新古今和歌集の部屋

後鳥羽院歌碑 淀の真菰

山城の

 淀の(ゝ)真菰

  たえたえに

乱れ(て)やとれる

  夏の夜の月

 

※( )は御集による


後鳥羽院御集 詠五百首和歌 夏歌

歌:山城の淀野の真菰絶え絶えに乱れて宿る夏の夜の月

読み:やましろのよどののまこもたえだえにみだれてやどるなつのよのつき

意味:山城の淀の野原の真菰に五月雨雲の隙間から絶え絶えに、風に乱れながら露に宿っているよ夏の短夜の月が

本歌:

山しろの淀の若菰刈りにだに来ぬ人たのむ我ぞはかなき 古今集巻第十五 よみ人知らず

まこも刈る淀のさは水雨ふれば常よりことにまさるわが恋 古今集巻第十二 紀貫之

 

京都市伏見区役所淀出張所

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