
いそのかみふる
きみやこを
きてみれば
むかしかざしゝ
はなさきに
けり
和漢朗詠集 古京
新古今和歌集 春歌上
題知らず よみ人知らず
いそのかみ古き都を来て見れば昔かざしし花咲きにけり
いそのかみ古き都を来て見れば昔かざしし花咲きにけり
よみ:いそのかみふるきみやこをきてみればむかしかざししはなさきにけり 隠
意味:(いそのかみ)古都の奈良の都に来てみれば、昔大宮人が冠に鬘しした花が今咲いているんだな。
備考
中務集、清正集に出る。中務集には、「村上の先帝の屏風に国々の所々の名をかかせたまへる」と詞書がある。

令和元年12月20日 肆點參