さとはあれて人は
ふりにしやとなれや
庭もまかきもあきののらなる
僧正遍照
古今和歌集巻第四 秋歌上 248
仁和のみかど、みこにおはしましける時、布留の滝
御覧ぜむとておはしましける道に遍照が母の家に
やどりたまへりける時に庭を秋の野につくりておほ
むものがたりのついでによみてたてまつりける
僧正遍照
里は荒れて人はふりにし宿なれや庭もまがきも秋の野らなる
意味:手入れが行き届かず里は荒れてしまい、年老いた者の宿だからでしょうか?庭も垣根も秋の野原のようになっています。こんな宿にお泊まりいただいて恐縮しています。
奈良県天理市杣之内町 石上神社 神宮外苑公園