歌帝
後鳥羽院
松本章男
歌の美、和歌による治世とは何か。
文武に秀で、「新古今」編纂という大事業を成し遂げ、
中世屈指の歌詠みとして生きながらも、
隠岐流刑という最期をとげたその波瀾の生涯の真実を
膨大な数の読み込みから追究した、渾身の書き下ろし評伝。
初版:2009年4月24日
発行:平凡社
目次
歌帝誕生
登極から譲位まで
蘆田鶴の雲路
無双の相物
長高・幽玄・有心
長柄の文台
鴻徽はばたけど
障子絵の歌
おどろがした
思惑のはざま
建保の浦風
承久擾乱
あなしの風
時のわだち
桂に鳴く鹿
すすきの桿
藻塩草今生
後鳥羽院、収載歌索引
後鳥羽院外、引例歌索引
あとがき