新古今和歌集の部屋

秋歌上 色勝る秋の夕暮


新古今和歌集 巻第四秋歌上

百首歌奉し時

摂政太政大臣

おしなべて

    思ひし
 ことのかずかずに

なほ
 色まさる
    秋の夕暮

読み:おしなべておもいしことのかずかずになほいろまさるあきのゆうぐれ

備考: 正治二年後鳥羽院初度御百首

美濃の家づと

参考
和漢朗詠集 秋興

 暮立   白居易
大抵四時心惣苦 大抵(おおむね)四時は心惣て苦(ねんごろ)なり
就中腸断是秋天 就中(このうち)腸(はらわた)の断ゆる是秋の天なり

 客舎秋情  小野篁
物色自堪傷客意 物の色は自ら客の意を傷たましむに堪えたり
宜将愁字作秋心 宜(うべ)なり愁の字をもて秋の心に作れること


写真:飛鳥村より葛城山を

コメント一覧

自閑
推敲
推敲
同じ色同じあはれを
       秋のゆふ

「を」の後に「貴方と」云う詞を省略する。本当は数百m離れていますが。
jikan314
Re:暮れる明日香
neige9様
貴ブログを見た時に、本当に驚きました。neige9様と同じ残照を見たのだと。
夕暮の景色は同じ物が有りません。貴ブログの投稿された方の云う通り1分単位です。
飛鳥駅から鬼の雪隠、亀石まで駆け登った価値有るもの。同じ景色をずーと見た者は二人だけかと。
拙句
同じ色同じあはれは秋のゆふ
neige9
暮れる明日香
こんばんは、自閑さん

夕暮れに染まった空の色、
山並みの存在を知らしめるシルエット、
夜を迎えつつある、明日香の村...

私が、あのとき見た「光景」と、本当に同じですね
普段、都会の「夜景」に慣れているからこそ、
こうした「いにしへ」風の「夜景」に恋焦がれるのかもしれません

これからの季節、もっともっと楽しみたいものですね
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「新古今和歌集」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事