明月記 元久元年 七月 廿七日。天晴る。家長夜部京に帰る。其の告げに依り、和歌所に参ず。大理、大府卿(雅)、羽林、家長会合す。羽林執筆。相構へて、春の上下、形の如くに功を終ふ。夕に退下す。家長坏酌瓜子を勧む。大理以下、柿本の影胙と称す。今夜の行幸、参ぜず。