新古今和歌集の部屋

新古今増抄 巻第一春歌上 風まぜに 立春 蔵書

 

 

 

 

 

 

 

 

一 よみ人しらず

八雲云。清輔云。讀人不知ト云ニ有三樣。一ハ不

知。二ニハ雖知凡卑。三ニハ詞など有憚哥なり。

古今蝉丸哥不書名後撰書之。如此類多。

詞花西行如此。又千載平家依勅勘者

不各欠。

一 風まぜに雪はふりつゝしかすがに霞たなびき春は
                             きにけり

増抄云。かぜまぜとは、冬は一向にかきくれて雪

がふりたるが、春になりては春風がまじり

てやがてはれたる空も有て、霞がたなび

きてみゆるとなり。初春の景氣也。さる

故に冬のごとく雪ふれど、春のきどくにかすみ

たるよし也。しかすがさすかと同也。つゝと云詞にて、

心をこめたり。冬のごとく雪はふれども、春風

がまじりて、やがてはれてかすめるとの

心こめり。

 

 

頭注

○風 河圖云。風

者天地之使。天

命包云天地怒

而為風。

 

河図 中国で、伏羲氏の世に、黄河から現われた龍馬の背上にある旋毛にかたどったという図。これによって天地の変化を占うことができるとし、八封は、これによって作ったという。

※天命包 春秋元命苞(百科知識 台湾)の事であろう。

 

コメント一覧

jikan314
@atelier-kawasemi 翡翠様
2020年の今頃、関東でも桜が満開時に雪が降りました。名残雪かと思いましたが、桜隠しと言う美しい季語が有るのですね😃
φ(..)メモっとこ
花粉症さえ無ければ、金沢の春を満喫出来たのに、残念ですね😭
朝方に雨が降ってその後晴れると言う天候がくると良いですね。
今日は、雨をテーマに季語多数掲載予定ですので、ご覧いただけば幸いです😉
atelier-kawasemi
おはようございます(*^-^*)

雪はふりつつ春はきにけり

桜の花が咲く頃に降る雪を
桜隠しというそうですが、
雪の国金沢で見れるかなと思ったら
ことのほかお天気で雪は降りませんでした(;´∀`)

桜隠し とても美しい春の季語。
金沢在住時に体験出来たらなと思います(*´艸`*)
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