新古今和歌集の部屋

YouTube短歌:映画「世の中にたえて桜のなかりせば」


死ぬ事を前提に生きてきて
  今、活きる為に生きる
         さくら花

映画『世の中にたえて桜のなかりせば』 | 東映ビデオオフィシャルサイト

映画『世の中にたえて桜のなかりせば』 | 東映ビデオオフィシャルサイト

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東映ビデオ株式会社

STORY
終活アドバイザーのバイトをしている不登校の女子高生・咲(岩本蓮加〈乃木坂46〉)は、一緒に働く老紳士・敬三(宝田明)と共に、様々な境遇の人々の「終活」の手助けをしていく。
咲は危険と隣り合わせの職業で、万が一のために家族に遺書を残そうとする者や余命わずかで思い出を残そうとする者たちに寄り添って「終活」のお手伝いをする日々を送っていた。

そんな最中、咲の担任でかつて国語教師であった南雲は生徒からのイジメに遭い、教師をやめ自暴自棄の生活をしていた。咲はひきこもりの彼女の様子を見に度々家を訪れ、様子をうかがっていた。一方で、イジメの張本人の女子生徒を待ち伏せして自分の気持ちをぶつけたりもするが、彼女の中のやるせない気持ちは消えることはなかった。

自身も不登校で行き場を求めている咲に、敬三は病気で老い先短い妻(吉行和子)とかつて見た桜の下での思い出を語る。咲は敬三たち夫婦を励まそうと、敬三がかつて見たという桜の木を探しに出かけるのだが・・・。

※宝田明は本作公開直前の2022年3月14日に急逝したため、遺作となった。

監督 三宅伸行
脚本 敦賀零
   三宅伸行
製作総指揮 宝田明
出演者
 岩本蓮加(乃木坂46)
 宝田明
 土居志央梨
 郭智博
 名村辰
 柊瑠美
 伊東由美子
 徳井優
 吉行和子
主題歌 all at once「蒼空」
(Produced by 亀田誠治)
制作会社
 アルタミラピクチャーズ
 デジタルSKIPステーション
製作会社
 埼玉県 / SKIPシティ彩の国ビジュアルプラザ
 TOKYO MX
 ビーイング
 東映ビデオ
配給 東映ビデオ

茨木のり子 さくら 1992年作
「ことしも生きて
 さくらを見ています」

伊勢物語断簡

高辻侍従筆

佐竹本三十六歌仙絵巻摸写

吉田兼敬筆三十六人歌合

中院通茂筆 三十六人歌合

筆者不明

和漢朗詠集 花

伊勢物語

松風(不詳)画

コメント一覧

jikan314
@shou1192_2010 ポエット・M様
愚詠を掲載頂けるとの事、恐縮しております。
終活がテーマなのですが、人が生きると言うテーマのように感じました。女子高生、元教師と。
「て」は、鴨長明の無名抄でも取り上げられ、笑い話としておりますが、歌病については、多くの歌人も重要な問題だったと思っております。歌論の八雲御抄もタブレットが壊れてから、スマホでは入力出来ず、ボチボチ再開したいなあと思っております。
活きる為に、しなきゃいけない事がたくさん有り、もう少し生きたいですね。
又愚詠を投稿致しますので、御笑覧下さい。
今日よりは夏と言うので薄着して
(夕方になると少し風が出て来て、寒かったです。年寄りには冷や水ですね😃)
shou1192_2010
自閑(jikan314)さん こんばんは。
早々に「水曜サロン」へ出詠頂きありがとうございます。
映画「世の中にたえて桜のなかりせば」は、「乃木坂46」の岩本蓮加と宝田明が
主演を務め、桜の季節と「終活」をテーマに描いたドラマでしたね。時節柄良い映画を
鑑賞されましたね。

茨木のり子の詩「さくら」最後の五行は以下の言葉で結ばれていますが・・・、
「さくらふぶきの下を ふららと歩けば 一瞬
 名僧のごとくにわかるのです 死こそ常態
 生はいとしき蜃気楼と」

「死こそ常態 生はいとしき蜃気楼と」の言葉が胸に迫ります。
たとえ「蜃気楼」であっても私たちは、その愛しさを胸に抱きながら、生きて行かねばと
思っています。
生きたくても生きられなかった、多くの御霊の想いをいだきながら…。
ウクライナで、かつての大戦の下で、また、二度の原爆や東京大空襲の下で、
さらに幾たびかの大震災の下で、奪われた無念の死を私たちは決して忘れてはならないと
思っています。

そして「活きる為に生きる」ことが、私たちにも求められていると感じます。
そんな思いを抱かせる詠歌を提示して頂き、ありがとうございました。
なお、「生きてきて」の「て」の表現で、良いのではないでしょうか。
「た」の過去形よりも歌の連続性を感じます。
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