一、道のべの清水流るゝ柳かげしばしとてこそ立ちとまりつれ
是もけれにては、曲なかるべし。
一、住みかねて我さへのきの忍草しのぶかた/"\しげき宿かな
周防の内侍、家を賣りてよめるうたなり。
※道のべの
新古今和歌集 夏歌
題しらず
西行法師
道の邊に清水流るる柳かげしばしとてこそ立ちとまりつれ
※住みかねて
金葉集
家を人に放ちて立つとて、柱にかきつけ侍りける
周防内侍
住みわびて我さへのきのしのぶ草しのぶかたがたしげき宿かな
住みわびて我さへのきのしのぶ草しのぶかたがたしげき宿かな