ふかくぞ
人を
むらさきの
色にこゝろ
おもひ は
そめ あらね
つゝ
ども
新古今和歌集巻第十一 恋歌一
中将更衣に遣はしける
延喜御歌
むらさきの色に心はあらねども深くぞ人を思ひそめつる
むらさきの色に心はあらねども深くぞ人を思ひそめつる
よみ:むらさきのいろにこころはあらねどもふかくぞひとをおもいそめつる
備考
延喜:醍醐天皇
中将更衣:藤原伊衡女
経緯不明。染めと初めの懸詞。紫に染めた何かを贈答した時か。
五条
大内記殿
不詳。
五条家は、菅原為長を祖とする紀伝道家。相撲節会においては相撲司を行っていた。
歴代正六位上相当官の大内記を務め、大納言まで昇格しているので、大内記時代に書いたものか。
令和元年10月29日 弐/3枚