歩立ち入ると雰囲気は中々のもの。
祠に手を合わせしっかりと挨拶…。
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人の入る隙間も無いくらいに竹が密集していますが、なにしろかなり小さな森ですので、向こう側の住宅街が見通せてしまいます。
「入ったら二度と出られない」という言い伝えがますます不可解に思えてしまいます…。
歩道に面して、立派な案内板が。
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この場所、江戸の紀行文にも数多く登場しており、当時から「この藪余り大きからず。高からず」と書かれているようなので、やはり古くからその面積はさほど変わっていないらしい。
そして、あの水戸黄門(水戸光圀)は興味本位で中に入った事があるらしく、その時の錦絵が現在も葛飾八幡宮に残っているという(右の絵)。
「こんな小さな森で迷うはずがない」と馬鹿にして森へ立ち入ってしまった黄門様。
すると異様な姿をした妖怪に囲まれてしまい、いつの間にか来た道が消えてしまっている。
しかし、そこに老人の姿をした白髪の神様が現れ「お前は立派な身分の者だから許してやる」と見逃してもらい、なんとか森の外に出る事が出来たという…。
敷地の大きさは18m×18mだとか…。
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ご覧の通り奥行きもそれほどなく、向こう側はすぐ一般の住宅です。
この場所が古くから「禁足地」とされている理由はよく分かっておらず、「葛飾八幡宮を勧請した旧地だから」「貴人の古墳跡だから」「日本武尊の陣所だったから」「平将門討伐のため、平貞盛が妖術で死門(あの世への門)を開いた場所だから」等の様々な説があります。
なんとすぐ隣は駐輪場。
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簡単に柵の向こうに入れそうなのが怖い……。
防犯カメラはあくまで駐輪場の盗難防止目的のようですが、監視しているのはそれだけでない気がするのは私だけ?(^_^;)
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森の周りをぐるっと一周。裏手に回るとひと気の少ない路地に出ました。
住宅に阻まれ、森のすぐ裏までには近づけず。
もう夜も8時近いからなのか、物音ひとつしなかったのがこれまた恐怖。
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少し進んでゆくと歩行者も多くなり、賑やかな裏通りに辿り着きホッと一安心でした(^_^;)。
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最後に。
この場所、「絶対に入ってはいけない」というのはただのウワサでは無い気がします。
というのも、祠にお参りをして鳥居から外へ出ようとした瞬間、急激なめまいに襲われたからです(汗)。
旅行の疲れによるものだと信じたいのですが…(^_^;)。
また、このレポートを書いている今現在、謎の頭痛とダルさに襲われています。
皆さん、この場所を訪れる際は、決して失礼のないように。
そして言うまでも無く、柵の向こうへは決して…入ってはいけませんよ……。
完。
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友人2人と共に東京旅行中のホルマリン。
お台場にある「マダム・タッソー東京」観光後、東京都内の某・アーティストのライブ会場へとやってきました。
まだ開場前らしく、周辺は大混雑(^_^;)
友人2人にとって、今回の旅行いちばんのメインはライブ参戦。
私は一緒に東京にやって来たもののライブには興味がなく、入場チケットも持っていません(笑)。
ライブが終わったら駅前で落ち合う約束をし、ここからひとり別行動です。
…え?別に寂しくなんかありませんよ。
この時間を利用して、ずっと気になっていたある場所に行く予定を立てていたので
むしろワクワクしています(^O^)
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…ということで人混みを抜け、都営地下鉄に乗り込みます♪
途中乃木坂駅に寄り道しつつ、ひたすら揺られ続ける事1時間ほど…。
17:10 千葉県市川市に到着!
