同 李 陵 之 入
胡 但 見 異 類
似 屈 原 之 在
楚 衆 人 皆 酔
わかのうらにしほみち
くればかたをな
み
あしべをさして
たづなき
わた
る
鶴処雞群賦
同李陵之入胡 李陵が胡に入つしに同じ。
但見異類 ただ異類をのみ見る。
似屈原之在楚 屈原が楚に在りしに似たり。
衆人皆酔 衆人皆酔へり。
万葉集巻第六
神龜元年甲子冬十月五日幸于紀伊國時山部宿祢赤人作謌一首并短謌
反歌二首
若浦尓塩満来者滷乎無美葦邊乎指天多頭鳴渡
右年月不記。但称従駕玉津嶋也。因今檢注行幸年月以載之焉。