石田吉貞 著
新古今世界と中世文学 (上)
北沢図書出版
著者:石田吉貞
初版:昭和47年6月15日
発行:北沢図書出版
目 次
序
第一編 新古今歌風の形成と展開
第一 西行的なものと俊成的なもの
一 二つの傾向
二 西行的なもの
三 俊成的なもの
四 新古今集と二つの傾向
第二 西行の歌の不可解性
一 問題の提起
二 感情内容の不可解性
三 表現における不可解性
四 終りに
第三 初期幽玄の本義
一 初期幽玄
二 初期幽玄説についての疑問
三 幽玄の発生に関する考察
四 初期幽玄の本義
第四 定家とその歌
(一)藤原定家の異常性
一 定家の天才と異常性
二 定家は癲癇か
三 定家の異常性
(二)「紅旗征戎非吾事」について
一 はしがき
二 「紅旗征戎吾事」についての諸説
三 定家の性格よりの解釈
四 当時の情勢
五 何を吾事としたか
(三)定家美の原点
一 はしがき
二 和歌革命の原因
三 西行との接触
四 定家美の原点
(四)定家達磨歌の本質と成立
一 達磨歌とは何か
二 達磨歌の本質
三 達磨歌と歌壇
四 達磨歌の成立
第五 式子内親王の原理
一 序言
二 性格と生活
三 和歌
四 式子内親王の歌の原理
第六 新勅撰集の考察
(一)新勅撰の成立
一 奉勅の年代
二 奏覧の年代
三 事実的奏覧
四 撰集の経過
(二)新勅撰集の性格
一 定家的性格の強さ
二 和歌の上に見られる定家的性格
第七 小倉百人一首の文学性
第八 拾遺愚草の成立
一 成立
二 諸本
三 拾遺愚草員外について
第九 毎月抄疑書説を疑う
一 はしがき
二 後の文献と毎月抄との関係
三 定家と衣笠内府家良との関係
四 毎月抄の内容
五 結び
第一〇 定家と漢詩
一 漢詩と漢学的教養
二 漢詩の制作
三 漢詩の作品
四 漢詩の評価
五 漢詩と和歌との関係
(附)千五百番歌合に関する疑問
第二編 中世文学の作者と成立
第一 堀河院百首の成立
一 はしがき
二 堀河院百首の称呼
三 この百首は堀河天皇の勅命によったものか
四 成立年代
五 作者数
六 選定者
七 結び
第二 松浦宮物語作者考
一 成立について
二 作者について
三 松浦宮物語の和歌と定家の和歌(一)
四 松浦宮物語の和歌と定家の和歌(二)
五 松浦宮物語の内容その他と定家との関係
第三 無名草子作者考
一 既出の諸説
二 作者の身分関係
三 作者
四 俊成卿を作者とする理由
第四 平家物語の作者 ー行長説の検討ー
一 問題の提起
二 行長説の検討
三 行長の伝記的考察
四 行長と平家物語
五 平家物語と新古今集の性格
第五 増鏡作者論
一 はしがき
二 制作年代
三 作者として具うべき条件
四 従来の作者説の検討
五 増鏡の作者
六 増鏡制作の時期と増補
第六 玉葉集撰者京極為兼
一 家系・家族
二 官人為兼
三 歌人為兼
四 歌論と歌風
五 人物と性格
第七 風雅集撰者考
一 はしがき
二 風雅集撰者についての新説
三 風雅集成立の事情
四 花園法皇御撰と文献
五 花園法皇御撰と法皇の御性格等
六 風雅集撰者の真相
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