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都営地下鉄「本八幡」駅で下車しました。
ここ八幡の街中に、目指すスポットはあります。
駅の案内板を見てみると…ありました。
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「不知八幡森」(しらずやわたのもり)
通称「八幡の藪知らず」と呼ばれているこの場所。
ご覧の通り、近くの市川市役所と比較するとかなり小さく、1ブロックほどの大きさしかない場所なのですが…。
ここ、なんでも古くから絶対に入ってはいけない禁足地とされており、全く手が付けられないまま現在まで残っている場所らしいのです。
不可解な事に、宅地開発でここまで縮小されたのかと思いきやそうではなく、江戸時代からこの大きさのままだったという話もあります。
にもかかわらず、当時から「入ったら二度と出られない森」として言い伝えられ、人々から恐れられてきました。
…あまり興味本位で見物してはいけないような感じもするのですが、さっそく行ってみましょう。
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駅から歩いてみると、何の変哲もないごく普通の住宅街。こんな所に古くから伝わる禁足地があるとはとても信じられません。
話によると、住宅街の一角だけ草木がボーボーに茂っており相当異様な光景なのだとか。
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道中、葛飾八幡宮の参道が延びていました。
下総の国総鎮守として、寛政年間(西暦889~898)年に創建された八幡宮とされており、付近一帯が由緒正しい地である事を確かに証明しています。
「不知八幡森」の歴史にも少なからず関係していそうです。
そして。
葛飾八幡宮の参道からさほど遠くない場所に、その森はありました。
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・不知八幡森(千葉県市川市八幡2-8)
すぐ近くの歩道橋より眺める。
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…不知八幡森の正体は竹林でした。
江戸の時代から手が付けられていないだけあって、ものすごい密集具合です。
目の前には交通量の多い国道が通っているにも関わらず、敷地からはみ出さんばかりの鬱蒼とした緑が何とも不思議な光景です。
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ナナメ向かいには立派な市川市役所が。歩行者も中々多く、森の前を平然と通り過ぎていきます。
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立ち入りが出来ないよう、周囲は柵でしっかりと囲われていますが、一画には小さな鳥居が……。
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鳥居をくぐると小さな祠と石碑があり、ここだけ歩道から一歩奥まったスペースになっていました。
すなわち、この場所のみ森への立ち入りが許されているのです。
交通量が多い場所といえども、さすがに一歩立ち入ると雰囲気は中々のもの。
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人の入る隙間も無いくらいに竹が密集していますが、なにしろかなり小さな森ですので、向こう側の住宅街が見通せてしまいます。
「入ったら二度と出られない」という言い伝えがますます不可解に思えてしまいます…。
歩道に面して、立派な案内板が。
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この場所、江戸の紀行文にも数多く登場しており、当時から「この藪余り大きからず。高からず」と書かれているようなので、やはり古くからその面積はさほど変わっていないらしい。
そして、あの水戸黄門(水戸光圀)は興味本位で中に入った事があるらしく、その時の錦絵が現在も葛飾八幡宮に残っているという(右の絵)。
「こんな小さな森で迷うはずがない」と馬鹿にして森へ立ち入ってしまった黄門様。
すると異様な姿をした妖怪に囲まれてしまい、いつの間にか来た道が消えてしまっている。
しかし、そこに老人の姿をした白髪の神様が現れ「お前は立派な身分の者だから許してやる」と見逃してもらい、なんとか森の外に出る事が出来たという…。
敷地の大きさは18m×18mだとか…。
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この場所が古くから「禁足地」とされている理由はよく分かっておらず、「葛飾八幡宮を勧請した旧地だから」「貴人の古墳跡だから」「日本武尊の陣所だったから」「平将門討伐のため、平貞盛が妖術で死門(あの世への門)を開いた場所だから」等の様々な説があります。
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防犯カメラはあくまで駐輪場の盗難防止目的のようですが、監視しているのはそれだけでない気がするのは私だけ?(^_^;)
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住宅に阻まれ、森のすぐ裏までには近づけず。
もう夜も8時近いからなのか、物音ひとつしなかったのがこれまた恐怖。
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少し進んでゆくと歩行者も多くなり、賑やかな裏通りに辿り着きホッと一安心でした(^_^;)。
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この場所、「絶対に入ってはいけない」というのはただのウワサでは無い気がします。
というのも、祠にお参りをして鳥居から外へ出ようとした瞬間、急激なめまいに襲われたからです(汗)。
旅行の疲れによるものだと信じたいのですが…(^_^;)。
また、このレポートを書いている今現在、謎の頭痛とダルさに襲われています。
皆さん、この場所を訪れる際は、決して失礼のないように。
そして言うまでも無く、柵の向こうへは決して…入ってはいけませんよ……。
完。