新古今和歌集の部屋

春歌上 萌え出づる春


新古今和歌集 巻第一 春歌上

題しらず

志貴皇子

岩そそぐ

 たるひの

     上のさ

        蕨の

 萌えいづる春に

      なりにけるかな



読み:いわそそぐたるひのうえのさわらびのもえいずるはるになりにけるかな 隠

作者:岩に落ちるツララ(※垂水の場合は、滝)の水のほとりの初蕨が萌え出る春となったな~。

作者:しきのみこ?~715or716天智天皇の皇子。施基皇子とも書く。光仁天皇の父。 万葉集 第八巻 1418。古今和歌六帖。和漢朗詠集。

歌枕名寄、新古今注、新古今和歌集抄出聞書(陽明文庫)


万葉集巻第八 1418 春雜歌

志貴皇子懽御歌一首
石激 垂見之上乃 左和良妣乃 毛要出春尓 成来鴨



写真:神戸市垂水区平磯 平磯緑地 万葉歌碑の道

コメント一覧

jikan314
Re:Re:Re:ReRe:こんにちは!
sakura様
そうなんですよ。ブログは自分の為。
実は、この前入手した家宝とも言うべき新古今和歌集が、どの異本に属するか?で価値が変わってきます。
このため、一度も開いたことの無い蔵書を虫干しを兼ねて見て、記録しています。
今まで歌には関心を持っていましたが、異本には、平家物語程関心がなかった為です。
結構異本の刊行本を死蔵?していたことに驚きです。

私は、古典文学で人から習ったこともなく、基本的知識は皆無ですが、ブログに今日覚えた事を書き込んでいるだけです。新古今和歌集の専門書は、知らない単語ばかりなので、ブログ書き込みが又増えそうです。
又御来室頂ければ幸です。

追伸
専門書を読んでいて、定家と式子内親王の関係を単なるお付き女房の弟でしかない証拠を発見いたしました。しかもその和歌で。
コンピュータは直りそうも無いので発表する機会は有りませんが、ゆっくり検証しろと言うことかと。
sakura
Re:Re:ReRe:こんにちは!
自閑さま
お言葉をかえすようですが、私にはそんな大それた考えはありません。

「平家物語」は能や歌舞伎、人形浄瑠璃といった古典芸能の
ベースになっていますが、通して読んだことがなく、
これを機会に全巻読めたらと思っているだけです。
自分のためなのです。

日本の古典を本格的に学ばれた自閑さまとは、次元が違います。
jikan314
Re:Re:Re:こんにちは!
sakura様
コメント有難うございます。
私もsakura様もそれら忘れ去られた価値を探しまくってブログで、紹介する。
何時かその土地に生まれた方が、郷土を検索した時に、「ああこれはこう言うものだったのか!」と価値を再発見してくれるでしょう。

今は頼政筆の価値を高めようと分析中です。もちろん「お宝。お宝。売ればうん○円!」と欲の皮を突っ張って?(笑)
しかし、漢字は苦手で、和歌のひらがなしか読めないので、何年掛かることやら。
sakura
Re:Re:こんにちは!
お返事ありがとうございました。
「伝承であれ、そこがそうであると信じられているのものに価値があるかと。」
これは古典の先生からもよくお聞きした言葉です。
それをいつも胸に刻んで平家物語の史跡の散策をしています。

「深草の野辺の桜し心あらば今年ばかりは墨染めに咲け」は私も知っていました。

またよろしくお願いいたします。


jikan314
Re:こんにちは!
sakura様
垂水は普通名詞と思います。伝承であれ、そこがそうであると信じられているのものに価値があるかと。
それが、区名になるのですからすごいことです。
和歌から地名になったものには、有名な歌
難波津に咲くや此花冬籠り
で浪速区、此花区、
駅名ですと
深草の野辺の桜し心あらば今年ばかりは墨染めに咲け
の墨染駅があります。
今は無くなりましたが、東京には業平橋駅(スカイツリー駅) 、言問通りと言うものが有ります。
平家物語由来の地名は、何時も楽しみに拝見させていただいております。
sakura
こんにちは!
万葉歌人の中で贔屓をあげれば、わたしにとって
志貴皇子はかなり上位にきます。
石ばしる 垂水の上の 早蕨の…の歌碑は、神戸にもあるのですね。
ご紹介ありがとうございます。

早速、新古今和歌集を開いて万葉集との違いを比べて見ました。
垂水は普通名詞かと思っていました。

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