前田家本 方丈記 大火3 遍く紅なる中に
ねくゝれなゐなるなかにかせに たえすふきゝられたるほ のをとふかことくして一二丁を こ...
前田家本 方丈記 大火4 取り出づるに及ばず。七珎万宝さながら灰燼となりにき。
るにをよはす。七珎万寶さながら 灰燼となりにき。そのついゑ いくそはくそ。このたひ公卿...
前田家本 方丈記 辻風3 風に乱るゝが如し
るゝかことし。塵をけふりのこ とくふきたてたれはすへてめ もみえす。おひたゝしくなりと ...
前田家本 方丈記 日野の庵1 比叡の山の奥に
やまのおくにあとをかくしてのち ひんかしに三尺あまりのひさし をさしてしはおりくふるよ...
前田家本 方丈記 日野の庵2 蕨のほどろを敷き
しきてよるのゆかとす。南西に たけのたなをかまへてくろき かはこ三かうをゝけり。すなは...
前田家本 方丈記 日野の庵3 南に筧あり
みにかけひありいはをたてゝ みつをためたり。はやしのきちか けれはつまきをひろふにとも...
前田家本 方丈記 日野の庵4 夏は郭公を聞く
すをきく。かたらふことにしての やまちをちきる。あきはひく らしのこゑみゝにみてり。う...
前田家本 方丈記 時に建暦の二年 貧賤の報の自ら悩ますか
やますか。はたまた妄心のいたり 狂せるか。その時心さらにこたふる ことなし。たゝかたはらに舌根 をやとひて不惜のあみたふ両三返 をまうしてやみぬ。于時建暦 のふたとせやよ...
稲妻の裾
稲妻の裾をぬらすや水の上 季語 稲妻 秋 この句は、各務支考が、十七歳の千代女に与え...
はつ雁や
はつ雁やそのあとからもあとからも 季語 初雁 夏 この句は、千代女が七歳の時に作った...