いまはとてつま木
こるべきやどの松
ちよをばきみと
なをいのるかな
新古今和歌集巻第十六 雑歌上
山家松といふことを
皇太后宮大夫俊成
今はとてつま木こるべき宿の松千代をば君となほ祈るかな
よみ:いまはとてつまきこるべきやどのまつちよをばきみとなおいのるかな
備考:
建仁三年七月十五日八幡若宮撰歌合
本歌:住み詫びぬ今は限りと山里のつま木こるべき宿を求めて(後撰 在原業平)
定家十体の事可然様
西洞院従二位松庵入道
公家・歌人・医者。権大納言・飛鳥井雅綱の孫。安居院僧正・覚澄の子。官位は従二位・参議。西洞院家26代当主。号は松庵。
寛永元年(1624年)8月26日に出家、法名「円空」。
裏張紙は、武田軍記
紀伊國屋吉右衛門〈大坂〉 享保五年
令和元年11月6日 弐點參/4枚