新古今和歌集の部屋

恋歌三 旅先での行きずりの恋


第十三 戀歌三


題しらず よみ人知らず


かりそめに


 ふしみの野邊の


   草まくら


    露かかりきと


     人に


      語るな



読み:かりそめにふしみののべのくさまくらつゆかかりきとひとにかたるな 隠


意訳:軽々しくちょっとでも伏見の野原で旅寝して露がかかった(これこれしかじかな事があった)などと人に言わないでください。


作者:


備考:伏見は山城の歌枕。仮は刈りの掛詞で、草の縁語。伏見は臥し身の掛詞。露は草の縁語で、旅先での性的関係を意味し、少しものつゆを掛けている。懸かると斯かるの掛詞。歌枕名寄

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