三 五 夜 中 新
月 色 二 千里外
故 人 心
水の こよひ
面に ぞ
てる 秋
の
月なみ
を もなか
数ふ なり
れば けり
十五夜付月
八月十五日夜禁中猶直対月憶元九
白居易
銀台金闕夕沈沈 銀台金闕夕に沈沈
独宿相思在翰林 独宿相思ひて翰林に在り
三五夜中新月色 三五夜中新月の色
二千里外故人心 二千里外故人の心
渚宮東面煙波冷 渚宮の東面煙波冷ややかに
浴殿西頭鐘漏深 浴殿の西頭鐘漏深し
猶恐清光不同見 猶ほ恐る清光同じくは見ざらんを
江陵卑湿足秋陰 江陵は卑湿にして秋陰足る
源氏物語 須磨帖
月のいとはなやかにさし出でたるに、今宵は十五夜なりけりと思し出でて、殿上の御遊び恋しく、所々眺め給ふらむかしと思ひやり給ふにつけても、月の顔のみまもられ給ふ。
二千里外故人心
と誦じ給へる、例の涙もとどめられず。
拾遺 源順
水の面にてる月なみを数ふれば
今宵ぞ秋のもなかなりける
約640×31cm
平成30年12月25日 參點壱
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