三五夜中
新月色二
千里外
故人
心
和漢朗詠集 十五夜 付月
白氏文集巻十四
八月十五日夜禁中獨直 八月十五日夜、禁中に独り直し、
對月憶元九 月に對して元九を憶ふ
銀臺金闕夕沈沈 銀台金闕夕沈々
獨宿相思在翰林 独り宿し相思うて翰林に在り
三五夜中新月色 三五夜中新月の色
二千里外故人心 二千里外故人の心
渚宮東面煙波冷 渚宮の東面煙波冷やかに
浴殿西頭鐘漏深 浴殿の西頭鐘漏深し
猶恐淸光不同見 猶恐る清光の同じく見ざるを
江陵卑濕足秋陰 江陵は卑湿にして秋陰足る
令和元年10月29日 壱