2 新古今和歌集の慈円
新古今和歌集には、西行に次いで九十二首の慈円の歌が撰ばれている。
主な撰歌資料を見ると、
・建久五年 南海漁夫北山樵客歌合 九首
・建久四年 六百番歌合 八首
・建仁元年 老若五十首歌合 七首
・文治四年 楚忽第一百首 四首
・正治二年後鳥羽院初度百首 四首
・正治二年後鳥羽院後度百首 四首
・建仁元年 仙洞句題五十首歌 三首
・建久四年 治承題百首 三首
・文治三年 厭離百首 二首
・文治四年 二見浦百首 二首
・建仁三年 千五百番歌合 二首
となっている。
又、明らかに元久二年三月二十六日竟宴以降に披講された、
・元久二年六月 元久詩歌合 二首
・元久二年十月 後鳥羽院尾張弔問贈答
・建永元年七月 卿相侍臣歌合 一首
・建永元年八月 卿相侍臣嫉妬歌合 一首
・承元元年十一月 最勝四天王院障子和歌 二首
の七首が有る。
そして、詠年が不明な、
・法華経二十八品歌 五首
・四季雑二十首都合百首歌 六首
・その他 八首
である。
しかし、詠年が不明では有るが、建久年間に編まれた慈鎮和尚自歌合に撰歌されたものが十一首含まれており、都合十五首も元久二年三月以前の歌と言って良い。
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