順 徳 院 ひくらしの 涙やよそに 余るらん 秋と石田の 森の下風 紫禁和歌集(順徳院) 同(建保三年)九月比当座 杜間露 読み:ひぐらしのなみだやよそにあまるらんあきといわたのもりのしたかぜ 意味:蜩が鳴く涙が他にも余っているらしい。秋と云わず山科の岩田の柞の杜の下風にその露を感じます。 本歌:山城のいはたの森の言はずとも心のうちをてらせ月影 詞花集巻第九雑上 藤原輔尹 京都市伏見区石田森西 天穂日命神社